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私事だが、昨日、妹にある仕事を頼まれた(もちろん無償で)。ちょっとしたハプニングも重なって、思いのほか時間も体力も消耗してしまった。 どうにか一件落着した後、妹が「ありがとう」もなく電話を切ったことに、私は深く落ち込んでしまった。 やると決めて引き受けたのは私だから、見返りを期待しちゃいけない、こんなことで怒っちゃいけないと、自分に言い聞かせた。 どうにか腹の虫も収まって家にもどると、メールで「ありがとう」のメッセージ。 あの時、口頭で言ってくれたらどんなにうれしかっただろう。 誰にでも日常茶飯事あるような、ほんのつまらないことかもしれないが、これはとても大切なことだと思う。 「愛してる」ほどではないが、日本人くらい「ありがとう」を口にしない民族もないのではないだろうか。 海外で英語やフランス語に接していると、いかに日本人は公共の場で「ありがとう」を言わないかが分かる。 利害関係のある仕事の場面では別だ。 むしろ他人には言いやすいが、一番身近な家族に対してこのひと言がなかなか出ない。家族に対しては、つい「当然」という甘えが出てしまうのだ。 人は「ありがとう」のひと言に救われる。 今日もテレビ番組で、夫の大島渚を介護している女優の小山明子が、介護何ケ条かの一つに、介護される側が「ありがとう」を言うことの大切さを語っていた。 私の両親は昨年、金婚式を迎えたが、母は「今が一番幸せ」とよく言う。その理由はどうも、父が肉体の衰えのせいか、母に対して「ありがとう」を言うようになったからのようなのだ。 人間というのは実にシンプルな生き物だ。 ただ、ひと言でいい。「ありがとう」と口に出すことによって、人の心も人間関係も大きく変わる。私もこれから努めて言うように心がけたい。 追記:今日、11月22日は「いい夫婦の日」でした。 |



