Dec.14, 2007
By Kay from N.Y
先日久しぶりに映画を見に行ってきました。
我が家の男性陣と私とでは映画の趣味が合わず、なかなか一緒に観たいと思えるものがなかったのですが、珍しく意見が一致したのがこの映画、「オーガスト・ラッシュ」です。
チェロ奏者の母とロックシンガーの父を持ちあらゆる音に対して非常に敏感な耳を持つ男の子、エヴァンは生まれた時から孤児院育ち。
生き別れになった両親を探すために一人旅立ったNYで謎のストリートミュージシャンの男に出会い、ストリートキッズたちと廃屋のような場所で生活するも、その天才的な音楽の才能を見出され大きなチャンスを手にするが・・・。
と、大まかに言うとこんなお話なのですが、映画とはいえちょっと都合の良い偶然が重なりすぎ(?)と思えるストーリー自体はともかくとして、映画の中で使われるいろいろなジャンルの音楽や回りにあふれている様々な音そのもの、そしてその音それぞれにふさわしい、時には騒々しくエネルギッシュな、そしてまた時には静かで繊細な美しい映像、などなど、音楽や映像を主として観ると、とても感動的で見ごたえのある映画だと思いました。
出てくる音楽も、クラシックあり、ロックあり、ゴスペルあり。そしてまた普段普通に耳にしている様々な音そのものがもうすでに音楽なのだ、ということを主人公の男の子を通して語られています。
その彼の身体の中から泉のように湧き出てくる音楽の集大成ともいえるフィナーレは、とても感動的でした。
ちなみにこの「オーガスト・ラッシュ」というタイトルは、謎のストリートミュージシャンがエヴァンにつけた偽名なんですが、繊細でありながら芯に力強さを感じさせる天才児オーガスト役の少年の好演もまたこの映画の魅力です。
日本での公開はまだしばらく先だと思いますが、音楽好きの方にはとくにお奨めの映画です。