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カリスマ女社長の共通項
昨日、港北エリアでちょっと知られる婦人服専門店の女性オーナー、A子さんに取材した。
もともとはフリーマーケットで基盤を作り、前身はリサイクルショップというところが、いかにも今の時代らしい。
新しい商業施設や一等地に、リサイクルショップや質屋が次々に登場するご時勢を、10年前に誰が想像しただろう。

商売で成功しているカリスマ女社長と言われる人には、共通点がある。
まず、波乱万丈の人生。子供が複数いて、離婚歴ありというパターン。
一度も結婚せず、子供もなしで、こつこつ仕事一筋なんていう人は、あまり共感や憧れの対象にならない。
バリバリの経営者というタイプではなく、いわゆる世の中のマーケティングなどには疎い(それでいて、ちゃんと計算は出来る)、普通の女性と等身大というのがポイントだ。地道ではあるが、多分に怖いもの知らず。
そして、会社や職場が、彼女たちにとっての「家庭」。つまり、社員やお客さんと一緒に、ある意味での「ユートピア(理想郷)」を目指しているという面も女性ならではだ。

A子さんの場合、アーティストの家庭環境(両親がヒッピー世代?)もあって、小さい時から生きるための知恵と工夫を自分で養ってきたから、自然にクリエイティブな能力が備わっている。
チャーミングだし、実に共感できるライフスタイルをしている人なのだが、ただ、言葉にすると、何を聞いても新鮮な驚きがない。
「物(服)は単なるツール。服を通して、その人がフタをしているものを開放させ、人生の楽しさを伝えたい」
「アダムとイヴの原点に戻りたい」

どれも、既にどこかで聞いたことがある感じ。ああ、これこそが情報過多時代の宿命か。
そもそも、自由奔放な?私にとっては当たり前。こういう人って、昔からいるし。
いや、それ以上に、私も年をとってしまったのかなあ。
既成の発想を根底からくつがえしてくれるような人、めちゃくちゃ新鮮な感動を与えてくれる人に出会いたい…
以上、中年ライターのボヤキでした。

 2008/05/31 23:45  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

遅ればせながらIKEA
ららぽーと横浜に行く用事があったので、帰りに、同じ港北エリアにあるIKEAに寄ってみた。同じ港北といっても、ららぽーとからIKEAまでは近そうだが、歩くとかなりの距離になると聞いていたので、タクシーで移動(それしか手段がない)。
ららぽーととIKEAが出来たことによって、特に週末は道も大混雑。人の流れが変わってしまった、とタクシーの運転手さんが説明してくれた。
近隣に巨大ニュータウンがあるというものの、この2つがなかったら、この辺りは殺風景な工業地帯。

前から一度行きたいと思っていたIKEAは、評判どおり、あらゆるシステムがうまく考えられていた。全体の規模もちょうどいい感じ。
新しい家に引越ししたり、子供部屋を作ったり、なんていうときに重宝しそうなものが充実している。しかも、基本にのっとったシンプルなテイストがいい。
日本の住宅事情を考慮した部屋の提案など、日本市場に歩み寄った取り組みが見られる。
こうして、日本人の生活が少しずつ変化していくんだろうな、と実感。

でも、特に目的がないと、値段が安いだけに、あまり考えずにただ無駄なものを買ってしまいそう。
今日は結局、セルフのコーヒーを1杯(100円)飲んだだけで終わった。

一番感激したのは、田園調布駅までのシャトルバスが出ていて、30分で到着したこと(信号待ちがうまく行けば、あと5分は短縮できるかも)。多摩川を越えるとあっという間だ。
ただ、1時間半に1本という本数だから、タイミングを外すと悲惨なことになる。
これで勝手が分かったので、次は買物に来ようと、私の中の引越し虫がうずきだした。
 2008/05/30 21:48  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

定年退職者への贈り物
「2007年問題」という言い方はさすがにしなくなったが、団塊世代の大量退職が続いている。私の周りでも、お世話になった方々が、次々に定年退職をされる。
ある寂しさと共に、10年後は自分たち世代かと、焦りが強まる。

「長年のお勤め、お疲れ様でした」という思いを込めて、お世話になった方へ何か感謝の気持ちを差し上げたいと思う。ところが、適当なものがなかなか見つからない。
世の中は、女性への贈り物については、モノも提案もあふれているが、男性への贈り物というのはそうあるものではないのだ。
方々、売場を見て回っても、男性物というのは大抵がオンタイム向け。これから自分のプライベートな生活を楽しんでください、という思いを伝えたいのに、目につくのはビジネス需要ばかり。
余程親しい間柄なら別だが、男性への贈りものというのは、本当に難しい。
ましてや、60歳の男性が喜んでいただけそうなものを見つけるのは困難だ。

あくまで仕事で親しくさせていただいた感謝の気持ちだから、予算的には、5000円から1万円の間。
まず、ワインやお酒というのは妥当な線だろう。でも、お酒をまったく飲まない方もいる。
では、会社を去るその日にお花? 欧米と違って、日本では女性から男性へのお花の贈り物はゆるされるとして、会社にいきなり花束というのが迷惑な場合もある。最近では顧問など役職を変えて会社に残る人もいるから、「退職」のラインがあいまいな場合も多い。
ゴルフ好きの人は多いので、それに関連するもので何かないかと思うが、1万円以下という予算枠、その人の好みにあまり左右されないものとなると…。
まさか、アンダーウエアを贈るわけにもいかないし、困ったなあ。

とびきりおしゃれな人や趣味人なら、まだ考えやすいだろう。普通の60歳のオジサマ方が喜んでいただけるものって、本当に難しい。
ファッションビジネス業界、流通関係の皆さん、この市場は完全に隙間ですよ。

 2008/05/27 10:32  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

家に他人を入れない日本人
今、話題のニュービジネス、「洗濯代行サービス」の取材で、なるほどと思うことがあった。
日本人特有のメンタリティとして、自分の家になるべく他人を入れたがらない(家の広さに関係なく)。ホームパーティをあまりやらないことを考えても明白だ。
寝室など、親しい人しか入れないパーソナルスペースがあるのではなく、日本人の場合は家全部がパーソナルスペース。これはどうやら農耕民族の特性らしい。
だから、家事のアウトソーシングの成功の秘訣は、家の中に入れることではなく、外に出すことだというのだ。

確かに、食事だって家に料理を作りに来てもらうのではなくて、食べ物のデリバリーだし、育児保育も家にベビーシッターさんに来てもらうのではなく、預けるための外の施設。ハウスクリーニングもベビーシッターも、家の鍵を預けて、自分たちは外出してしまうということをできる人はまだ少ないだろう。

欧米諸国では、これは移民救済の意味合いもあると思うが、あるレベル以上の家には、毎日ではなくても家の掃除、または料理をしてくれる人が通ってくるケースが多い。リーズナブルな価格でそういうことが可能な社会のシステムができている。
中国でも、事業家の家では使用人を置くことが普通だという。
考えてみると、余程の家でない限り、家に家族以外の人がいないのは日本だけではないだろうか。
(ちなみに戦前は違う。祖母は昔よく、田舎から出てきて住み込みで家の用事や子供の世話をして、家族のようにしていた「ねえや」の話を懐かしそうにしていた)

核家族で共稼ぎ家庭が多いのに、男性の家事・子育て参加が一般的にはまだ低いから、どうしても女性だけに負担がかかってしまう。
それでも他人に料理や家事をしてもらうことに、女性自身が罪悪感を持ってしまうのだ。男性の意識もそうだが、仕事も家も完璧にしようという女性の意識も変わらなくてはならない。日本の女性ほど家事が好きな人たちもいないだろう。知らないうちに伝統的な「良妻賢母」を植え付けられている。
ちなみに、私は妻でも母でもないが、家事は全般的に嫌いではない。

でも、これが老人介護によって徐々に変わっている。
以前は家族だけでどうにかするものであった介護だが、少しずつではあるが、コミュニティやプロの力を借りることが当たり前になってきた。そうではなくては家族がつぶれてしまう。
介護という切実なニーズによってだが、家に他人を入れるようになってきたことは、いい兆しだと思う。
 2008/05/25 21:30  この記事のURL  /  コメント(1)  / トラックバック(0)

リルケの詩一篇
菩提樹の初花が (リルケ詩、片山利彦訳)

菩提樹の初花が
ひっそりと風に散り
私の心におおけなく早くも浮ふ幻
それは樹翳の緑に染んで座っている君の姿
初めての母の仕事にいそしんで
みどり児の肌衣縫う君の姿

針の手留めず歌う君のうたは
五月(さつき)の中へひびき入る

花咲け、花咲け、花咲く樹
親しい庭の奥で咲け
花咲け、花咲け、花咲く樹
わたしはここで待っている
こえなき夢の充ちるのを

花咲け、花咲け、花咲く樹
夏には実りが豊かだろう
花咲け、花咲け、花咲く樹
私は着ものを縫っている
太陽(ひ)の輝きも縫いこんで

花咲け、花咲け、花咲く樹
実りのときはやがて来る
花咲け、花咲け、花咲く樹
わたしの大事なあこがれの
意味(こころ)を告げよ、花咲く樹

君は歌う、歌いながら
その歌こそは五月そのもの

その樹の花は咲くだろう
どの樹々よりも際立って
君の縫うその着ものは
晴れ晴れとかがやいて
若い母に成る君の仕事は
樹の翳の住んだ緑に清まって
小さな肌着を作るだろう


30数年一人で続けてきた下着専門店を、最近閉店したSさん。
店を始める時の最初のイメージにあったというリルケの詩。それを書き写したメモをそっと私に渡してくれた。
ネットで調べたら、舞踏家・大野一雄がかつてこの詩を演目に踊っている。
 2008/05/23 00:11  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

「よりどころ」と客観性
映画『靖国』を観た。
いろいろ物議をかもしているだけに、ちょっと緊張もしたが、映画館も客席も実に静かな雰囲気だった。
映画割引の日だったこともあって、いつもより客数は多いだろうが、こぢんまりとした映画館はほぼ満席。男女の比率でいうと男性がやや多いが、男女とも年代がうまくばらけている感じで、男性は学生か50代以上(平日昼間だから中間が抜けているのは当たり前)、女性は各年代が平均的にいる。通常の映画のようなおばさまグループは見当たらず、ほとんどが一人で来ている。

さて、内容は…。ドキュメンタリー映画の王道を行っていると思った。
中国人の監督にとっては民族的に複雑な思いもあるだろうに、実に客観的に淡々と描いている。
それにしても、靖国神社を一つの基点にしながら、そこに登場する人々が多種多様であることに驚いた。イデオロギーもスタンスの置き方も実にさまざまだし、日本人だけの問題でもない。
首相や政治家が参拝することを反対とか賛成とかいう問題の奥には、実に複雑な問題がからみあっている。

はたからは奇妙で不気味に見える例も少なくないのだが、当人にとっては、それが生きていることの「よりどころ」であるのだ。それを失っては、それこそアイデンティティクライシスに陥るだろう。
戦争で親や親族を亡くしている人たちにとって、それは格別の思いであると思うし、それに対して他人が非難することはおろか、あれこれ言える筋合いのものではない。

生きるための「よりどころ」を持つことは、誰にも必要だ。
何かへの強い愛情とか信念を持つのはいいが、それがあまりに独りよがりで排他的になり、客観性を見失った時に、他者との軋轢、醜い争いを生む。
こういうことは私たちの身近にもたくさん転がっている。
 2008/05/22 10:39  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

トレンドだけがファッション?
ファッションは受難の時代を迎えている。
一昨日、デザイナーの友人たちと話していて、その切実さを痛感した。
元気なブランドはほんの一部。世の中のトレンドにうまく乗っているところだけ。
トレンドを意識しない、自分の好きな世界を追求しているブランドにとっては、まったく先が見えない。

もちろん、デザイナー自身のビジネス感覚や努力が必須であることはいうまでもない。
でも、それ以上に、トレンドでなくてもデザイナーの世界を大切にするようなニーズが、そもそも日本にはそれほどないのだと思う。
考えてみると、「ルームス」をはじめとする合同展の盛況にも見て取れるように、独立してブランドを始めるデザイナーは非常に増えている。
しかも、昔に比べると、平均レベルが非常に高い。
だが、実際のマーケット規模に対して、独立系デザイナーのブランドが多すぎて飽和状態。競争が激しくなっているのだ。

どこの商業施設を見ても、同じようなセレクトショップが並んでいる。売られているものも大した違いはない。最近はそういう店を見るのも嫌になった。
最近のバイヤーは商品を選ぶ目がなくなったという話は、方々から聞くが、売りやすさや条件面でセレクトしているのは見え見えだ。

トレンドだけがファッションなのか。
世の中のトレンドばかりを意識している人に、センスのいい人、美意識の高い人はあまりいないものだ。
それはメディアの世界でもまったく同じ。売れ筋ネタ、メジャーな情報だけを追いかけているような雑誌や新聞ばかりで、新しいものを発掘しようという気概のある編集者、本当に見る目のある記者はどこにいるのだろう。
私も長年ライター稼業をしているが、共感し合える編集者にそう出会えるものではない。特にファッションビジネスの世界では皆無といったらいい過ぎか。
だから、デザイナーたちの悶々とした気持ちは痛いほどよく分かる。

でも、そんなグチを言っていても始まらない。
新しい市場は自分で作っていくしかないのだから。
 2008/05/20 21:54  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

友人と我が家でごはん
昨夜は友人たちと、久々に我が家でごはんとなった。
Nさんが家の近くでイベントをしているので、それなら1日位、仕事が終わってからごはんを食べに寄って、Yさんもぜひ一緒に、ということで2人の友人(2人とも自分のブランドを持つデザイナー)が来てくれたのだ。

毎日のルーティンである食事の用意と、人を呼んでというのは別物。
人をお招きしてお食事をふるまうということをそれほど頻繁にしているわけではないので、非日常的なイベント感覚で楽しめる。
いや、そういう余裕のある時しか人は呼ばない。
いつもの一人の時とは違うもの、しかもなるべく旬の材料を使った料理にしたいと思う。が、自分が負担に感じてしまうようなものは最初から考えない。
昔は、冬は鍋物、春は手巻き寿司というように、材料を用意しておいて、テーブルで各自にというスタイルが多かった。
献立に合わせて、いつもは使わない食器を出したり、テーブルセットを整えたりするのも楽しいものだ。

昨夜は8時半スタートという遅めの時間帯だったので、すぐ食事に入られるような献立にした。
主役は、かつおの手こねすし。すし飯に漬けのかつおと万能葱のみじん切りを混ぜただけという簡単なもの。昨年もこの時期に同じものを作った。
副菜というか箸休めは、そら豆を茹でたもの、切り干し大根の煮付け、水菜の胡麻和え、カブのあっさり塩漬け、あさりの味噌汁と、いずれも単品の野菜を中心にした、ヘルシーでシンプルな顔ぶれ。食事がメインだけど、お酒ももちろん欠かせない。
作りながら少しずつではなく、最初からほとんどいっせいにテーブルに並べたので、用意するのも楽チン。

何よりうれしかったのは、2人がおいしいおいしいと食べてくれて、用意したものがきれいに無くなったこと。それにいろいろな話もできて、私自身が楽しい時間を過ごせた。
アッと気がつくと、とっくに12時を回っている。最終電車もあぶなくなりタクシーで帰ると帰っていく元気いっぱいの2人に、エネルギーをもらった気がした。
私は洗い物をすべて済ませ、すっきりしたところでお風呂に入って就寝。
仕事もしたし、ジムにも行ったし… 実にいい一日であった。


 2008/05/19 10:45  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

早や冷房の季節到来
ここ数日の低温で、体調を崩した人が少なくないようだ。私も、仕事の極度なストレスと冷えが重なって、肩から背中にかけて鉄板のように固まっていた。
最近、私の体調は天候が敏感に反映されるようになり、低気圧が来る前などは辛くて仕方ない。

今日になって晴天となり、ようやく平年並みの気温にもどってホッとしたのもつかの間、別の悩みが待ち構えていた。
気温はまだ22℃程度だというのに、電車などにはもう必要以上の冷房が入っている!
世の中にはあれほど「CO2削減」が飛び交っているのに、なぜ過剰冷房はあまり減らないんだろうか。夏になれば男性が軽装になるが、今はその前だから、余計に温度が下げられてしまうのだろう。昨日まで、暖房を入れていたところもある位なのに…。

私は冷房が大の苦手。40代以降、より敏感になった。
レストランでも、人のオフィスでも、スポーツジムのスタジオでも、「寒い、寒い」を連呼して、温度を上げていただくという勝手な人間だ。
ある時は、無人のゆりかもめの車内から、防災センターに電話して訴えたこともある。
朝のラッシュ時とガラガラの時間帯で、温度設定を変えていないということはザラのよう。こういうことはきちんと伝えないといけない。冷房の寒さを我慢することほど、もったいないことはない。
寒がりというだけでなく、体の健康のためにも、肌を良い状態に保つためにも、そしてもちろん電力の節約や環境のためにも、自宅では年間通してなるべくエアコンをつけない生活をしたいと考えている。

冷房が苦手な私は、東南アジアの都会には住めないなとつくづく思う。
香港もシンガポールも、冷房がきつくて、外との温度差、湿度さがあまりにも大きいので、体調を壊してしまう。

私にとっての快適で幸せな生活のイメージ――それは、ぽかぽかした外でくつろいでいる雰囲気(強い日差しはこれまた苦手なので、あくまで適度な太陽に、植物や土の香り)。エアコンをがんがんつけている室内とは対極にある。




 2008/05/15 21:27  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

手芸熱、冷めやらぬ
年に1度、東京ビッグサイトで開催される手芸の見本市、「日本ホビーショー」に久しぶりに行ってみた。
会場のお客さんの中心となるのは、通常の見本市のような業者ではなく、入場料1000円を払って入場する一般客。当然のことながら、女性でいっぱい。

手芸と一口でいってもその種類は幅広く、その時々で人気の手芸は刻々と変化している。
今年の一番の旬となっていたのは、スクラップブッキング。何のことはない、デジカメや携帯で写真を撮ることはすっかり定着したから、その思い出の写真に多様な飾りを施して、インテリアの装飾用にというわけ。
自分史の執筆とか、うちの父親が作っているワケの分からないスクラップとも、根は同じ。記録しておきたい、思い出を残したいという人々の欲求は永遠なのだ。
昔からクリエイティブな人はそれぞれ独自に楽しんでいたことも、ブームになると、カリスマ講師のもと、皆、お勉強のように習い始める。
家にあるものを利用するならまだしも、スクラップブッキング用にいろいろな材料が開発されている。こんなに世の中がエコ、エコとなっているのに、またたくさんのゴミが出る! 
もともと手先を動かすことの好きな私。何か作りたいといつも思っているが、これ以上、いらないゴミは出したくない。

古今東西、編み物、縫い物などは、女性の嗜みであると同時に、繰り返し作業が女性に必要な根気を育てると同時に、女性にとっては一つの現実逃避であり、無心で手を動かすことによって、日常の苦しみや悲しみを和らげてくれるものであった。
でも今や、手芸は女子供だけのものと思ったら大間違い。一般公募による「ホビー大賞グランプリ」は、何と64歳の男性の編み物の作品。編み物歴はまだ2年強だという。
男性がもっとどんどん参加したら、いい方向に変化していくに違いない。

それにしても、手芸関係の本はあんなにおしゃれになっているのに、日本のホビー業界は相変わらずチマチマした安物店の売場みたい(失礼!)。アメリカやヨーロッパとの一番の違いは、色がくすんで汚いことだ。
本来はファッションに近いはずなのに、手芸はファッションと一番遠く感じる。
昨今の手芸ブームをもっとおしゃれにするために、ファッション業界は何かできないだろうか。

今回の「ホビー産業大賞」(経済産業大臣賞)に靴下メーカー、岡本の「手あみ靴下コンテスト」が輝いていたが、こういうふうに産業界からも、人々の手作り熱を刺激する仕掛けをどんどん提案していただきたい。
でも、「手作り」と「産業」の折り合いをつけるのは難しい。産業になると、ちっともおしゃれじゃなくなるから。
 2008/05/09 21:34  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

和洋融合の魅力
連休最終日、きれいに晴れ渡った。
ゆったりした時間の流れの中で、思い立って美術展や個展のはしご。
最後は、東京都庭園美術館でやっている「世界に誇る和製テーブルウエア・オールドノリタケと懐かしの洋食器」へ。

「オールドノリタケ」という呼び方をするようになったのは、90年代以降。バブル期のお宝ブームで、輸出用に作られていたノリタケの古い時代のものが注目され、コレクターが増えてからのことのようだ。
今回はノリタケ(日本陶器)だけではなく、香蘭社をはじめ、明治から昭和初期までの各地の主要な洋食器メーカーのものが一緒に出展されていた。
高級磁器として名高い大倉陶器のものも数点。白にエンジの縁取りを施したデザインは、色彩豊かなコレクションの中ではシンプルでありながら、その絶妙な配色やフォルムが美しく、印象に残った。

当初は、欧米の下請け的な役割を果たしていたのだろう。
だが、単に西洋の物まねでなく、日本古来の伝統や技術、感性もそこに盛り込みながら、後世に価値あるものとして受け継がれていく様子は、テキスタイルデザインにも共通するものがある。
特に大正時代から昭和初期にかけての、アール・デコ調のモダンな色柄などは、同時代の着物の柄とも酷似している。
昔から「和洋折衷」(和洋融合)というか、異文化がミックスしたものに惹かれる私は、国や時代をはるかに超えた品々を見ると、本当に豊かな気持ちになれる。
正統派の豪華な花柄や風景画よりも、幾何学柄や更紗模様、ちょっとアラブ風の金使いが、個人的には好み。

テーブルウエアもファッションも、その時代性やライフスタイルをあらわすという意味では、大きな違いはない。
ファッションビジネス関係者にもぜひお勧めです。6月15日まで。

 2008/05/06 20:40  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

お裾分けはうれしい
一般の家庭よりは少ないだろうが、私も時々、食べ物のいただきものをする。
各種お菓子をはじめ、各地の名産品、自宅菜園で採れた野菜…。パン屋さんに取材した際、焼きたてのおいしいパンを山ほどいただいた時もある。
一人ではとても食べきれない、というより一人で楽しむにはもったいないと思うので、ほんの少しでも「これお裾分けだけど…」と、ちょうど会う約束をしていた友人に軽く渡す(家族分はないことが多いので、一人暮らしかせいぜい二人暮らしの人が最適)。
すぐ食べた方がいいものについては、日頃お世話になっているマンションの管理人さんに差し上げる(この管理人さんのすばらしさについては、また項を改めていつか触れたいと思う)。
「お裾分け」は、別名「お福分け」とも言うようで、うれしい気持ちをシェアする気持ちがこもっている。何よりもらう側にも負担がないのがいい。

この連休、ちょうど両親の家に帰省中に、九州の親戚から大きなスイカが届いた。
わぁ〜、こんな大きなスイカがまるごと1個、家にあるなんて、何年ぶりだろう。子供の時以来かもしれない。
なぜか最近は、あまりスイカを食べなくなった。
果物の中でもスイカは、味そのものはどうっていうことはないが、妙に日本の夏の郷愁を感じさせる。
久しぶりでうれしいけれど、とても2人や3人では食べられない。
冷やしておくにも、冷蔵庫を整理してどうにか半分は入るが、1個分はとうてい無理。
そこで、同じ集合住宅に住む近所の人に、お裾分けしようということになった。

半分に切ったものをまた半分にして、1つは向かい側に最近越してきた若いご夫婦の家へ(数週間前にクッキーを持ってお引越しの挨拶に見えたらしい)、もう1つは上のフロアに住む一人暮らしの高齢のご婦人(同年代の母が時々話を交わすらしい)のところへ。
それぞれ在宅を確認してから、切り立てのスイカにラップをかけて渡しに行く。
両方とも喜んでいただいたようで、母も良かった、良かったと満足げ。
あと半分は、少しずつ家でいただくことにする。

立派なスイカをぜひ写真に撮っておこうと思ったのに、すっかり忘れて切り分けてしまった。写真はありませんが、想像して楽しんでみてください。
 2008/05/05 16:21  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

サロンのストレス
美容院、ネイルサロン、ヘッドスパ、アロママッサージ…。私は、ボディケアにまつわるあらゆる種類のサロンが好き。それぞれに理由はあるが、いうなれば一種の快楽消費。「罪の意識を感じるから行けない」という友人もいる。かなりの贅沢なことかもしれないが、時間と経済がゆるせば、私はもっと頻繁に通いたい(上野千鶴子的に言うと、こういうふうに体を触られるのは「介護」される時の予行練習)。

でも、本当に満足できるサロンというのは、そうあるものでない。ポイントカードがあるから、家の近くだからと、惰性で行ってしまっているのが現情だ。
海外に比べると日本のサロンはレベルが平均化しているとは思うが、それでも本当に一級のサービスを受けようと思うと、お金を惜しんでいてはだめだろう。いやそれ以上に、自分に合ったところを見つけるまでにかなりの労力を要す。
サロンでの満足というのは、店というより、担当してくれる個人の技術やセンスにかかっているのだが、その人が良くても、アシスタントがおバカだったりでイライラさせられたりする。また、せっかくいい人に出会って指名していても、いつのまにかその人が店を辞めてしまったりで、また一から出直しとなる。ふ〜っ。

今日は、一気に夏らしくなったところで、連休を前に(別にリゾートに行くわけではないが)、フットケア(ペディキュアから角質除去まで)とまつげパーマに行ってきた。
この両方を同時に3人がかりでやってくれたのだが、それでも合計2時間強。結構な時間である。ベッドに横たわってうつらうつら休んでいたものの、途中、スタッフの人たちの言動の無神経さが気に障り、落ち着かない。
丁寧であってもどこかずれた対応というものほど、神経を逆撫でするものはない。
もう乾いているから大丈夫ですよという言葉を疑わず、そのまま靴をはいて家に帰ると、何とペディキュアがよれてしまっているではないか。
これは伝えなきゃと早速(冷静に)電話するが、「やり直しにいらっしゃる時間はありませんか?」という返答。
そういうことじゃないんだよね。また2時間もかけてやり直す元気はどこにもない。
慎重さが足りなかった自分も悪いから、相手ばかりを責められない。でも、こういう時は、あの時間を返してといいたいほどの虚しさを感じるものだ。

サロンに行くのは、ストレス解消も大きな目的であるのに、こうしてストレスいっぱいで終わることも少なくないのだ。
サービス業に従事する人は、その専門技術はもちろんのこと、それ以上に相手(お客)の気持ちを思いやる想像力というものがいかに大事か。
特にお客の体に直接触れるサロン業務は、この辺の差が出てしまう。
ただ、そういう人間性は、教育されたからといって習得できるものではないだろう。
 2008/05/01 22:22  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

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