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指先をいつもきれいに
恵比寿ガーデンホールでの「ラコステ」75周年のショーの後、昨日、ミシュランの三ツ星獲得が発表された「ジョエル・ロブション」でのパーティは失礼して、帰宅した。
いつものファッションショーと同様、周りはファッションピープルだらけ。その中で、一緒に会話を楽しめそうな知人がいなかったこと(親しい人がいない業界パーティほど居心地の悪いものはない)、そして、ネイルがもう限界に来ている自分の指先が気になったことも理由かもしれない。

私はこの夏から、ジェルネイル(バイオジェル)をするようになった。昨今のネイルの進化はものすごいものがある。
樹脂を原料とするジェルネイルは、非常に持ちが良く、従来のマニキュアがせいぜい1週間しかもたないところ、3〜4週間も持続する。ただ、その分、爪が伸びるので、生え際にもう2、3ミリの空白が出来ているのだ。私は爪が伸びるのが早い。加えて、長い爪が苦手だ。
透明のベースの先に、ラメなどのフレンチで、シンプルにアクセントをつけるというのが私のお気に入り。空白さえ気にしなければ、塗った時と同じきれいな状態が1ヶ月近くキープできるのが、ジェルネイルの特長。しかも、家事などで手を酷使してもまったく状態が変わらず、主婦にも人気というのがうなづける。
しかも、通常のマニキュアは塗ってから完全に乾くまで1時間はかかるが、ジェルネイルは速乾。これは大きなポイントだ。また、二枚爪や割れやすい爪を保護してくれるというメリットもあって、まさに良いこと尽くめ。

反面、困ったこともある。価格が高めで、サロンでは通常のマニキュアの2倍はする。また、以前は月に1度か2ヶ月に1度、サロンに行く程度だったが、ジェルネイルは自分で簡単に落とすというわけにはいかないので、3〜4週間おきにサロンに行って、リペアしてもらいながら、ずっとやり続けることになるのだ。
特別なイベントがある時や人前に出る時、また出張時に限っていたネイルケアが、頻繁になり、常に指先がきれいなのはいいけれど、それだけお金もかかるようになった。

それでも、常に指先に緊張感を持たせ、きれいにしておくというのは気持ちいい。
ストレスを測るバロメーターのように、いつもボロボロだった私の指先は、最近落ち着いている。爪をかむことはないものの、自傷行為で爪の周りの皮をむいてしまうということもほとんどなくなった。
明日はネイルサロンに予約を入れてある。さあ、今夜もたっぷりとクリームを塗って、手袋をして寝るとしよう。
 2007/11/20 22:03  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

日常の奥に潜む宇宙
「フェルメール」にも「ムンク」にも行きたいけれど、ご案内をいただきながら気になっていた友人、知人たちの個展のはしご。
木枯らし1号が吹いた翌日だけに気温も下がり、この冬初めてのウールのコートに身をくるみ、川崎から阿佐ヶ谷まで足を延ばした。。

絵、音楽、芝居など、いろいろな創作に接していつも思うのは、その表現者の素質や才能はもちろんのこと、それ以上に努力と鍛錬、つまりそれを作りあげるために要した膨大な時間だ。好きこそものの…とは言うが、「練習」というものが嫌いな私は、長年コツコツものを作り続けている人たちの姿勢に、ただただ頭が下がる。
マラソンにスケート、各種のスポーツもそう。私は、その練習の時間の重みに感動する。

JR阿佐ヶ谷の駅からパールセンターを永遠歩くこと10分。その突き当たりに画廊があった。
六角に立てられたインスタレーションの外側は、厳冬の夜の海のようだったが、その中に立つと、青く静かな水の飛沫に包まれ、穏やかな気持ちになった。

それにしても、普段、中央線沿線はあまり馴染みがないのだが、この商店街はすごい。
「ぶどうの木」や「鉢の木」といった菓子店がここから出たのは有名だが、とにかく多様な店がある。
どこにでもあるようなドラッグストアや100円ショップ、飲食チェーンもあるが、それらの間に、映画『三丁目の夕日』さながら、昔から何十年とあるような洋品店、焼き鳥屋さん、懐かしい魚屋さんなどが混在し、それらが不思議な調和で賑わいを見せているのだ。

日常的な空間の延長に、非日常的な宇宙が潜んでいる――これは日本のすごいところだと思った。
 2007/11/19 19:45  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

モノが捨てられない
朝一番、1週間たまっている燃えないゴミを出し、寝具類を干し、洗濯機を回し、コーヒーとパンで朝食をとってから、ベランダ内外にある大小30鉢の植物たちに水遣り、そして家中に掃除機をかけてきれいに片付け、すっきりしたところで、ケーブルテレビのBBC(これは朝からずっとつけている)をBGMにしながら新聞に目を通す――。これが土曜日の日課だ。
フリーランスの宿命で、週末であっても家で仕事をするが、土曜朝はいつもこんなふう。

今日はもう一つ、来週から寒くなりそうなので、冬支度。
先日、TVショッピングで衝動買いしてしまったデロンギのオイルヒーター(テレビを見ていて本当に1分で電話していた私、TVショッピング初体験)を初めて点け、今年着そうなものを奥の方から引っ張り出した。
私はモノが捨てられない性分だ。特に身に着けるもの、身の回りのものは、どれも気に入って買ったものなので、愛着がある。その点、ファストファッションチェーンのものは、安くてつい買ってしまうこともあるが、飽きるのも早い。
5年前、10年前に買ったものを着続けているのは当たり前、15年や20年前のものだって、めぐりめぐっていつか再び着ることもある(私の場合、体型やサイズがほとんど変化していないので経済的)。
自分のクローゼットが完全に古着屋と化しているのに、この年になっても若い時と変わらず、古着屋通いもやめられない。
山ほど服も小物類も持っていても、今の自分の気分に合うものを求めて、また新しいものを探してしまう。今シーズンも、業界人の悪いクセで、仕事先の展示会での個人発注、知人の会社のアトリエセールと、役得を活用して結構いろいろ買いこんでしまった。

かなりのファッションヴィクテムには違いないが、こういう欲望があるからこそ、この業界で仕事をしていられるようにも思う。
全身流行のブランド物でかためているようなのもどうかと思うが、時々、プロの中に、ファッションに興味がない(自分で身銭を切らない)のにファッションを語っているような人がいるが、ああいうのは信じられない。

それにしても、私の場合、服だけでなく、小物も全アイテムそれぞれに好きなので、まったくきりがない。かさばるバッグや靴、特にブーツの置き場所には頭が痛い。何か良い収納方法はないだろうか。
今、ファッション消費が伸び悩んでいる理由の一つに、この収納の問題もあるのではないかと思うが、どうだろう。
衣服の四季のサイクルが明確ではなくなった今日、提案側にも以前とは違う発想が求められている。
 2007/11/17 14:21  この記事のURL  /  コメント(1)  / トラックバック(1)

今年のツリーはモダン

東京タワーがブルーにライトアップされた日(世界糖尿病デー)から、街にもちらほらクリスマスのイルミネーションやデコレーションが目に付くようになった。
もう、今年もそんな季節か。

いろいろなイベントやレセプションのついでに、東京有数の商業施設に飾られたクリスマスツリーを見ると、今年はモダンなデザインが多いのに気がつく。
東京ミッドタウンは江戸切子をモチーフにしたステンドグラス調のKIRIKOツリー、表参道ヒルズはスワロフスキーのクリスタル、約30万個を使用したクリスタル・ツリー。
まだ準備中だった六本木ヒルズでは、赤と白のキュービックが積み重ねられていた。

それにしても、11月中旬というのに、昼間は20℃前後にもなる快適さ。
秋冬商戦の悲惨さは十分に想像できるが、思わず1駅、2駅と、通りを楽しみながら歩いていると、訳もなく幸せな気分になる。
こういう時は、新しい店や町並みの変化など、いろいろな発見がある。
コートを着るまでにはまだ少し時間がありそうだし、今しか出来ないおしゃれを楽しんで、外を歩こう。
 2007/11/16 16:29  この記事のURL  /  コメント(1)  / トラックバック(0)

母校で被服科の授業
母校に新しく出来た被服科の講師に呼ばれ、昨日、初授業に行ってきた。
私学一貫校の大学で、一般教養の選択コースとして設けられたものだ。
商品を作る側にも売る側にもいたことがない私は、実技を教えることはできないが、ジャーナリストとしてファッションの世界の広さ、深さは伝えられるかもしれない。
私自身、ファッション(生活と美をつなげるもの)とは、生きるエネルギーそのものだからだ。

学生は20名強で、4分の3が女性。ちょうど私の子供に当たる年代だ。
少数派ではあるが、男子学生の方が個性をおしゃれに表現していて、「ファッション大好き」というのが伝わってくる。
メンズ主導のストリートファッションの影響は大きい。
スズキタカユキ、シアタープロダクト…なんていうブランド名も、男子学生の方から聞かれた。

もともと洋裁や美術など、物を作ることが好きな彼らだが、ファッションを一つの産業としてとらえる視点はまだ薄い。
そこで、私は学生たちに一つの提案をした。
それはブランドを作ること。つまり実際に企画から生産、販売までに取り組むことによって、社会とのかかわりを実感して欲しいと思ったのだ。
それには、まず何を、誰のために作るかということを決めるのが重要だ。
こういう物余りの時代でも世の中に無くて困っているものはあるはず、それをまず見つけて欲しいと課題を出した。

彼らからどんなアイデアが出てくるか、次回の授業が楽しみだ。
 2007/11/15 10:53  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

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