|
||
基本的にベストセラー本は買わない主義だが、この本は切実感(?)があって、ついに買って読んだ。 上野千鶴子の『おひとりさまの老後』(法研)。 本の帯には、「結婚していようがいまいが、だれでも最後はひとり」とある。 日本におけるジェンダーのパイオニアとして知られる著者。近年は高齢者の介護問題にかかわっていたのだ。 実は、10年以上も前に取材させていただいた(多忙のため会うことはできず、電話取材に終わったが)こともあって、ちょっと気になっていたのだ。 ちなみに、この方と私は親戚ではない。 相変わらず、歯切れのよい上野千鶴子節。著者の見聞きした具体例がいろいろ盛り込まれていて、おもしろかった。少なくとも、読み終わった後に、暗い不安な気持ちにはならない。 一番心に残ったのは、「ひとは生きてきたように死ぬ」ということ。つまり、その人がどのように死ぬのかは、どのように生きたかということと同義語であるということだ。 「介護される側の心得10カ条」は、そのまま「生き方の知恵10カ条」に当てはまる。 ハナコ世代のマーケッターたちが名づけた「おひとりさま」という言い方は、どうも好きにはなれないが、ともかく、人は誰でも「ひとりが基本」という考え方には大賛成。 この間、沢木耕太郎も新聞で「ソロで生きる」というようなことを語っていた。 「おひとりさま」といっても、レストランや旅行に独りで行くことを指しているのではありませんよ、念のため。 本質的にインディペンデントでなくては、周りの人との良い人間関係、友人たちとのネットワークもつくることができない。 |




