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2007年12月10日

花の都Firenzeフローレンス

Firenzeフローレンス

大阪 荒川幸二 




Roma Termini(ローマ終着駅)からES(euro starユーロスター=特急電車)で北上すること2時間、Firenze SMN(サンタ・マリア・ノヴェッラ)に到着です。まさに「花の都Firenze」(Romaは「永遠の都」)。町のどこからでもそのCupolaクーポラが目印となる、Duomoを「花の聖母教会」と日本語に訳しているからでしょうか、この町には花がよく似合います。

 RomaやPompeiの南部地方から、イタリア中部のFirenzeに来ますとまず町の色合いが全然違うことに気がつきます。Romaはローマ帝国・古代遺跡の都市ですが、Firenzeはルネッサンス=人間復興の象徴といえる町です。さしずめRomaは「土」、Firenzeは「花」といった感じですか。宗教から人間性を取り戻した歴史を感じさせます。

 余談ながら、数年前に「国際都市総合ランキング」なる評価を見たことがあります。栄光の第一位はパリでしたが、なるほどと納得したことを覚えています。道路、下水道その他のインフラ整備とかでパリの力は抜きん出ているからです。イタリアの都市はみな小振りすぎて、国際ランキングにはなじみません。RomaとMilanoを足してもとてもとても、パリには敵いませんでしょう。

 そういった総合力ではとてもパリには敵いませんが、「記録」でなく「記憶」ではパリに一歩も引けをとらないだけの魅力がこの町にはあります。徒歩でほとんど回れるくらい小さな町ですが、「町そのものが芸術」と言われるだけあって、どれだけの時間を費やしても足りないぐらいの魅力にあふれています。

一世を風靡したイギリスの作家・ジェフェリー=アーチャーが「世界で一番好きな町は?」との質問に「フローレンス」と答えていたのが妙にかっこ良かったです。“フィレンツェ”と言うのもいいが、時々は英語名の“フローレンス”も悪くないなと。映画「ローマの休日」でも最後にアン王女が記者のインタビューに答えて、一番印象に残っている都市を「Romeロウム」と言う場面がありますが、“ローマ”もいいが“ロウム”も悪くないと一人、悦に入ることがあります。

2007年12月10日

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