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2008年01月07日

イタリアの思い出

Perugia (ペルージャ)のお正月                                2008年1月7日  荒川幸二


筆者の娘たちの通ったマリア・モンテッソーリ 幼稚園のクリスマス会



「あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。」

日本にいれば慣れ親しんだこの年始の挨拶も、イタリアに住んでいると挨拶の主役をクリスマスに奪われ、日本人としては何とも落ち着かないものです。年頭に当たって、「何も挨拶しないのも何だなぁ…」と知り合いに会うたびに物足りなさを感じたものでした。イタリアではクリスマス前に、“Buon Natale!(ブオン・ナターレ)”=良いクリスマスを!とか、“Auguri!(アウグーリ)”=お幸せに!とか、手当たり次第気味に声をかけまくりますが、12月25日を過ぎると妙にしらじらしいといいますか、あっさりしたものでした。まさに“祭りの後”といった感じです。
 同じように物足りなさを感じる表現に食事の前の「いただきます」があります。一応“Buon appetito(ブオナペティート)”=良い食欲を!「たっぷり召し上がれ」とは声をかけ合いますが、お呼ばれしたり、ごちそうになる場合の「いただきます」という感覚では全然ないですね。何かこう、感謝の気持ちを伝えなければと思い、今度は食事の後に「ごちそうさまでした」と言おうとしても、これもなんかしっくりくる言葉が見あたらない。イタリア人の家庭に呼ばれて、適当な表現が見当たらないので“Buono、buono(ブオーノ、ブオーノ)“=おいしい、おいしいを連発したら、そんなにおいしいのだったらまだまだあるぞと自家製生ハムやら、ソーセージを痛風の発作が出るくらい食べさせられたこともあります。食後に“Grazie,grazie(グラツィエ、グラツィエ)”=ありがとう、ありがとうを連呼したら今度は「えっ、何?」と怪訝な表情をされたことも数限りなくあります。ナイスな表現というのも難しいものです。
 そんなわけで、Perugiaのお正月は寒いし、さびしさ募ります。Perugiaで一人暮らしをして、お正月を過ごしたりしたら最悪です。石に囲まれた生活は日本人には辛すぎます。Perugiaで生活されたい方には、7月、8月、9月の3ヶ月だけをお勧めします。サマータイムが終わる頃には日本に帰りましょう。
 では、本年もよろしくお願い申し上げます。

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