INDITEX業態ウォッチング
今回、ミラノ、フィレンツェ、ローマの3都市をまわりましたが、ZARAを抱えるINDITEXグループの業態を一等地で見ることが多かったように感じます。日本においてはZARAしか進出していませんが、ZARA以外にも7つ業態を持っています。ただし、2007年度において全世界での売上の66%はZARA(2007年度売上 6,264億ユーロ)で占めています。

本国スペインであれば、すべての業態を確認できるのですが、今回のイタリア出張で確認できたZARA、Staradivarius(2007年度売上 521億ユーロ)以外の5業態をレポートします。


○Bershka(ベルシュカ)
2007年はZARAに次ぐ売上となったヤング業態(2007年度売上 925億ユーロ)で、2007年で11店舗出店しています。ただし、ZARAのようなシックなイメージはなく、ジーンニングカジュアル中心です。

レディスが中心でありますが、メンズも4分の1ぐらい展開されています。ジーンズで35.95ユーロ、シャツ24.95ユーロ、トップス14.95〜19.95ユーロが中心価格です。
バルセロナに大型旗艦店があるようで、そちらは価値訴求ができているようですが、私が見たローマエストのショップは、ボリューム陳列で量販型ジーンズショップのようです。



○Massimo Dutti(マッシモ・ドゥティ)
ZARAよりワンランク上のオトナ業態(2007年度売上 696億ユーロ)です。


私はフィレンツェとローマで見ました。
フィレンツェの共和国広場にあるこの店は新しく、通行客の注意を集めていました。
店内は、NYのビルの写真やクラッシックな絵、そして世界各都市の時刻を示しているたくさんの時計で、ちょっとジェットセッター風な演出がなされていました。
重衣料を強化しているようで、メンズではパーソナルオーダーも展開していました。メンズのドレスジャケットで、195ユーロ、パンツで89ユーロ、シャツで59ユーロ、レディスのブラウスで59~79ユーロ、ジーンズ69〜79ユーロが、中心価格です。H&MのCOSやバナリパより若干、安いという感じです。
スタイリングは、メンズ、レディスともにコンサバで、バナナリパブリックの重衣料ゾーンという趣きです。



○Pull&Bear
ヤングターゲットの業態(2007年度売上 614億ユーロ)です。

ミラノレポート2で紹介したミラノの旗艦店は、大音量のクラブミュージック、暗い照明、セクシーな写真とアバクロンビー&フィッチの影響は否めない雰囲気でした。写真はローマのショッピングモール「ローマエスト」のショップですが、こちらはもう少しシンプルなインテリアでした。
キャンパスファッションにストリートの感覚をミックスさせたようなスタイリングで、総柄のものが多いのが特徴です。
レディスはワンピース38,9ユーロ、キャミソール12.9〜19.9ユーロ、メンズはTシャツ7.9〜9.9ユーロ、ジーンズは49.9ユーロが中心ですが、ジーンズ19.9、シャツ12.9ユーロコーナーなどのマークダウンコーナーも目立ちました。





○Oysho
レディスインナー業態(2007年度売上 213億ユーロ)です。単品で7.95〜9.95ユーロぐらいの価格です。イタリアにはインチッシモ、ゴールドポイント、TEZENISなどインナー業態は多いですが、それらのものと比べると、展開カテゴリー、バリエーション、商品量ともに少なく、あっさりとした印象を覚えます。



○ZARA HOME
今、ヨーロッパ中心に、積極的に出店しているホームファッション業態(2007年度 201億ユーロ)です。インテリア、ファブリック、食器などが主力です。ローマエスト店では、中央の島什器で食器をストック陳列し、左右前後にファブリック&インテリアがカラーコーディネート別に展開されています。頻度品であるマグカップ、グラスが3.9ユーロと手ごろな価格で提供されています。また、ベットカバーなどは、ZARAらしい、美しいプリントで、なかなか魅力的です。



※年間売上はインディテックスアニュアルレポートより
 2008/07/05 16:41  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)


フィレンツェ郊外のアウトレットモール「The Mall」
フィレンツェから車で20分ほど離れた場所にアウトレットモール「The Mall」があります。

テナント数は30店舗弱と、こじんまりしたモールですが、テナントはビッグネームばかりです。




グッチ、トッズ、アルマーニ、ゼニア、ボッテガヴェネタ、ラ・ペルラといったイタリアが誇るスーパーブランド、バーバリー、ウンガロ、ヨウジヤマモトといったインターナショナルブランド、ディーゼル、エナジーといったイタリアンカジュアルのスターが競うように出店しています。値段も上代の50%程度のものが多く、スペシャルプライスもあり、かつ免税対象でもあります。

また、全体的にシックな色調で整えられ、アメリカのモールとは趣が異なります。ハイエンドアウトレットモールという感じです。

そして、トスカーナの名産品を販売するブティック、カフェテリアとともに、きちんとしたレストランもあり、トスカーナの風景を見ながら、ワインを飲むこともできますよ。


 2008/07/04 16:37  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)


09SS Pitti Uomo レポート
ミラノからフィレンツェに移動。今回の主目的であるピッティウォモに行ってまいりました。ピッティの会場はお馴染みバッソ要塞です。





ピッティでは、ブースがたくさんの会場に分かれています。また、ブランド単体ブースで建物を構成しているものもあります。

それぞれのブランドが世界観を表現しています。表現が面白かったブースをいくつか紹介しましょう。

○MASON’S
パンツが主力のブランドですね。コロニアル風のキャンプに、洗いのかかったパステルカラーのパンツをバリエーション多く、かつ無造作に陳列させるなど、コンセプチュアルな演出がなされていました。



○AMAZONLIFE
バッグが主力のブランドです。なんといっても、オオハシやトカゲのかぶりもののパフォーマーにびっくりします。商品はジャングル柄から無地ものまで幅広く取り扱っています。

○Marc O’Pole
ドイツのカジュアルトータルブランドです。このブースの中は、ワイルドな湖畔の夕暮れが広がっています。水こそありませんが、草、ウッドデッキ、夕暮れを演出する照明、水を演出照明、環境音楽によって、まるで本物の湖畔に迷い込んだようです。



その他にも、写真こそありませんが、大勢の実物のモデルをひな壇に座らせ、ボール遊びをさせることでキャンパスシーンを表現したヘンリーコットンズなどもインパクトのある演出でした。
また、「Camoshita United Arrows」「Bishubou」「Misa Harada」など日本や日本人デザイナーの出展も散見されました。

全体的に、目立つテーマは「ジャングル」「コロニアル」「キャンパス」といったものでした。

カラーはなんといっても「洗いのかかったパステル」が目立ちました。このカラーをあるブランドでは、ナチュラルに、あるブランドではキャンパスカジュアルに、そしてあるブランドでは80年代POPS風に表現していました。

たくさんあるブランド、商品の中から、どの商品がバイヤーに見いだされ、日本のショップに並び、どのようなトレンドを創っていくのでしょうか。

楽しみですね。
 2008/07/01 18:39  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)


MILANO2008 8.ジェットセッターというライフスタイル
ジェットセッターとは、ハイクラスのシートや自家用ジェットに乗り、世界を股にかけて活躍している人物を指す言葉ですよね。このような人物は、情報量が多く、買い物に対しても意欲的であるとされています。また、そのようなライフスタイルに対応した商品やサービスの開発も注目されています。

まあ、ハイクラスのシートや自家用ジェットを利用しているかどうかは別として、「世界がどんどん狭くなってきている」と感じているビジネスマンの方も増えているのではないでしょうか。

私も2週間に1回は、成田から外国に行く時期があり、その時は、成田空港利用も、新宿駅を利用するのと同じくらい、日常的な感覚を覚えていたこともあります。
海外で仕事をする時に、最も不便に感じるのは、通信手段ですよね。その代表が携帯とPCでしょう。「世界が狭くなった」と感じていても、それぞれの国の通信インフラは、当然のごとく異なっています。国際ローミングの携帯で、インターネット利用ができますが、その料金の高さは、目玉が飛び出るほどです。私の場合、auを利用しているのですが、海外で、携帯でインターネットを使うと、ワンクリック900円ほどかかるとか...。NYで調子に乗って使用したところ、通話もあわせて「5万円」という請求が来て、びっくりしたものです。

便利な国際サービスは増えたものの、その分、お金がかさみますね。

さて、今回、ミラノのモンテナポレオーネを歩いているとジュエリーショップのような「携帯電話ショップ」を見つけました。名前は「VERTU(ヴァーチュ)」で、ノキアが展開する高級携帯ブランドです。宝石や高級素材を施した携帯がそれこそ宝石のようにディスプレイされます。



入るのも憚られるような店づくりですが、入ってみました。

入るとすぐさま、ショップスタッフが対応し、説明を始めてくれます。まず、私がどこから来たのか、今、どのような携帯を使っているのかを聞きます。そこで私は日本からきて、比較的多く海外に出ること、そして、日本とアジア用としてauの携帯を、そしてヨーロッパ用として別の携帯を持っていることを伝えると、「2つも携帯を持つのは不便ですよね?」「お勧めできる機種が一つあります」といって、ある一つの携帯を提示しました。革が施された携帯で、シンプルだけど、ほのかなラグジュアリー感があります。彼女は、ひとつひとつのディテールを魅力的な形容詞を使って説明します。

そして、3つの便利な機能があるとのこと。
1つ目は、「コンセルジュボタン」があり、これを押せば、コンセルジュとつながり、レストランやホテル、エンターテイメントの予約などをしてくれるとのこと。でも有料。
私の感想→「確かに、オペラの予約や、急なスケジュール変更による鉄道の予約などをしてくれると便利だな」
2つ目は、「ワールドワイド」サービスがあり、現地の天気予報など現地情報をすぐに見ることができるとのこと。
私の感想→「そうそう、天気予報、気になるんだよね。いちいちPCを接続して、ネットで調べるのも面倒だし」
3つ目は、「バックアップサービス」で、それを使用すれば、携帯をなくしたり、故障したりしたときに安心とのこと。
私の感想→「ロンドンで携帯を壊したんだよな〜。こういうのがあれば助かるよ〜・」

と納得し、金額を聞いたところ、「5,300ユーロ」とのこと、1ユーロ=170円として、約90万円ですね….。絶対無理!あと、メニューに日本語はないし。

やっぱ、ジェットセッターとは、「人並み外れたリッチであること」が前提なんですね。でも、このようなサービス、リアルなビジネスマンにとっても必要ですよね〜。

ちなみに、「VERTU」は今年、日本でも販売されるという情報も。auさん、docomoさん、ソフトバンクさん、日本のリアルな国際派ビジネスマンにとって便利なサービス、開発してください!
 2008/06/30 14:42  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)


MILANO2008 7.ミラノセレクトショップ比較
ミラノは、見ごたえのあるセレクトショップが多い街です。その理由は、世界に名だたるファッションシティであるにもかかわらず、百貨店がそれほど強くないこともあるのでしょう。それぞれのMDの特徴をレポートします。

●パープル
ナヴィリオにあるカジュアルなスタイリングを得意とするセレクトショップです。ストリートアートと融合したような空間で提案であり、それぞれの商品が1点ものかのよう商品セレクトで、着こなしの難易度も高いように感じます。スニーカーだけの専門業態などもあります。




●アントリオーリ
ドルチェ&ガッバーナ、Dスクエアド、ニールバレットなどの名だたるミラノコレクションブランドを中心に展開しています。ダークでシャープなセレクトに合わせ、店内の照明を落とし、外観も初めてだとわからない雰囲気です。わかりやすいMDをわかりにくい売場表現にすることで差別化しているといえそうでしょう。



●ディエイチコルソコモ
いわずと知れた有名店で、日本にもコムデギャルソンとのコラボ業態もあります。この店舗の特徴は、その幅広い品ぞろえです。ファッション、雑貨、飲食だけでなく、ギャラリー、ホテルも手掛けているライフスタイル提案型セレクトショップです。ファッションにおける商品セレクトも、ビッグネームのブランドをテーマにそってシャープに行われています。今は、「白」をテーマにメインスペースが展開されています。ディオールやアンドムスメルテールなどのブランドなどから白のシャツだけをピックアップしてラックを編集し、「白の世界」を表現しています。また、店舗のロゴを効果的にあしらった紙袋や包装紙などが独自性を感じさせます。




●DAAD
LEONでお馴染みのショップですね。こちらも、ブランド別編成でわかりやすい売場展開をしています。黒にこだわったセレクションで、マルタン・マルジェラ、ラフシモンズの他、日本のデザイナーも多く取り扱っており、アントリオーリより、若干ストイックなスタイルの商品、デザイナーを取りそろえています。スピカ通り近くにある方の店舗は、しっかりと接客をおこなっています。



日本においては、PB中心のSPA型セレクトショップが中心ですよね。それは、日本の消費者特性、流通環境などが生み出した日本独特の業態といえます。しかし、彼らがお手本にしていた、ミラノやパリのセレクトショップは今でも参考になりますよね。
 2008/06/28 16:40  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)


MILANO2008 6.ソラーリでの掘り出しもの
ミラノでお買いものをするなら、Dマガジンをおすすめします。いわゆるオフプライスストアです。

ブランドもののシーズン落ちのものが、お得な価格で買えます。モンテナポレオーネの店が便利ですが、商品密度が高く、選ぶのが結構大変です。なので、私は、ソラーリの店の方をおすすめします。

今話題のソラーリエリアにある、Dマガジンは、外観こそ倉庫風ですが、店内は落とし気味の照明で高級感が与えています。客数も少なく、試着室もほとんど空いていますから、ゆっくりと買い物をすることができます。


ミラノにいかれたら、モンテナポレオーネ、スピガ周辺だけでなく、ナヴィリオやソラーリも足をのばすことをお勧めします。伝統的なイタリアンレストランや、今話題のカフェ、そしてヴィンテージショップが点在し、新たな発見がありますよ。


 2008/06/26 10:42  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)


MILANO2008 5.COOL JAPN IN MILANO
日本というものに対する興味は依然として強いようです。インテリアの中に日本の急須や壺をさりげなく取り入れるなどのスタイルはあちらこちらで見受けられますし、和食レストランも、他の欧米の都市と同様に多くあります。


また、マンガカルチャーも多く見られ、イタリアンブランドの「TOKIDOKI」などは日本のファンシーショップで売っているかのようなデザインです。



セレクトショップでもその傾向は窺われ、特にDAADメンズの日本ブランドに対する傾倒ぶりは、こちらがびっくりするほどです。Y’s、ギャルソン、ナンバーナイン、キミノリモリシタ、アタッチメントといった有名どころから、BLACKなどの意気のいいところまで取り扱っています。またレディスでは、コウシンサイトウをアイキャッチ商品に使用していました。



また、パープルでは、EVISのコーナーが出来上がっています。



ギャルソンやY’sに続く世代がなんとなく見えてきた今、デザイナーだけでなく、日本のリアルクローズにも頑張ってもらいたいものです。
 2008/06/22 03:35  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)


MILANO2008 4.アート @ モンテナポレオーネ
世界に名だたるファッションストリート、モンテナポレオーネを歩いていると、こんな光景を目にしました。

どうやら、展示会の広告のようですが、アートフォトが通りに掲示されています。肉体や表情で感情を表現している作品が多く、半裸のものも見られました。

ラグジュアリーではありますが、ビッグネームばかりの通りなので、面白みがないといえばない、モンナポレオーネですが、このようなアートの効果で、ちょと刺激的なイメージを演出できています。

アートとのコラボとは、コラボする企業や店舗の見識の広さを示す効果もあります。


日本の通りでもこのような試みが増えるとよいですね。


 2008/06/21 17:50  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)


MILANO2008 3.ディーゼルブラックゴールド
ミラノのディーゼルのメインディプレーは、新ライン「ブラックゴールド」が展開されていました。

6月ですので、PREFALLコレクションとしての提案でもあるようです。ディーゼルの中では、コレクション対応ラインと位置付けられ、モードなデザインやカラーをミックスさせています。これまでのロゴ強調のデザインからスタイルで見せるスタイルです。端境期ですので、まだまだシンプルでカジュアルなものが中心で、コレクションでメディアが取り上げたドレッシーなものはありませんでした。

価格は、トップスで90ユーロ〜150ユーロというところで、ディーゼル本来のトップスがこちらでは、30ユーロ台ですから、約3倍です。

プライシングの原理原則からみると中心価格の3倍以上になると、別テーマを設定し、売場編成の差別化しなければなりません。このことはきちんと抑えられています。
今は大型内でのインショップ展開ですが、独立業態としてどのように成長していくか興味深いところです。




 2008/06/19 16:04  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)


MILANO2008 2.EUにおけるアメリカ-ナ
日本人が欧米のファッションに、アメリカ人がヨーロッパのファッションに憧れるように、ヨーロッパの若者もアメリカに憧れるようです。ナビリオエリアには、カーハートやステュシーなどのアメリカンブランドが軒を連ねています。

イタリアでは、エナジーやディーゼルのようなアメリカンカジュアルをイタリアならではの色づかいや、デザインを施した、イタリアンカジュアルがあります。これはイタリアならではファッションスタイルとして確立され、NYでもディーゼルやエナジーなどの店には若者が多く見られます。

今回、ミラノを歩いて思うのは、「アバクロ」風のカジュアルファッションが非常に増えたと思うことです。商品だけでなく、店内の演出もアバクロ風に、照明を落とし、セクシーなモデルの広告を掲示しています。ただ、ストーリー設定をしっかりと行い主力商品に帰着させ、展開アイテムも絞り込んでいる本家アバクロと比較すると、MDストーリーが拡散しています。まあその分、価格も安く展開していますが…

思えば、ちょっと前に、アバクロがD&Gのカバーではないかと物議を醸し出したことがありましたね。悪くいうとカバーということになりますが、お互い影響を受け、影響を与えているということでしょう。


〈ALCOTT〉


〈PULL&BEAR〉
 2008/06/19 01:37  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)


MILANO2008 1.リナシャンテ ミラノ
私は今、ミラノにいます。



今回のイタリア出張は、ミラノから入りました。あいにく初日は日曜日なので、多くのショップはクローズしておりますので、百貨店「リナシャンテ」を第一弾としてお伝えします。




リナシャンテは、今、イタリアを代表する百貨店といえるでしょう。プランタンを買収したことで少し前に話題になりましたよね。イタリアの百貨店は、大衆百貨店が多く、日本の消費者が見たら、百貨店というよりも、総合スーパーのように見えるかもしれません。しかし、この「リナシャンテ」は近年ブランドの取扱いを増やし、大衆百貨店から中高級百貨店へのグレードアップを図っているようです。1年半前に来た時は改装中でしたが、外観、店内装飾、ショッパーもハイセンスなものでまとめられ、レベルの高いVI戦略がなされています。

ミラノの最大観光地であり、最大繁華街でもあるドゥウォモに面するこの店は、ファッション化とともに観光客の買い上げ率アップを図るためのMDを組んでいます。
本館と、別建物にある3フロア展開ヤングゾーンがあります。本館は、B1Fは雑貨、1Fが香水を中心としたブランド化粧品&服飾雑貨フロア、中2Fはブランドのバッグ&小物インショップ、それより上はメンズ、レディス、キッズ、インテリア、フード&レストランとバーチカルゾーニングがなされています。
ファッションは、それぞれジェンダー別に、インナーファッションや身の回り品→カジュアル→ドレスウェアという、高頻度商材→低頻度商材というリレーションで展開されており、ブランドも認知度の高いブランドを中心に買いやすいアイテムのみを取扱い、衝動買いを誘うための取組みがなされています。しかし、ブランド構成やアイテム構成については、及第点といったところでしょうか。
そして新たに開発された最上階のフード&レストランは、観光資源の乏しいミラノにおける最大の観光資源「トゥオモ」とイタリア食材、そしてファッションイメージを融合させた空間が広がっています。わたくしが見た中では、No1とも言える「ハイイメージな観光フロア」です。





テラスは解放され、間近に見えるドゥモの上部を背景に記念撮影もとれます。そしてスーパー方式のイタリア食材コーナー、チーズ、寿司、エスプレッソ、ワインなどのイートインコーナー、眺めも楽しめるハイイメージなレストランなどが、リズム感よく配置されています。

パリのギャラリーラファイエットやボンマルシェ、ロンドンのハロッズなどともそうでしたが、不振にあえいだ百貨店が蘇るには外国観光客の誘因が不可欠といえそうです。

日本の百貨店は、高い坪効率とサービス力で、世界でも有数の優良店舗が多いですが、内需拡大が厳しい時代の今、蘇ったヨーロッパの老舗百貨店から参考にできることも多いといえそうです。


 2008/06/16 20:19  この記事のURL  /  コメント(2)  / トラックバック(0)


新宿にて
本日、新宿で仕事があり、新宿3丁目の駅を通りかかると、地下街がすっかりと綺麗に生まれ変わって、びっくり!

そういえば、明日、副都心線が開通ですもんね。ちょっと歩けば沿線まで出られる私とすれば、伊勢丹や原宿から帰る時、混雑する山手線を避けて帰れると思うとちょっとワクワクしてしまいます。

まわりを見ると、伊勢丹から高島屋につながる地下通路を一足先に歩こうと来た女性客も散見されました。駅員さんに「えーっ。まだ通れないの〜」「な〜んだ」なんて言っている声も聞かれました。

梅雨の合間の貴重な晴れ間に、地下を通る必要なんてないのに、やっぱり、日本の生活者は新しもの好きですね。

 2008/06/13 14:57  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)


顧客対応型MD
5月の数字、厳しかったですね。特にフリー客を対象としている業態が厳しかったように思えます。

そのような状況の中、堅実に数字を積み上げているのは自店のファッションスタイルと顧客のクセが一体化している業態です。私はこのような業態のMDを「顧客対応MD」と呼んでいます、広義の意味でのトレンドは抑えつつも、自店らしさをしっかりと発信し、コンサルティング型接客をきっちりやっているのが特徴です。

「トレンドの変化=顧客の変化」です。付和雷同ではなく、トレンド多元化時代の今、自店の顧客の好みやクセ、そして買い頃予算をしっかりと踏まえたMDを組み立てることが、より大切な時代になったといえるでしょう。




写真は、専門店のモデルとして有名な、ボストンにあるルイスボストンです。
 2008/06/10 10:01  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)


阪急メンズ
先日、遅ればせながら、阪急メンズに行ってまいりました。

まず、1Fへ、セレクトされている服飾雑貨は伊勢丹や名鉄と通じる伊勢丹的手法でスルー。その後、話題のルイ・ヴィトン、ティファニーのメンズストアへ。個人的にはラグジュアリーブランドには縁がない私ですが、ブランドの奥行きと物語を感じることができます。特にルイ・ヴィトンは、サロン風のインテリアと、専門性ある品ぞろえで、クセのある商材を大人のダンディズムとして見せることができていました。

次は2Fへ。ニールバレット、バレンシアガ、ランバン、ディオールオムとコレクションでイキの良いブランドが軒を連ねています。そして中央にあるガラージュDエディットというブランドセレクトショップがあります。伊勢丹のクリエーターズビレッジとは異なり、ちょっと破れ感のあるインテリアにイヴ・サンローラン、ジョンガリアーノ、トムブラウン、そしてトウキョウデザイナーズがセレクトされています。伊勢丹よりもメジャーどころが目立っており、ロンドンセルフリッジよりブランド密度が濃く、パリのボンマルシェより尖っています。価格幅も広く、1万円前後のTシャツなども展開されており、見せ場としてだけでなく、買い場としても十分機能しています。

そして、3Fの「ジェントルメンズスタイル」へ。このフロアはアルマーニ、アルニス、キートンというショップを集結させています。その中で目玉はやはり日本初上陸の「トムフォード」のショップでしょう。「トムフォード」については昨年の7月にできたばっかりのNYマジソンの店をレポートしましたが、その雰囲気をコンパクトながら伝えることができているようです。トムフォードのインショップは、ロンドンのハロッズでも見ましたが、大阪の方が、小部屋ごとにテーマを設定しており、マジソンの店に近い印象です。
あと、3Fには、パーソナルショッピングサービスのブースやメンバーズラウンジがあります。
外商サロンやお得意様を通す応接室は昔から日本の百貨店はありますが、通路からその存在がわかるようにスペースを設けたのは日本では初めてでしょう。欧米の百貨店では、よくある光景ですが、「パーソナルショッピングサービス」が大阪に定着するのか注目していきたいと思います。

4、5F、B1Fは1〜3FのラグジュアリーなMDとは異なり、百貨店らしいブランドを集結させています。まあ、売上をとるにはこちらの方がかたいのでしょうが、1〜3Fを見た後だと、時代を逆行した印象を持ちます。そして、レストランフロアにおいては昭和(狙ってはいないのでしょうが)にタイムスリップした感じです。

高いものから手頃なものまで、感度の高いものから生活実感のわくものまで、幅広く取り扱われている館であるとはいえますが、「超カッコイイモノ」と「安心する馴染みのブランド」の間に隙間があるともいえそうです。たぶんそこは、大手セレクトショップが存在しているゾーンなんでしょうね。あと、館の地型が三角形なので、導線がいまいちなではありますね。死んでるな〜と思う通路がみられます。

何はともあれ、このようなメンズの館は世界でも見たことがありません。メンズを扱っている方は必見の店舗でしょう。


 2008/06/05 07:17  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)


トップセールス最終回
以前、このブログにも書いたNHKドラマのトップセールスが終わりましたね。

実は、私、前職で自動車メーカーの販売会社向けの研修を担当させていただいたことがあり、その後も毎週欠かさず見ていました。自動車販売会社のスタッフの皆さんの地道な努力に本当に頭が下がる思いをしたこと、私の持つファッション業界での成功事例を、自動車販売に生かし、うまくいったとお礼を言われて、本当にうれしかったことなどを思い出しました。

そして、この番組のイメージソースとなった人物とも、同じ講演会の講師同志という立場でお見かけしたことがあります。

そんな、わたくしに縁のある番組でしたが、最終回を見終わって、このブログのアクセス数を見ると、なぜか非常にアクセスが上がっていました。参照元をよく見ると、「トップセールス」の検索からこのブログにたどりついている方が1日に50人もいることがわかりました。びっくりしました。やはり、いろいろな方にいろいろな思いを与えたドラマだったんですね。





 2008/06/01 16:09  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)


東京に戻りました
昨日、関西から戻り、東京へ戻ってきました。

本日は、午前と午後、別々の企業様にお邪魔して、コンサルティングです。
東京はあいにくの雨、土曜日まで続いてしまうようです。
春が吹き飛び、夏の実感を持ち始めたばかりで、セールの内容の詰めをしていることに違和感を感じます。

そんな中で売上を伸ばしているところは、顧客密着型MDをしっかりと組み立てていることろのようです。トレンドとされている商材が、意外にも売れていない今、目の前にいるお客様のニーズのその半歩先をどのように提案していくのかしっかりと考えていかなければならないですね。

 2008/05/29 19:14  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)


京都高瀬川
昨日のセミナーを終え、京都にリフレッシュしにきました。

私は京都でも二条あたりの高瀬川が好きで、ホテルもその周辺にとるようにしています。初夏の緑と町中にある小さな水路はしばしの安らぎを与えてくれます。

 2008/05/28 17:25  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)


セミナーご参加ありがとうございました
本日、大阪でセミナーを行いました。

おかげさまで70人もの皆さまにお集まりいただけました。ありがとうございます。
セミナーでは、アパレルショップをめぐる環境変化と対応手法についてお話しました。


また、さまざまな方と出会え、本当に感謝しております。
またお会いできることを楽しみにしております。
 2008/05/27 18:04  この記事のURL  /  コメント(2)  / トラックバック(0)


ナニワ商法
私は今、大阪にいます。

大阪は本当いいですね。
ちょっと入りづらいセレクトショップなんかでも、本当に気さくに話かけてくれます。愛想がいい!
さまざま企業の接客力診断をしていますが、だいたいのブランド・ショップの場合、西高東低です。愛想よく話しかけ、しっかりと商品をすすめるという技は大阪が一番だと思います。

そういえば、私は東京生まれ、東京育ちですが、商売の原理原則を教えてくれたのは、大阪の人ばっかりでした。

東京の方で、販売をしている方はぜひ、大阪の店でたくさん接客を受けた方がいいですよ。
ある意味、NY、パリより勉強になります!



 2008/05/26 19:28  この記事のURL  /  コメント(2)  / トラックバック(0)


私のシゴト
時々、こんな質問されます。
「コンサルタントってどんな仕事ですか?」

結構、コンサルタントの仕事って、見えにくいですよね。
そして、会社や人によって違います。いまさらですが、私の仕事についてお伝えします。

私の場合は、マーケティング・MDをテーマとした経営コンサルタントです。なのでマーケティング・MDを改善して、会社の経営状況を良くするための支援をするのが仕事です。

出身が小売・ファッション業界ですので、前の経営コンサルティング会社ではファッションビジネスチームというものを作り、リーダーをやっており、その後独立し、今に至ります。

支援の仕方は大きく3つあり、@調査・診断 Aコンサルティング B研修 です。

調査・診断は、マーケティング、MD、サービスと多岐にわたっておこなっていますが、このブログで紹介しているような「店舗にかかわる調査」や「顧客調査」が主ですね。

コンサルティングは、特定テーマ(リニューアル、MD開発、サービス政策など)について、会議や資料などを通じて、解決策を提案し、進捗管理を行っています。

そして、私の行う研修は、集団コンサルティングという感じです。その企業の戦略を現場に落とし込むための研修です。「現場におけるブランド表現を実現するためのリテールサポート研修」とか「買い上げ率向上のためのインストアMD研修」などの研修などが最近多いですね。対象も幹部から店長、スタッフまでさまざまです。

どうですか?なんとなく具体的なイメージがつたわりましたか?
これからは、一緒に仕事をしていただけるリサーチメンバーやプロジェクトメンバーも増やしていきたいと思います。そのことについては、またの機会にお伝えしますね。
 2008/05/23 18:41  この記事のURL  /  コメント(2)  / トラックバック(0)


トレッサ横浜
先日、トヨタが開発したトレッサ横浜に行ってまいりました。
以前、ご紹介したカラフルタウン岐阜を進化させた感じでした。

トレッサは、南館、北館の2棟で構成されています。南館はレディスや主婦を対象としたテナントミックスで通常のSCのパッケージ、北館はメンズ・ファミリーを対象にしたファッション・雑貨とカーディーラーのショースペースをミックスさせています。

カラフルタウンでは、カーディーラーのショースペースがあるだけでもインパクトがありましたが、トレッサはそれを進化させ、車が映えるようなフランスの田舎のような街並みを再現しています。(ちょっとラスヴェガスのフォーラムショップス風?)

ディーラーにとっては、来店型営業を推し進めていますが、一般客にとっては、ディーラーというのはなかなか行きづらいですよね。このトレッサのようなタイプのSCの中にあるディーラーであれば、気軽に見ることができますし、ディーラー側も見込客を多くとりこめるかもしれませんね。


 2008/05/22 14:51  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)


グランデュオ蒲田
グランデュオ蒲田に行ってきました。JRグループと阪急がパートナーシップをもって開発した立川から10年、バリオ蒲田がグランデュオとして生まれ変わりました。


この商業施設の見どころは、従来型の駅ビルとは少し異なる業種ミックスでしょう。駅ビルの多くはファッションが主体で食品、文化関連品(本、CD)、飲食をミックスさせ、サービス少々といった業種構成ですよね。

ここ蒲田のグランデュオは、TSTAYAとバージンメガストアのコラボ業態をメディアコンビニエンスとしてM2Fに展開したり、上層階にはビューティー&サービスを集結させたりしています。一方、主力であるファッションは、インデックスのカップル業態などもありましたが、全体的には保守的なブランドミックスです。

立川のオープンのときに、話題をさらった「立川中華街」のようなインパクトはありませんが、ハイイメージな地域密着型業種構成という点では、新たな駅ビルのかたちを提案しているといえるでしょう。


 2008/05/21 06:18  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)


不易流行
私がファッションビジネスのマーケティングコンサルティングをしていくうえで、いつも感じるのが「不易流行」です。

yahooの辞書によると、「蕉風俳諧の理念の一。新しみを求めて変化していく流行性が実は俳諧の不易の本質であり、不易と流行とは根元において結合すべきであるとするもの。」とあります。

ファッションビジネスもまさしく俳諧と同じですよね。私は、前職のコンサルティング会社で、原理原則と時流適応の一体化ということを学びました。原理原則とは、時代が変わっても、変わることのない商売の本質です。そして時流適応とは、その時代に伸びているものを取り入れ、自社を成長させるという考え方です。

繁盛店を見て回ると、原理原則を見ることができます。そして、新しいもの継続的に見て回ると時流を見つけることができます。現在のファッションビジネスには、この両面が必要なのです。

この「MD WATCHING」でも、そのような視点で、いろいろな街のいろいろな店舗をレポートしていきたいと思っています。


 2008/05/20 11:56  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)


三井アウトレットパーク入間
先日、話題の三井アウトレットパーク入間に行ってきました。本当は、GW前かGWに行く予定でしたが、あまりの混雑ぶりに先送りにしていました。平日の開店早々に行ったので、タクシーもスムースで10分もせずに到着です。



テナントMDは非常にしっかりとしていると感じました。プレミアムアウトレットのようなラグジュアリーブランドは少ないですが、ファッションスタイル別にゾーニングがしっかりとなされ、それぞれのファッションスタイルの「てっぺんブランド」も存在しています。



11時をすぎるころからお客様も増え、11時オープンの飲食ゾーンは15分ぐらいで、ほとんどの店舗で満席となっていました。特にブッフェレストランはオープン前から並んでいます。




2000年から始まった、日本からのアウトレットモールブームですが、この三井アウトレットパーク入間は、これまでのモールから数々の良いところを取り入れているバランスのよいテナントミックスであると評価できると思います。また、ハロッズなど、新鮮なテナントがあるのも魅力です。



ただ、平日ではタクシーで10分ぐらいで行けるところを、休日のピークは1時間かかるとのこと。渋滞対策は今後の開発に大きな課題を残したともいえるでしょう。

 2008/05/19 16:56  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)


アパレルショップ2.0とは
このたび、5月27日(火)に大阪・心斎橋で『アパレルショップ2.0提言セミナー』を行います。

アパレルショップ2.0とは何?

と思われた方も多いかもしれません。これは私が提言する、新たなスタンダードを備えたアパレルショップです。

セミナーでは、小売業のライフサイクル進化、購買経験を積み、送り手を超える商品知識を持つ「超プロ消費者」の出現、WEB2.0によるインフラ革新などの環境変化に対応したスタンダードをお伝えします。

キーワードは「コンサルティング」「カスタマイズ」そして「WEB最大利用」です。

このブログでも少しずつ、お伝えしていきますね。

 2008/05/09 15:16  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)


トップセールス
今、見続けているドラマがあります。それが、この「トップセールス」です。

土曜日の9時にやっているNHKドラマで、伝説のトップセールスを夏川結衣さんが演じています。昭和50年代以降からの自動車販売業と世相、主人公の人生を織り交ぜたドラマです。

自動車業界の話だけでなく、商売の原理原則などもわかります。業界を飛び越えた発想、目の前のお客様への心のこもった対応などなど、、、

NHKでは以前は「ハゲタカ」というドラマもやりましたね。

今後も、このような、エンターテイメントとしても面白く、ビジネスの勉強にもなる、そんなドラマが増えるといいですね。
 2008/05/04 16:11  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)


大井町と五反田
先日、品川の方に用事があったので、改装した大井町アトレとニューオープンしたレミィ五反田にも足を伸ばしてみました。
大井町は丸井はヤマダデンキのLABIに変わり、阪急から業態展開したデイリーショッパーも閉じ。駅前のマーケット環境が様変わりしています。
そんな環境の中、大井町アトレは20〜30代の女性へ中間グレードのファッションや雑貨、食品を集積させています。大手百貨店アパレルメーカーのリーズナブル新業態も多く、新生大井町アトレを感じることができます。




そして、品川経由で五反田へ。

五反田は、私にとって思い出深い街です。私が10年間勤めていたコンサルティング会社が以前、この五反田にあったのです。あまりにも帰るのが遅くなるので、近くに部屋を借りて暮らしたこともありました。つまり私は、五反田の就業者でもあり、居住者でもあったのです。不動前から目黒寄りには、隠れ家的な洒落たレストランや居酒屋がありましたが、五反田駅周辺はいわゆる「オヤジのオアシス」状態でした。特に、このレミィ五反田がある周辺は、その五反田らしさが凝集されているエリアでした。そこに突如、おしゃれなファッションビルができたのですから、びっくりです。


このレミィがある建物は全館「東急ストア」でした。今は、東急ストアはB1〜3Fまでに圧縮され4F〜8Fが専門店ゾーンです。この専門店ゾーンは、レミィという女性のライフシーンにそってバーチカルゾーニングがされたとのことです。フロアテーマも、「Closet」「Library」「Beauty」「Kictchen」となっています。しかし、あの五反田に、青山や代官山にあるSigenや、コンセルジュができ、こぎれいなカップルや女性が回遊するような空間ができるのは、私としては、うれしくも、恥ずかしくもあります。昔はお屋敷街の下にある「オヤジのオアシス」だった五反田ですが、いまは「オヤジのオアシス」のブラックホールに、「OLの安全エリア」ができたという感じです。



レミィを出て、五反田の街にでてみると、館内から出てきたOLさんが、猥雑な飲み屋街を見て、戸惑ってい、またレミィに入っていったのが印象的でした。
 2008/05/02 13:06  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)


神南セレクトショップクルーズ
先日、渋谷で仕事があり、その後、時間を見つけて、神南エリアをまわってきました。

ユナイテッドアローズが移転・オープンしたことで、神南エリアのセレクトショップがますます集積してきました。ユナイテッドアローズは地下〜2階の3層で、地下がユナイテッドアローズ、地上2層がカジュアル業態ビューティー&ユースです。ビューティー&ユースは福岡で見た構成と似ています。ビューティー&ユースをはじめて見たのは一昨年の有楽町西武でしたが、そのときはヨーロッパっぽいモードな感じもありましたが、この春夏はクリーンな東海岸風です。ジェネラルトレンドですが、本来得意とされるゾーンでもありますよね。この東海岸風の感じは、お隣のナノユニバースも一緒です。




B2ndはモードを、カジュアルに落とし込んだスタイルがお得意ですよね。今回は、Vintage55がフューチャーされていました。以前、このMD WATCINGのミラノ編でも紹介いたしましたが、Vintage55は、ミラノのカジュアルブランドで、オールドアメリカをテーマにしており、スティーブマックィーン、ジェームズディーン、ジョンレノンなどのファッションをイメージソースにした商品を核としています。(以前、私がレポートしたものはこちらです
ヨーロッパからみたアメリカを表現しているVintage55を、モードをカジュアルに提案しているB2ndが紹介しているのは、「なるほど」とは思いますが、ニールバレットなどのミラノコレクションブランドと同じフロアで並べられているのは、ちょっと違和感がありました。



渋谷ビームス一号店には、今、ビームスプラスがあります。オールドアメリカンのイメージにぴったりな外装とインテリアで、ノスタルジックな東海岸スタイルを提案しています。この店がビームスだったころ、私は大学生で、よく通っていました。新歓コンパの前に春物をチェックしたり、テストの合間にセールに通ったりしていたことを思い出します。そして、今のトレンドは私が大学入学したころのトレンドと合致しているため、この店にいるとあの頃にタイムスリップしたようです。



今回、見た中で、最も気になったのはパルコPART1にある新店「RECORD」です。パリのコレットで見た「KITSUNE」や、ヨーロッパのセレクトショップで注目されている「KIMINORI MORISHITA」など、欧米の先進的なセレクトショップを思わせる編集です。今後、東京の消費者にもまれて、どのように編集がかわっていくのか、見守っていきたいと思います。


 2008/04/26 13:13  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)


109-2 ウォッチング
109-2ウォッチング

拡大した109-2のメンズフロアを見てきました。以前、お伝えしたお兄系の聖地です。最初はワンフロアだったのが、2フロアに、そして今月3フロア構成になりました。ここ2年ぐらい、お兄系ファッションをみてきましたが、お兄系もさらに4つぐらいのスタイルに分かれています。

「アメカジ系」「ロック系」「モード系」「バイカー系」です。
「アメカジ系」は今年のトレンドであるプレッピーっぽさを取り入れています。アバクロなどのキャンパスファッションで使われているカラーやディテールが見られるのが特徴です。
「ロック系」は、スカルやスタッズ、レザー風マテリアルなどの、普遍的なデザイン、ディテールが中心です。ただ、デザイナーの名前を冠したものもでてきており、新進デザイナーブランドの雰囲気がでてきているものも見られるようになりました。
「モード系」は、お兄系ブランドの王者ヴァンキッシュが得意とするところです。ドルチェ&ガッバーナ、クリスヴァンアッシュ、マックィーンなどが打ち出したディテールやデザインを上手く表現しています。
レザーを基本とする「バイカー系」は、春夏はだいぶ少なくなってきています。

女性の109系は、レディスファッションに影響し、大きなファッショングループに広がりましたが、メンズも、さらに大人のゾーンを開拓し、ファッションに昇華してくのでしょうか。今後も見ていきたいと思います。


 2008/04/23 14:13  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)


SEOUL6 明洞パワー
エキサイティングなショッピングエリアとして知られる明洞。新宿のパワーと原宿のファッション性を足したかのようなエリアです。

その中で、私が足をとめたのは「SUPER MARKET」の大型店です。アックジュンドンで生まれたストリート系ブランドですが、この店は、インポートの仕入れもあるライフスタイル訴求型の店舗です。1Fは靴やバッグなどの小物と軽衣料、2Fはアパレルを扱っています。中国の卸売り商品から、ラフシモンズまで扱い、その取り扱い価格幅が広いのが特徴です。



洒落たセレクトショップや、ブランド直営店と肩を並べ、ユニクロの旗艦店もありました。NYより、ソウルの方が、お客様が入っているように思います。



また、明洞のショップの中でもっとも集客していたのは、セールを行っていたNIKEとPUMAです。まるで、閉店セールかと思われるような人混みでした。



明洞のパワー、恐るべしといったとこでしょうか。
 2008/04/15 15:00  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

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プロフィール
山中 健(やまなか たける)
アパレル業界を中心に、百貨店、大手から個店まで、幅広い業態におけるコンサルティングを手掛ける。調査設計から戦略策定、行動計画への落としこみ、そして教育研修にいたるまで、マーチャンダイジングに関してのコンサルティングを得意としている。特に豊富な実務経験と活性化事例に基づく教育研修は説得力があり高い評価を得ている。

山中健 プロフィール
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