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知人に誘われ、銀座のメゾンエルメス10階にあるル・ステュディオで映画を楽しんだ。 ル・ステュディオとは、40席のプライベートシネマ。 今年はダンスをテーマに上映会をしていたらしいが、今日はその締めくくりとして「ジャズ&ファンタジー」。20本あまりの短編映画のオムニバス上映だった。 ルイ・アームストロングの「ラプソディ・イン・ブラック・アンド・ブルー」、ジョセフィン・ベーカーの「プランテーション」をはじめ、ニコラス・ブラザーズ&ドロシー・ダンドリッジの「チャタヌーガ行きの急行列車」、さらにデューク・エリントン、ビル・ロビンソン、ベリー・ブラザーズ、フォー・ステップ・ブラザーズと、ジャズファンならきっと垂涎ものの、古い映像が続々と登場した。 1920年代、1930年代の映像も、見事に残っているのにびっくり。 とくにジャズファンというわけでない私にも、黒人ならではの体の内側から湧き上がってくるような即興的なダンス、不思議な規則性のあるリズミカルなダンスに、心地よく浸った。 ジャズの映像の合間には、アニメーションの先駆けというレン・ライの1930年代後半の実験的な作品(音楽に乗って映像が飛び跳ねるようなカラフルな映像には、目がチラチラして困ったが)。 また、時代が80年代以降にぐんと飛んで、ジェフ・スカーの軽妙な動画や、個性派モデル、グレーズ・ジョーンズのビデオクリップには懐かしいものがあった。 ジョセフィン・ベーカーも良かったが、一番かわいかったのが、ベティ・ブープのアニメーション。 パパにガミガミ怒られて(パパとママは意外に普通の人)、悲しくなったベティ・ブープ゚が書き置きをして、犬のビンボーと家出をするが、外にはお化けがいっぱい。逃げて帰ってきて、やっぱり家が一番というような話の筋だ。 こんなに古い(1932年)、しかも長いベティ・ブープのアニメを観たのは初めて。 お化け役には、キャブ・キャロウェイという歌手の動きがそのままアニメ化されている。 その昔、ベティ・ブープに似ている(?)といわれたことのある私は、彼女には妙に親近感を覚えてしまう。 ベティ・ブープは、アニメの世界で初めて女性をデフォルメしたキャラクターなのだという。一つのセクシーシンボル。家にいても、いつものバニーガールのような格好をしているところがおもしろかった。 外に出ると、銀座の街はクリスマス一色。土曜の夜だけあって、大勢の人たちが買い物を楽しんでいた。人ごみをかき分け、私は伊東屋に来年のスケジュールカレンダーを買いに行った。 |



