NAPOLI に死す
2007年11月20日 荒川幸二
遠くにうっすらと望む
ヴェズーヴィオ火山=79年に噴火
「NAPOLI が好きです」、とイタリア人に言ったら、「頭おかしいんじゃないの」と侮蔑されるか、「素晴らしいところだ」と賛同してもらえるかのどちらかでしょう。NAPOLIという町、そこに住むナポレターノ(ナポリ人)がいかに”FANTASIA“(ファンタジア=独創的創造力)を大切にしているか。このことを評価する人は、肯定的であり、杓子定規に物事を進めることが好きな人は、否定的にこの町を評価します。とびきり危険な町ですが、
よほど物騒なことにチャレンジしない限り、まず命までは狙われません。気持ちに余裕をもって「騙されてみる」と、なかなか”やるなぁ〜“と笑えてくるものです。
NAPOLIは特別ですが、一般的なイタリア人にとってもこの”FANTASIA”はとても大切な資質であり、このキャラクターこそがイタリア人と他国の人種との分岐点ではないでしょうか。その人が”FANTASIOSOファンタジオーソ=創造力に満ちた”であることは、物の大小、事の重要性にかかわらず非常に重要な意味を持ちます。
イタリアで有名な“諺”というのでしょうか、“言い伝え”でしょうか、よくわからないのですが、とにかく”Vedi Napoli e poi muori.”(ナポリを見て、死ね)と言います。筆者の真面目な解釈では、「遠くアメリカへ出稼ぎに出た貧しい南部の人達がどうせ死ぬなら、故郷のサンタ・ルチア港を一目見てから死にたい」との願望を表しています。一般的には、「非常に風光明媚なNAPOLIを見ずして死んだらもったいない」、との解釈がポピュラーなようです。イタリア人に普及しているのは残念ながら「NAPOLIに行ったら、あんた死ぬで」というブラックジョークです。
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