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2009年06月24日

バーベキューの季節

by Kay in N.Y


「毎日気温の変化が激しくて飽きることがない」
ニューヨークの6月



4月に入っても真冬のようなお天気が続き永遠に枯れたままかと思われた木々も、今では青々と繁り、花々も咲き乱れる季節となりました。
とはいえ、ある日は真夏、ある日は大雨、またある日は曇り空の、クリーニングに出すつもりだったジャケットをまた引っ張り出して着込みたくなるほどの肌寒〜いお天気、と毎日気温の変化が激しくて飽きることがありません。(笑)

そんな中、ひとたび青空の夏らしい気持ちの良いお天気に恵まれると、無性に食べたくなるのがバーベキューです。
こちらでは、バーベキューでお肉を焼くのはなぜか「男の人の役目」と決まっているようで、下ごしらえさえ済ませば「後はお任せ」ができるのも主婦にとっては嬉しい限り。
テラスに出したテーブルで気持ちの良い風に吹かれながらの夕食はシンプルでも一段と美味しく感じられるから不思議です。

というわけで、バーベキューは我が家の夏の週末の夕食の定番ですが、さすがに毎回毎回、同じステーキやソーセージでは飽きてきます。
で、あれこれ違うソースを試してみたり、あるいはインド風にタンドリーチキンにしてみたり、韓国風焼肉にしてみたり・・・。
何か他にもないものか・・・と探してみたら、先日「Chimichurri(チミチュリ)ソース」なるものをスーパーで見つけました。
このソース、もともとはアルゼンチンのものらしいのですが、にんにくとパセリの入ったさっぱりとしたソースがステーキにとてもよく合うんです。
作り方も、基本はオリーブ油とワイン酢とレモン、それにたっぷりのにんにくとパセリのみじん切りそしてスパイスを混ぜるだけ、と至ってシンプル。

さすがはアルゼンチン、世界有数の牛肉消費国だけのことはある!と感心することしきり、です。




2009年06月24日

「シチリア小旅行記]その5

荒川幸二のカルヴォ

「遺跡の町Arigentoを訪ねて」

シチリアに上陸以来、イタリア式バカンスモード生活なので、いわゆる「観光」を全くしておりません。自称・イタリア通の筆者としては、一般的な団体旅行の観光ツアーみたいなことをするわけにはいきません。表通りの代表的な有名店はできるだけ避けて、B級グルメのようにこっそり自分の足で新しいネタを開発するのが使命だからです。

それでも、さすがにシチリアくんだりまで来て、全く「観光」がないのもどうかということで、ほぼ唯一「観光」の場所として選んだのが、遺跡の町Agrigentoです。Taorminaからシチリア南部に位置するAgrigentoまでは、長距離バスで大移動です。TaorminaからバスでCataniaの空港まで行き、そこでバスを乗り換えて一路Agrigentoを目指します。(余談ながら、Cataniaは家内のイタリア料理教室の先生の生まれ故郷ですが、今回は素通りさせていただきました)。Cataniaのバス乗り場ではカンカン照りの太陽の下、待てど暮らせどバスが来ず、ようやく到着した時にはルール無用のシチリア人であふれかえっており、長距離バスなのに危うく座れないところでした。こういう時はレンタカーで移動する方が楽だなぁと思います。

CataniaからAgrigentoへ向かうバスから見る内陸部の景色は、慣れ親しんだ中部イタリアのそれとは全く異なります。Palermoの空港から市内へ向かうバスから見た風景をさらに「荒涼」とさせた感じです。行ったことはありませんが、メキシコの土漠とはおそらくこんな感じなんだろうなと思わせる「荒涼」さです。3時間か4時間近くはバスに乗ったでしょうか、ようやくAgrigentoの町はずれのバス停に到着しました。

タクシーには乗りたくないし、市内巡回バスで市内まで行きそこで今晩のお宿”Villa Athena”を探り当てようと思いました。チケット売り場でチケットを買おうとすると、前で中国人ふう女性の4人組(一人は子供)がチケットを買えずもたもたしています。前が詰まっていてなかなか買えないので、自称・イタリア通としては“助け舟”(お節介とも取れる)を出しました。Allora(アローラ=イタリア語で「そうしましたら」)、この方々全員がなんと日本人でした。

日本人の目のことを、よくイタリア人はocchi a mandorla(オッキ・ア・マンドルラ=アーモンドの形をした切れ長の目)と表現しますが、この時の謎の日本人4人組は皆が皆、ものすごい警戒心をいだいたアーモンドの目で筆者を睨んでおりました。おそらくガイドブックか何かでイタリアでは、現地の人間もさることながら、親切そうな日系イタリア人にはもっと気をつけろとかのアドバイスに忠実に従っているのだと思います。

チケットを買って、一緒に市内までバスで行きましたが、車中も彼女たちの警戒心を解くことはできず、一生懸命「心配ない、心配ない」と言い続けましたが、全くの徒労に終わりました。代表者の女性と片言の日本語で会話をするのですが、聞きなれた訛りに気が付き、「東北の方ですか?」とお聞きしたところ、「んだ、福島の猪苗代だべ」と告げられ、「同郷です、同郷です」とアピールするもほとんど無視されました。「Il mondo e’ cosi piccolo!(イル・モンド・エ・コジー・ピッコロ)世界はなんて小さいのだろう!」なんてイタリア語で言ったのもさらに印象を悪くしたようです。

彼女たちとはその日の夕方、偶然にもコンコルディア神殿の遺跡で遭遇しましたが、逃げるように走り去られました。Agrigentoの「観光」で一番の思い出は、この4人組のアーモンド形の目とその睨みであります。Agrigentoみたいなシチリアの片田舎で、日本人、しかも同郷人に会うなんて、奇跡だと思ったのになぁ・・・。


コンコルディア神殿前にて「なんで誤解されたのかなぁ?」
のポーズ。



      遺跡の町Agrigentoから遠くアフリカ方面を望む。
2009年05月26日

[シチリア小旅行記] (その4) 

荒川幸二のカルヴォ

 「Taormina(タオルミーナ)の海は冷たい」 

エオリエ諸島に浮かぶ島Lipari は前回お伝えしましたように、おいしいFILIPPINOに始まりおいしいFILIPPINOに終わった感がありますが、島の山上から眺める、Strombol 島や地中海の美しさは、まさに筆舌に尽くしがたいものもありました。観光国イタリアには古代ローマ時代の遺跡やルネッサンス時代の芸術など、内陸部にたくさんの見どころがありますが、青い空と開放感を味わいたい時には、地中海の島々を訪ねたり、南イタリアの海岸沿いでのんびりするのがいいものです。


 Villa Ducaleから眺めるTaorminaの海とエトナ火山


今回のシチリア旅行で是非とも訪ねたかった場所が、映画“グラン・ブルー”の舞台となったTaormina(タオルミーナ)です。フランスの俳優ジャン・レノ扮するEnzo(エンゾ)と宿敵のライバル、Jacques Mayol(ジャック・マイオール)の再会の場であり、「素潜り世界選手権」の舞台となった場所です。映画の中でEnzoがマンマに隠れて、断崖絶壁のリストランテで食事をしているシーンがあります。そのリストランテが実在するのかどうかも確かめてみたかったのです。現実は“探偵ナイトスクープ”のようにはいかず、強烈な太陽の日差しにあっさり降服、プライベートビーチでぐったり横になってしまいました。とても歩いたり、バスでは無理ですし、タクシーにでも乗ろうものなら再び悲劇に見舞われることはここの場合、火を見るよりも明らかですから、あっさりと断念しました。

 Taorminaの旧市街中心部は、海岸沿いではなく海岸からかなり急な坂道を上りきったところにあります。宿泊した”Villa Ducale”は山の一番上なので、海までひょっこり歩いていける距離にはなく、山の一番上から海沿いまで、プライベートビーチの若い衆に車で送迎を頼まなければなりません。実際に行ってみて初めて気付いたのですが、このTaorminaはイタリアでも有数のリゾート地であり、Capri島ほどではないにしても、何をするにもお金のかかる場所でした。



      Taorminanの海は冷たい!


すざまじい強風の中、パラソルを立ててもらって、ビーチに寝そべる(他の外人がみんなそうしているので・・・)わけですが、風が強くて強くて、タオルは飛ばされるわ、飲み物は倒れるわで、優雅さとは縁遠い、Taorminaの海辺体験でした。現地の海に入った人しかわからない情報を一つ。Taorminaの海は、とてもとても冷たい。ものすごく冷たいです。若い衆も言っていました。ここの水は冷たいよって。


2009年04月26日

[シチリア小旅行記](その3) 

荒川幸二のカルヴォ

Lipari(リーパリ)編―FILIPPINOに始まりFILIPPINOに終わる― 

 前回までは、知らず知らずシチリアの暗そうな印象ばかりお伝えしてきました。こんなはずではないとお思いの読者さんもいらっしゃることと思います。正直なところ、筆者自身も“太陽の国イタリア”でも最も明るい日差しの土地こそがシチリアであると信じています。ディープな影があってこそ、光は輝きを放つ。

 Lipari島
 

今回の小旅行にあたりましては、毎度毎度「地球の歩き方」ばかりでも何なので、FIGARO japanフィガロジャポン「地中海の島へ。」(2007年7月20日号)を買ってみました。ミコノス島やサントリーニ島といった、地中海の島々の写真がこの世とは思えぬぐらいきれいなのですが、その中でもシチリアの北部・エオリエ諸島に浮かぶ“Lipari島”の写真にはとても心惹かれました。写真をじぃ〜と見ていたら、東芝のエアコンの宣伝でよく流れている“エオリア〜”という音楽が聞こえてきました。「えっ!ここですか?」ととっても爽やかそうな感じがしてきて、これは天の声だ、是非とも行かねばなるまいと、今回の旅のメインテーマみたいになった場所です。


FILIPPINOのカタログ

実際に行ってみたらどうだったか?よく「ナポリを見て死ね」と言いますが、Lipariの印象でいえば、「”FILIPPINO”で食べて死ね」という感じです。筆者の自慢は、イタリア料理が大好きで本場イタリアはもちろん、日本でも、香港、上海でも可能な限り”イタメシ“(嫌味な言い方です・・・)を食べまくっていることです。ですから、この”FILIPPINO”を知ってもなお、特に魚料理では兵庫県赤穂市にある“さくらぐみ”をものすごく高く評価していますが、“さくらぐみ”はなんぼがんばっても悲しいかな日本です。やっぱり現地に比べたらハンデがあります。

 “FILIPPINO”のすごいところは、地中海でもとても小さな島のレストランなのに、朝採れ魚の新鮮さだけを売りにしていないところです。Lipariは地図でご確認いただければすぐわかりますが、いわゆる“ドイナカ”です。ほとんど八丈島か奄美大島です。なのに、新鮮さだけを売り物にエラそうにせず、「サービスのクオリティーの高さ」で勝負しているところです。東京の六本木とか青山とかのイタリアレストランがいかに勘違いしているか、ここに行ったらきっとわかります。あまりの感動に二晩続けて食べに行きました。

 では、どのようにサービスの質が高いのか?黒服制服の、大人数の給仕群(全員=男)
の軍隊並みに統率のとれた動きです。クロウト集団です。料理を出すタイミング、気配り、心配り、目配り、orata(クロダイ)の骨を抜く手さばき(箸は使いません)、見事です。例えは、変ですが、これはまさにマフィアを生む土地の地のなせる業です。眼光するどいオーナー父子の無言の統率力、足音も立てずぬっと斜め45度から声を掛けてくる羊飼いのような顔をした給仕の一人Peppino。すべてが、厳かに粛々と執り行われます。このようなレストランは、筆者、寡聞にして知りません。何度も言いますが、”FILIPPINO”おそるべし。必見の価値あり。




2009年04月01日

春を待つニューヨーク

ある朝一斉に枯れ木が芽吹く

by Kay in N.Y


日本ではもう桜が咲いているそうですが、こちらNYは3月も末だというのにいまだに枯れ木、まっ茶色の世界です。
でも春もすぐそこという、今くらいの時期になると、朝起きて窓の外を眺めるのが楽しみになります。
というのも、ある朝を境に枯れ木が一斉に芽吹くからなのです。
昨日まで茶色一色だった景色が、ある朝から突然に「緑色の世界」に変わっているのですから。
毎朝、わくわくどきどきしながらカーテンを開けてしまいます。

いつも不思議に思うのですが、たまにはちょっと他の木を出し抜いて早めに芽吹いてちょっと目立とうとしてみちゃったり、あるいはぼーっとしていてうっかり芽吹くのを忘れてしまうのんびりやの木があったり・・・などということがあったりはしないのでしょうか。
毎年毎年、どの木もまるで事前に打ち合わせをしたかのように揃って一斉に芽吹くのが、なんだか可笑しいような気がしてたまりません。
科学的には当たり前のことなのかもしれませんが、どうも私には、人間が寝静まった真夜中に木たちがこっそりと打ち合わせをしている図がついつい頭に浮かんできてしまうのです。
「茶色いのもいい加減飽きてきたし、なんだか暖かくなってきたから、そろそろ芽吹きますか?」「え〜〜っ。でもまだもうちょっと寝ていたいんですけど〜」「いえ、でも去年はもっと早かったことですし、そろそろ芽吹かないとさすがにまずいんじゃないですか?」「それじゃ、間を取って明後日に一斉に、ってことにしては?」「おお、それは名案だ。そうしましょう」・・・・・・とか、こんな感じ??でしょうか?

こんな子供のようなことを考えながら、あちこちにそびえたつ、3月も末だというのに未だに枯れ木の大木を眺めてみるのも面白いものです。
はてさて、明後日の朝あたり、いよいよ緑色の世界が待っているでしょうか?


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