ミラノから帰国して3日後、中国の企業へのコンサルティングのため広州に行きました。その企業は、日本でいうとかつてのようなダーバンのような企業で、アダルトメンズのブランドを基幹ブランドとして抱えています。
その基幹ブランドのチーフデザイナーが交代しました。28歳の若い香港の男性で、ディオールオムが大好きで、ヨーロッパブランドに身を包んでいます。
中国に馴染みがない方は、中国と香港の違いがわからないかもしれませんが、実は全然違います。香港人の生活水準は、日本と殆ど変わらず、そして生活スタイルは日本人よりも西洋風です。
ですから、仲間たちがランチをとっている時に、別のテーブルでステディな彼女とランチをとったり、その彼女を「She is My Wife」と紹介したり、日本人よりオープンな感じです。
こう書くと、単なるチャラチャラした若者のように見えますが、仕事のレベルとスピードは素晴らしいものがあります。
自主的に2007年AWのジェネラルトレンドの資料を用意、そして見事なプレゼンテーションで解説していました。そして私がそのジェラルトレンドから、どのように自社に取り入れ、コンセプトを組み立てる手法をレクチャーすると、翌日にはコンセプト案を2案作って、プレゼンテーションしてくれました。
そして、コンサルティングのあと、日本食レストランで、彼と食事をしました。そこで彼が熱く語っていたのが印象に残りました。「中国、特にメンズマーケットはチャンスがいっぱいある。僕のキャリアを築くのにとても魅力的なんだ。頑張るよ!」と真剣なまなざしで、それこそ目の中に

が見えそうな感じで語っていました。
このような熱い思いをもって取り組んでいる(ある意味外国人の)若いデザイナーがいることは、同じ外国人の私にとって刺激になりました。
若い外国人が中国マーケットでやりがいのある仕事をしている一方、日本の若いデザイナーがミラノやNYの有名店で高い評価を得ています。

(NY SOHOとノリータの境にあるセレクトショップです。ミラノのダントーネと同様にラフシモンズとアタッチメントなどの日本ブランドを編集していました)
若い思いが、国境を超えそれぞれの国に成果を残しているということを実感した月でした。不惑を超えた私も頑張らねばと思う次第です。