先日、六本木ヒルズに映画を見に行った。その時、館内に5周年記念のポスターが掲示されていた。
「たった、5年しか経ってないのか」が率直な感想である。その後、様々な大型商業施設がオープンしたせいか、オープンしたのがもう10年ぐらい前のような印象を持っていた。
オープン当時、私がガイドを務め、クライアントである百貨店社員の皆さんをお連れして、視察研修を行ったものである。その時に、お伝えしたのが、「全体的にグレードが高く、ターゲットをセグメントとしたテナントが多すぎ、売上に苦しむ店舗も多い」「導線が悪いため、奥の方のテナントは特に厳しく、時間が経つとと歯欠けし、全体的に閑散とする可能性がある」「ファミリーで訪れた観光客にとっては対応できる物販が少ない」ということである。
その後、六本木ヒルズは富の象徴のように持ち上げられたものの、そのイメージはそれこそ泡のように消え去り、残った客層は、周辺就業者と観光客である。
バルス最高グレードの「AGITO」の1Fは、ユナイテッドアローズメンズストアに、明け渡し、各メーカーの新業態ショップは役割を果たし、替わりに「ゼロ・ハリバートン」「ティファニー」が入居した。
その結果、都市観光客やアジアからの観光客にとって、わかりやすいテナント構成になったといえる。
このような変化が、たった5年で起きたのである。商業におけるトレンドの加速を思い知った1日であった。

