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2007年09月16日

Roma の休日 その2

荒川幸二  2007-9-16

危険がいっぱいのRoma(1)

右は映画「Romaの休日」の最後のダンスシーンの 舞台になったサンタンジェロ 城


Romaは危険な街である。日本人もよく被害に合う。空港でさえ「レオナルド・ダ・ビンチ空港」という名前だけあって、芸術的詐術にあふれている。親切にもタクシー乗り場へ誘導してくれるオフィシャル・カード(?)をつけた係員でさえ偽物とわかると、実は空港関係者も黙認の公認詐欺かと思ってしまうような出来事もある。
筆者は基本的に“人なつこい性格”と自負しているが、海外では別である。むやみに愛想を振りまかない。変な輩が近寄ってくるからである。今回の旅でも、空港のタクシー乗り場に向かう途中、「こちらです。市内まで90ユーロ(約14,000円)です。」と勝手に案内したがる係員がいたが、無視してタクシー乗り場へ向かった。わざわざオフィシャル・カードらしき身分証明カードが胸元で裏返っていたのも気に入らなかった。友人達と普通にRoma市内へ。メーターを倒すのを確認、市内のホテルまで60ユーロ(約9,500円)なり。
翌日夜に到着した友人二人は、まんまとこの案内に引っ掛かってしまう。大きな手荷物を“私設タクシー乗り場”まで持って行かれ、誘導されるままに、乗り込んでしまった。闇から出てきたのは“ボイス・マシーン”で喋る、映画に出てきそうな正体不明の運転手。うむを言わさず、一人は助手席、もう一人は後部座席に座らされる。
Roma市内へ向かう途中で、ご両人は“白タク”と気が付くが“ボイス・マシーン”の声が闇夜で不気味に響いたのと、たぶん人相も不気味だったのでしょう、運転手から“ONE MORE, ONE MORE”と要求される度に50ユーロ(約8,000円)紙幣を手渡していったそうです。総被害額はご本人達が完全黙秘のため不明ながら、一説には盛岡から仙台までタクシーでいけるぐらいの金額とか。

 Romaの町を行く筆者の妻



1991年9月、妻がイタリアに住み始めたばかりの頃の話。初秋のある日の夕暮れ時、街を散歩していると、“ボイス・マシーン”をつけた方に声をかけられたことがある。日本で見かけたことがなく、初めてそういう声を聞いた驚きで、大変怖かったとの思い出話を前日の夕食時にしていたばかり。今回のローマ空港での“ボイス・マシーン”をつけた「ぼったくり運転手」の話は妙にリアルでした。この運転手と偽空港係員はコンビで活動しているらしく、後で「地球の歩き方」を見ていたら”気をつけて“との警告記事が出ていました。
”後の祭り“ですが、この運転手は頼みもしないのにヴァティカン市国まで回ってくれたり、空港から市内のホテルに着くまで大分遠回りしたようです。
彼らの家では久しぶりに鴨がネギしょって、タレまでついていたとさぞかし楽しい夕食だったのではと思います。ちなみにイタリア語では鶏肉をPOLLO(ポッロ)と言いますが、いわゆる”カモ“もPOLLO(ポッロ)と言います。”カモ“は万国共通…。

(注)ボイス・マシーンとは喉の手術をされた方などが
発声の補助で使用する、喉の振動を声に置き換える器具








                                       

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