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2007年10月28日
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ローマの休日 その3
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Romaは危険がいっぱい(2) 10月28日 荒川幸二
筆者
「うわっ、こわぁ〜い。Romaは危険がいっぱいだぁ」
前号でお伝えしました通り、相変わらずRomaは“新鮮な”危険でいっぱいのようです。しかしながら、この手の詐術には古今東西、traditional(伝統的)な「基本形」があるようです。ヨーロッパ、特にイタリアに通いだして、かれこれ16年になります筆者の経験則はとにかく、「隙をつくらないこと」につきます。相手は基本に忠実に「隙を突いてくる」わけですから、こちらの防御策は「隙をつくらないこと」しかありません。現地に向かう飛行機に乗った瞬間から、“敵地である=日本ではない”という緊張感こそ自分の財産を守る唯一の手段です。もちろん、強盗とかの凶悪犯でなく、かわいいコソ泥レベルに対しての話です。
Romaは伝統的に、テルミニ駅周辺が危険地帯ですが、その辺りで一番気をつけてきたのは、ジプシーの女子供たちに追いかけられ、新聞紙をかぶせられて、財布やバッグを取られないことでした。日本のお客さんの中には牛乳をかけられて被害にあった方もいます。
ここ数年は、この伝統的ジプシーも数が減ったような気がします。ジプシーというぐらいですから、どこかもっと稼ぎのいい地域でも見つかったのでしょうか・・・。
さて、筆者の大学の同級生であるT氏です。この方はある大手商社のドイツ語研修生でした。ベルリンの壁の崩壊を目の当たりにしたぐらいですから、相当昔の話ですが、Romaのトピックには欠かせない存在です。大体においてドイツ人は自国に暖かい海がないため、イタリアの海岸が大好きです。自分の国の海と思っています。かつ、昔はドイツマルクがイタリアリラに対して、滅法強かったですから、イタリアの海岸では大威張りでした。冬でも海パンで泳いでいる人がいたら、たいていドイツ人です。全くの余談でした。
T氏の話です。このT氏も寒いドイツからRomaに来て心が浮かれていたのだと思います。Romaに初めて来て、「ここが永遠の都かぁ!」とか思ったのでしょう。何と、道を尋ねただけのイタリア人(?)Marcello(マルチェッロ)とすっかり意気投合、一緒に遺跡回りにも付き合ってもらいました。案内してくれたお礼に晩御飯を一緒に食べることになり、Colosseo近くのトラットリア”Botta“でイタリア料理を満喫、本当に楽しかったそうです。その後、Marcelloが今度は自分が二次会に招待するからと、ナイトクラブに連れていかれました。ここからは、”伝統的な”手法ですが、T氏は酔っ払い、Marcelloはいつのまにかいなくなり、お会計でT氏は有り金残らず、ボッタくられました。
T氏のすごいところはここからです。すっかり意気消沈して、外に追い出され、途方に暮れているT氏に声をかけるPaoloが現れました。「お前は本当にひどい目にあったなぁ。あの店は本当にひどい。お前も一文なしだろう。Romaの名誉のためにもおれがごちそうしてやる、さあ、元気出せ!飲みに行こう」と再び気を取り直して、Paoloの案内する店に行きました。“もう一文なしだし、怖いもんなしだ”とT氏は思っていたそうです。再び、T氏は酔っ払い、いつの間にか親切なPaoloもいません。お会計になりました。一言、「お支払いはクレジットカードですね!」
T氏は以来、二度とイタリアの地を踏んでいません(本当の話です)。
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