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2008年国内店舗インパクトベスト10
前回の海外店舗ベスト10に続き、MD WATCHINGで取り上げた国内店舗で、見たときのインパクトがあったものを順位づけをしてみました。

この順位は、「へぇー」とびっくりした順に並べています。「びっくりしたものの中に、時流がある」と前職の大先輩に教えていただいたので、そのような視点でランキングを伝えていきたいと思います。詳細は元記事をリンクさせていただきましたので、そちらをご覧ください。

1.イータリー
残念ながら1位はアパレルではありませんでした。代官山ラヴィリアにオープンしたイタリア食材専門業態です。やはり異業種から学ぶことって多いですね。

2.H&Mの行列
H&M自体は海外で見ていますので、H&Mに対するインパクトはそれほどありませんでしたが、あの行列は驚きです。ファッション業界とは無縁の友人でさえも、「H&Mに行きたい」と言っていたことも驚きです。日本人は煽られやすく、新しいもの好きという事を実感した出来事です。

3.三井アウトレットパーク入間
もうずいぶん前のような気がしますが、このアウトレットモール開店も今年の出来事でした。都市近郊という立地にあわせ、無理にラグジュアリーを揃えず、ファッショングループ別に中グレードを揃えたテナントミックスはさすがだと思いました。

4.NSW
新たな小売の姿として、「カスタマイズ・リテイラー」というコンセプトをよくお話ししますが、そのひとつのモデルが、ナイキIDです。NYC、ロンドンではナイキIDスタジオがあり、東京での本格的登場を心待ちにしていました。そして、この秋にオープン!NYCやロンドンとは異なり、東京のストリートと禅のイメージを強く打ち出した店舗で、印象に残りました。

5.アズール・バイ・マウジー
現在、業界注目のファストファッション業態です。アバクロ風に、ファサードや店内環境においてエンターテインメント訴求を強めています。ファッション供給過多、購買意欲減少の時代における、エンターテインメント性の重要性を感じた店舗でした。

6.イオンレイクタウン
街づくり3法に伴う駆け込みラッシュから生じたSC大型化時代の「終りの始まり」を感じさせるSCです。正直、大きくて何が何だかという感じです。このように導線が長すぎるSCだと、お客様は目的の店舗のみ行って、帰ってしまうでしょう。その中で、圧倒的に集客するためには、目的来店性を強めることが必要になります。現在のファッション流通の箱庭のようなSCでした。

7.イセタンガール
あまり元気なニュースがなかった百貨店業界で、印象に残ったものは、このイセタンガールです。下限を引き下げ、自己編集風にカタイ(売上が望める)ブランドを集めた売場です。イセタンガール単体だけで見ると評価できます。しかし、本館全体の回遊性という点では疑問が残りましたね。

8.阪急メンズ
まだ、景況がそこまで悪くなかった頃(といっても今年ですが)に花開いたメンズファッションの園です。そのラグジュアリーぶりにびっくりしました。百貨店、ラグジュアリーブランドの投資縮小がささやかれている今、このような百貨店は、しばらくは現れないかもしれませんね。

9.ルイヴィトン×コムデギャルソン
店舗を見たときというよりも、「ルイヴィトンとコムデギャルソンのコラボ業態」というニュースはインパクトがありました。日本においても、コラボ時代が本格的段階に入ったことを感じた出来事でした。

10.SUNAMO
南砂にあるSC・SNAMOのオープンは郊外ロードサイド業態の都心部進出という点では、記念碑的出来事であったといえましょう。ロードサイド商業がそのまま、SCになったような空間は、時代の流れを感じさせました。


2009年はどのような出来事が私たちをびっくりさせてくれるのでしょう。「良いびっくり」が多いことを切に願うばかりです。
 2008/12/18 11:38  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

横浜元町ウォーキング
横浜シリーズ第3弾は、横浜元町についてです。

横浜元町は、全国的に知られた商店街ですよね。「キタムラ」「スタージュエリー」などの全国展開している店舗の本店があることでも知られてますよね。

私も子供や学生の頃は、外国に対する憧憬と同じものを抱いていました。また、コンサルタントとして地方の商店街活性化の仕事をさせていただいた時には、モデル商店街として研究をさせていただきました。しかし、数年前に来た時に、空き店舗が散見され、魅力度が低下し、広域型商店街を維持させることの厳しさを感じたものです。

しかし、みなとみらい線の開通により、駅周辺には、ブルックスブラザーズ、GAPなど、おなじみのブランドが出店し、彩りを与えています。NEXTも出店するようですね。このような外資系ブランドがある程度集結することは、ファッションの買い回り性も高まり、商店街にもプラスになるでしょう。


あとは軒を連ねる専門店が、通行客にどれだけ対応できるのか、そして目的来店性をつくることができるのかが重要となります。現状では、店舗によって客層の変化に対応できず、閑散としている店舗も見受けられます。

老舗といわれる専門店も、新たな顧客創造のためのマーケティングやMDをしっかりと行うことで進化し、魅力が色褪せない商店街にしていって欲しいと思います。

 2008/11/26 10:55  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

店頭集客@横浜中華街
皆さん、中華街などのような同じような店が集積した通りや館に行った時に、何で入る店を決めますか?

店構え?店頭メニュー(商品)を覗いて価格とのバランスを見ます?
それとも、行列している店?

知り合いの紹介があれば、一番いいんですけど、何の情報もなく、中華街に行くと迷っちゃいますよね。

中華街に店もそのあたりは研究しているらしく、高級感漂うファサード(でも、中は普通の食堂)、リーズナブルな食べ放題メニュー、そして呼び込みなどで、店頭集客を図っています。


店頭集客にお金を使っているんですね。これは、中華街だけでなく、本国中国、韓国、米国もそうですよね。

その流れで、山下公園や元町など、他のエリアに行くと、日本の店のなんと、控え目なこと、そして鮮度の落ちたメニューを掲げていること。

売上アップは来店客アップですね。味や商品が良いのは当たり前、どうしたら入ってもらえるか、そこに力を注ぐことこそ、商売の原理原則ですね。

もちろん、常連さんに支えられて、売上が安定した店が何よりですよね。でも、それさえも始点は店頭集客ですよね。入られたお客様が、味や対応に満足して、口コミが広がるのですから。

「中華街の店頭集客術恐るべし」だと思いました。

 2008/11/25 13:51  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

横浜モアーズ
昨日、横浜西口駅前にある横浜モアーズに行ってまいりました。

大リニューアルを図り、コンテンポラリーに生まれ変わりましたよね。
2000年に改装したときは、シップスが入ったことで、話題になりましたが、上層階のテナント構成がイマイチの寄合百貨店という感じでした。

今回は、外装、館内環境のファッション性、グレード感をあげており、特にレストランフロアは、落とした照明、本を有効につかったインテリアなどで、知的でオトナな感じが漂っています。

ファッションゾーンは、4フロア、18フロアに抑えてセレクトしています。ビームスのアップスケール業態「ビームスEX」のほか、上野商会の逆輸入業態「クー ユーエスエー」、インポートと古着ミックスの雑貨感覚業態「グレープフルーツムーン」、世界発信型東京デザイナー「ツモリチサト」「ネ・ネット」「フラボア」など、エッジで、オトナな感じで、ファッション誌を見ているようでした。この格好よく、オトナな、ファッションテナントミックスが、横浜西口で、どこまで通用するのか、興味深いですね。

また、ドコモ、au、ソフトバンクのブースが軒を連ねた7Fのモバイルワールドも面白いです。

郊外にSCを開発しにくくなり、都心回帰がすすんでいるため、このような大商業地の中にある古い大型商業施設が、リモデルされて、まるっきり新しい業態として生まれ変わる例は増えていくんでしょうね。



 2008/11/23 17:13  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

越谷レイクタウン 新業態考察
越谷レイクタウンにおいて、ファッション業界の関心事は、「各社が開発した新業態がどのようなものか」ということでしょう。特に、ユナイテッドアローズのコーエン、遊心クリエーションのイーヴス、そしてバロックジャパンのアズール・バイ・マウジーは、ミッドマーケット業態から派生した低価格業態として注目を集めていますよね。私も、レイクタウンの中で真っ先に向かって拝見しました。

○コーエン
グレーベージュのファサード、木や花の線画と、ナチュラルな雰囲気が伝わってきます。

商品はTシャツで2,900円、ワンピースで5,900〜6,900円と、UAの価格を知っている消費者には安さを感じさせます。スタイリングとしては、ブルーレーベルやUAのカジュアルに近く、ファッション初心者でも難なく着こなせそうな商品ラインナップです。また、ラックごとにキーアイテムのPOPを設置しており、使用価値である着こなし提案を文字情報で行っています。

全体的にやるべきことは、しっかりとやっているといえますが、館内における差別優位性という点ではもう少し特徴が欲しいところです。雑貨比率をもう少し増やすなど、コーエンならでは世界観を発信できるとより魅力的な業態となるでしょう。


○イーヴス
駅ビルなどを中心に伸びている遊心クリエーションの新業態です。

ダークトーンを中心としたモダンでスタイリッシュなスタイリングでメンズ・レディスともに展開しています。トップス2,900円、セットアップスーツは約28,000円、ワンピース4,900円と、ZARAよりワンマーク下の価格帯で展開しています。このファッショングループで、この価格帯は日本ではまだまだ少なく、差別性があるように感じます。

シンプルな商品は着回しができ、重宝しそうな気もしますが、スタイリングが見えにくいのが課題といえそうです。スタイリング別陳列なども部分的に取り入れると、全体のMDも引き締まるのではないでしょうか。


○アズール・バイ・マウジー
レイクタウンのファッション業態で最もお客様が入っていたのがこの店舗です。

マウジーの持つスタイルをシンプルにし、低価格に落とし込むことができています。トップス3,900円と、お得感はしっかりと出しながら、アバクロ風の外装・内装でインパクトも与えてられています。

1号店は、アバクロ風ですが、ここで、自店ならではの「ついている属性」を収集し、オリジナルティーある演出をされていくのでしょう。今後に期待したいと思います。


各社とも1号店なので、手探り状態というのが正直なところでしょう。やってみないとわかりませんからね。しかし、ZARAとユニクロの間の価格帯に挑戦した各社の意気込みには、心から拍手を送りたいと思います。
 2008/10/16 11:21  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

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山中 健(やまなか たける)
アパレル業界を中心に、百貨店、大手から個店まで、幅広い業態におけるコンサルティングを手掛ける。調査設計から戦略策定、行動計画への落としこみ、そして教育研修にいたるまで、マーチャンダイジングに関してのコンサルティングを得意としている。特に豊富な実務経験と活性化事例に基づく教育研修は説得力があり高い評価を得ている。

山中健 プロフィール
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