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中国の女性企業家
大阪で開かれている「日本インナー資材総合展」で、「中国インナー事情」という講演を聞いた。会場は、中国に興味津々の業界関係者で大賑わい。

講師は、大連を拠点に「サンフローラ」というインナーウエアブランドを展開している会社の女性社長、鄒(スゥ)さん。
もともと日本と歴史的に関係の深い大連で生まれた鄒さんは、大連外国語学院日本語学部を卒業後、同校の先生をしていたという経歴の持ち主。その後、企業家に転身し、わずか10年の間に、合計50億円規模の企業グループを作り上げた。
中国国内向けの自社ブランドが中心だが、OEMも手がけており、取引先の半分が日本と、日本との関係も深い。

少し前まで、一人っ子のお嬢さんが横浜のインターナショナルスクールに通っていた関係で(今はアメリカに留学)、日本にも度々来る機会があったが、今まで日本に住んだことはないという。
「言葉の壁は厚い」というが、なんの何の、1時間半の講演を立派に果たした。
というより、中国における繊維産業、インナーウエア産業の変遷と現状といった基本的なことがよく分かって、私としては勉強になった。

男女同権の中国では、夫婦共働きが当たり前。女性だけに家事や子育ての負担がかかるということはない。それに、都会に住む、鄒さんのような家庭には、毎日の料理や家事をこなしてくれる使用人がいるから、心置きなく、仕事にも没頭できる。
これからも、才能ある中国女性が、どんどん世界に進出してくることは間違いない。

ちなみに、日本で「下着」に当たる中国語は「内衣(ネイ)」。この方が「インナーウエア」に近いですね。

 2008/02/26 17:07  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

鍋をつつきながら…
昨日は、国立新美術館で『横山大観』展(豪快!)を観た後、定例の「鍋の会」のために、近くにある小さな小料理屋さんに向かった。
もとT社社長として、講演や出版にひっぱりだこのYさんと、奥様、そしてやはりフリーで仕事をしている友人と、合計4人で、季節ごとにお鍋をかこんで、おしゃべりを楽しむという集まりなのだ。
Yさんの奥様、Dさんはフランス人なので、フランスの話がいろいろ聞けるのが楽しみ。数ヶ国語を話す才媛で、非常にオープンマインド、そして本質を見抜く洞察力を持っていらっしゃる。仕事に関連する話題となると、静かに旦那様の話を聞き、また旦那様の方も奥様に優しく気配りするという、ほほえましいご夫婦だ。

話題はまたいつのまにか、映画に。Dさんは最近の日本映画もよく観ていらっしゃるようで、『ALWAYS 続・三丁目の夕日』に感動したという。
家庭に初めて冷蔵庫が届く場面――、「あれは自分の子供時代とまったく同じで、懐かしかった」、と。
ご夫婦は団塊の世代だから、第二次世界大戦直後の生活が、深く記憶に焼き付けられている。テレビに冷蔵庫と、次々に新しい家電が登場し、生活が変化していくという状況は日本もフランスも同じなのだ。

冷蔵庫といえば、フランスでは最近、「PICARD」という冷凍食品の専門チェーン店が話題らしい。今、日本で「冷凍食品」というと、ちょっとネガティブなイメージを持ってしまうが、その店は画期的なコンセプトのよう。
そういえば、先日パリで見た「MONOPRIX」の新しい食品業態も、未来的な売り方が目をひいた。フランスは昔ながらの量り売りが一般的なので、こういう最新の売り方は目立つ。いずれも、食品の質が高いという点はゆるがない。
今度、フランスに行ったらぜひ「PICARD」を見てみよう。

下の写真はパリ郊外の新しいショッピングセンターで見た「MONOPRIX」の新業態

 2008/02/21 12:55  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

美容師さんとの会話
2ヶ月に1回、髪の毛を切りに行く。別に決めているわけではないけれど、のびてきたなと思うと、だいたい2ヶ月経っているのだ。
でも、今回は少し間が空いてしまった。ここ5年位同じ人のところに通っているのだが、そろそろマンネリになってきて、新しいところで気分を変えたかったのだ。
妹に紹介してもらったところは、予約の段階でムカッとすることがあって(予約の時の対応や言葉遣いなどで、その美容室の内情が見えてしまう)、結局希望の日時がとれず、ま、いいか、今回までは、同じところにしようと渋々、妥協したのであった。

そもそも、彼は技術もセンスも申し分ないのだが(商売人じゃないから接客マナーは今一つ)、ただ気になるのは、表参道という場所にあることもあって、業界話が多いのが憂鬱なのであった。
私がどういう仕事をしているか大体知っているから、会話は自然と、共通するファッション業界の話題になる。話は合わせられるが、私はこの手の話があまり好きではない。

今日もそんな話題から入ったが、途中からなぜか映画の話になった。
彼は、美容室が休みの火曜日には、大抵、映画を観にいくのだという。最近、話題の『ラスト、コーション』もかなり良いらしい。
私が先日、感動した『善き人のためのソナタ』の話をすると、彼にとって、『エディット・ピアフ 愛の賛歌』とともに(もう1本は忘れた)、昨年のベスト映画3本に入っているという。
そんな話をしているうちに、近年ではルワンダの惨劇を扱ったもの、ナチスやアウシュビッツにまつわる映画も、彼はほとんど見ているということが分かった。
国家にとって明らかになっては都合が悪い事件、歴史に封印されたような残酷な事件を、目の当たりにするのは、つらい。でも、世界で何がおきているか、過去何があったのかということを、日本の若者はあまりに知らなさ過ぎる……この点で、意気投合した。
過去の「負」の部分を隠そうとするのではなく、明らかにしてその「負」を次代にも受け継いでいいくことの大切さ。日本はそういう教育のシステムがないから、映画は貴重な情報源でもある。
いわゆる多民族国家と違って、人種差別の悲惨さが日常的に表面化しない分、違う差別が社会に多くはびこっている。
国家が推奨しそうな「母」ものや「家族」ものもいいけれど、それだけの日本映画はちょっと貧しくないか。

そんな話をしているうちに、最期の仕上げ(ドライヤー)も終了。また、2ヵ月後、ここに来ても悪くないなと思って、美容室を後にしたのであった。
 2008/02/18 21:33  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

ものすごい映画を観た!の続き
寒い1日だった。
このブログのファン(?)でいてくれる美容家のTさんと一緒に、恵比寿にある美肌薬膳鍋の店で、体も心も温まった。
話題は、最近Tさんのはまっている50年前の日本映画へ。日活とか大映とか、懐かしい俳優や監督の名前が次々あがる。我ながらよく覚えているなあ。

さて再び、昨日観たドイツ映画『善き人のためのソナタ』の続きを。
パリ在住の音楽家の友人が早速メールをくれたのだが、この原題“DAS LEBEN DER ANDEREN”とは、「他の人の人生」という意味。言葉を知ると、作品の理解も深まる。

昨夜あれから映画のパンフなどをいろいろ見ていて、いくつか発見があった。
映画の主人公を演じたウルリッヒ・ミューエ(映画の前半と後半とでは表情が全然違う)は、実生活でも十数年にわたって妻に密告され続けていたのだという。
しかも彼は、昨年夏、胃がんのため54歳で亡くなっている。

そして、この映画が初監督(脚本も)作品になった、33歳のフロリアン・ヘルケル・フォン・ドナースマルク(写真を見るとやんちゃな青年って感じ)は、ケルン生まれで、オックスフォード大学など海外経験も豊か。子供時代の東ドイツの記憶がこの映画作りのベースになっているという。

未来に向けて、自分が残していかなければならないものは何だろう。


 2008/02/13 23:11  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

ものすごい映画を観た!
連休中もずっと仕事にかかりっきりだったので、今日は充電しよう!と、思い立って、近くにある「目黒シネマ」に行った。
目黒駅のそばにある、昔ながらの小さな映画館。
いい映画、しかも近作を2本立てでやっているのだが、15年以上前に初めて行った時の嫌な経験がトラウマになっていて(ちなみに痴漢被害ではありません)、今まで見たい映画はあっても素通りしていたのだった。
でも、今日はどうしてもここでやっている映画が観たかったのだ。

それは、昨年の日本映画で、話題になっていながら見逃していた、周防正行監督の『それでもボクはやってない』。それに、2006年ドイツ映画の『善き人のためのソナタ』が続いた。
前者も手に汗握る力作だったが、とくに後者はすごかった。近年、こんなに引き込まれた映画はない。
どちらも「国家権力」に翻弄される人々を描いたという意味では共通しているのだが、その極限状況の重さは比べものにならない。

2本続けて、約5時間。しばし現実に立ち返ることができなかった。
壁崩壊前の東ドイツを描いた『善き人のためのソナタ』の監督は、何と33歳、これが初監督なのだという。時代を若い世代が伝えていくということの尊さ。

ドイツ映画は日本ではあまり馴染みがないかもしれないが、皆さん、この映画は観てください!
 2008/02/12 21:06  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

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