« 六本木ヒルズのMDについて考えた日 | Main | 神戸コレクションIN上海に行ってきました »
お兄系の行方
ここ数年のヤングメンズファッションで、よく耳にする言葉が「お兄系」である。お兄系とは、若者語で、ギャル男(お)を(卒業して)大人っぽくしたファッションである。茶髪・ガングロなどの要素を残しつつ、ドルチェ&ガッバーナなどのインポートを交えた落ち着いたアイテムを着こなすような人とのことである。つまり、メンズエッグやメンズナックルなどのファッションである。
渋谷109−2が、ジュニアレディスファッションの後に、ゾーン形成したことで話題になった。ファッションのクラスターでいつの時代にもある言葉で括るとするのであれば、「POPカジュアル」ということになるのであろう。






80年前後に流行った「サーファー」、90年前後に流行った「渋カジ」もこの「POPカジュアル」であり、外国でもこの「POPカジュアル」はあり、私が上海に行ったときもこんな若者を見かけた。



このファッションが、地方にものすごい勢いで広がっている。IFFでもブースも「お兄系」ブースが拡大している。そうすると当然、この業界をリードしていたブランド(例えばヴァンキッシュやgoaなど)は、よりファッション性の高いスタイルを提案しようと、シンプルな着こなしを提案している。

カジュアルにおけるファッションスタイルは、最初は若者や特定のグループが着る「キワモノ」として誕生し、その後、顧客の成長とともにファッションとして昇華されていく。少し前のストリートスタイルはこのように、ファッションとして昇華され「ハインエンドカジュアル」として確立された。しかし、ヤングカジュアルはファッションとして昇華されずに、急に失速することも多い。かつての「渋カジ」は、数年で消え去っていった。これは、顧客の若者たちが、「就職」という洗礼を受け、それまでのファッションを捨てたからである。

さて、「お兄系」は、かつての「ストリート」やレディスの「ギャル」のようにファッションスタイルとして昇華していくのであろうか。鍵は、業界をリードしている百貨店や大手セレクト、大手メーカーが参入し、「若い大人」に支持されるかどうかである。「お兄系」から分化した新たなファッションスタイルが生まれるのかどうかを見守りたいところである。


 2007/02/06 09:25  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

トラックバック

この記事へのトラックバックURL  ※トラックバックは承認制となっております。
http://apalog.com/yamanaka/tb_ping/43


コメントする
※コメントは承認制となっております。
名前:
Email:
URL:
クッキーに保存
小文字 太字 斜体 下線 取り消し線 左寄せ 中央揃え 右寄せ テキストカラー リンク


コメント


プロフィール
山中 健(やまなか たける)
アパレル業界を中心に、百貨店、大手から個店まで、幅広い業態におけるコンサルティングを手掛ける。調査設計から戦略策定、行動計画への落としこみ、そして教育研修にいたるまで、マーチャンダイジングに関してのコンサルティングを得意としている。特に豊富な実務経験と活性化事例に基づく教育研修は説得力があり高い評価を得ている。

山中健 プロフィール
TEL :03-3523-2402
FAX :03-3523-2401
yellow@apparel-web.com
QRコード
アパレル業界の情報満載の「アパレル携帯版」
右のQRコードで読み取ってアクセスしてください。こちらからも自分の携帯URLを送れます。 QRコード
最新記事
カテゴリアーカイブ
月別アーカイブ
最新コメント
山中健
H&MとTOP SHOP (2008年11月15日)
Rina@NYMix
H&MとTOP SHOP (2008年11月15日)
山中
久々の (2008年10月09日)
kbys
久々の (2008年10月09日)
山中
MILANO2008 1.リナシャンテ ミラノ (2008年08月23日)
山中
MILANO2008 1.リナシャンテ ミラノ (2008年06月19日)
katsuhiro.k
MILANO2008 1.リナシャンテ ミラノ (2008年06月17日)
山中
私のシゴト (2008年05月29日)
最新トラックバック

http://apalog.com/yamanaka/index1_0.rdf
更新順ブログ一覧
リンク集