« これだけは言いたい | Main | 季節を感じる »
仏アウトドアブランド
久し振りに渋谷のキャットストリートに行って、驚いた。
ナイキ、パタゴニアをはじめ、スポーツブランドやアウトドアブランドのショップが軒を連ねているのだ。
UAもいつのまにか「チャンジス」がなくなり、アウトドア風のセレクトの店に変っていた。
表通りと違ってサブカルチャー色の強いこの通りにも、時代の変化が克明に反映されている。

久々にキャットストリートに行ったきっかけというのは、フランスのアウトドアブランド「ラフマ」の直営店のオープニング。
ハイテクイメージの強いアメリカのブランドとは違って、どことなく泥臭いクラシックな雰囲気は、さすがフランスのブランドだ。

店内にあった伝統的な麻のリュックに、目が釘付け。
数十年前、こういうリュックを背負って、登山なんかしてたなあ。

(店内でリアルな写真を撮ったのに、操作ミスで消してしまったので、代わりに同ブランドの絵葉書から)
 2008/10/29 21:59  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

30年目のクラス会
この週末、学校時代のクラスメイト、女ばかり40人以上が集まる機会があった。
近年になって会って飲む機会も増えたので、半分の人とは時々顔を合わせているが、半分は久しぶり。中には卒業から30年来、初めてという人も何人かいた。
基本的に人見知りの私にとって、このバランスは良かった。馴染みの顔があるから、安心して久し振りの人との再会も楽しめる。何のきっかけもなく、自分の「過去」と向き合うのは勇気がいる。
仕事関係のパーティでも、あまり話をしたことのない人ばかりのパーティに一人で行くのは苦手だ。

不思議なのは、何年も会っていなくても、まるで親戚か何かのようにすんなりブランクが埋まること。
幼稚園から大学までの一貫校なので、最も長い人同士で16年、私のように中学から入った人は8年。人間形成の多感な時期を共に過ごした人同士というのは、そう簡単に絆が断たれるものではないらしい。

「変わらないねえ」の挨拶が飛び交う。体つき、表情、話し方、ましてや人の性格というものはそう変わらないなとしみじみ思った。
もちろん、その人の家庭環境、仕事の環境が与える影響は小さくないが、それ以上に変わらないものの方が大きい。
実際のところ、体型が極端に変化したという人もいなかった(お互い同じく年を重ねているから、そう見えないだけ?)。
性格というのは、先天的なものが大きいから当然だろうが、同時に周りの人との関係において成り立っている面も大きく、同じメンバーのなかでは同じ役割を果たしてしまうのかも(組織や団体行動の苦手な私は、それが嫌でかつては距離をおいていた)。

女50歳。それぞれの人生経験を経て、皆まるくなり、他人のことも受け入れられるようになっている。
仕事や環境は異なっていても、それぞれの道を究めれば究めるほど、共感できるものが増えてくるような気がする。

これは私たち特有かもしれないが、お互いの距離感が均等になり、特に親しい人、苦手意識のあった人との落差もあまりなくなってきた。これはいろいろな意味で、女としての生々しさが希薄になってきたことと関連している(それはそれでちょっと寂しい気もするが)。
かつて誰かの心ない一言がずっと傷となって残っていたとしても、その一言は本当は自分に向けられたものではなく、その言葉を発した人自身の心の問題であったことも、だんだん分かってくるのだ。
皆で仲良くっていうのもどこか嘘っぽい、という疑念をつい持ってしまわなくもないが、変に詮索して闘う必要もないのが、根っこを同じとする「同郷」ならではの関係なのだろう。
 2008/10/20 11:29  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

女4人のTVドラマ
映画は好きなのに、テレビドラマにあまり興味が持てない。
韓流ドラマにはまったくはまらなかったし、今また話題の『SEX AND THE CITY』なんて、ファッションのセミナーで触れることはあるが、白状すると実は一度も観たことがない。
その昔は、「2丁目3番地」「3丁目4番地」とか、40年?!経っても、題名が思い出せるような好きなドラマがあったが、どうもトレンディドラマ登場辺りから興味を失った。今でも毎週観るのを楽しみにするようなドラマというものは、本当に稀だ。
同年代が集まると時々話題になる、子供の時のアメリカンホームドラマの話にもついていけない。アメリカに対してあこがれがなかったせいだろう。

そんな私が、最近ちょっとおもしろいなと思っているドラマがある。
木曜日夜9時からテレビ朝日放映の『四つの嘘』。高校時代に同級だった41歳の女性4人が、再会して織り成す物語なのだが、とにかく脚本がうまい!
脚本家・大石静の本領発揮といったドラマなのだ(原作も大石静)。テレビというのは脚本家次第だなとつくづく思う。

4人の女性といえば、『SEX AND THE CITY』と同じだが、日米でこうも違うかと思うほど、『四つの嘘』は女性の描き方がリアル。『SATC』のように、決しておしゃれなライフスタイルを描いているわけでない。4つのタイプを通して、深いところにある女性の本質をうまく引きずりだしている(日本のドラマはファッションマーケティングにはあまり使えない)。
朝日新聞のフリーペーパーで美容家の斉藤薫さんが書いていたけれど、女性を4分類するのは古今東西の鉄則のようで、そういえば『若草物語』も『細雪』もそうだ。

4人いると、必ず自分に似たタイプがいるといわれるが、『四つの嘘』の場合、私は誰に近いだろうか。
まず永作博美演じる「魔性の女」(外見はあくまで地味というところが日本らしい)でないことは確かだし、寺島しのぶ演じる、元優等生で今平凡な主婦でもない。羽田美智子演じる女性のような、幸せ(?)な終末もないだろう。
そうなると残りは1人。勉強嫌いだし、あんなふうに仕事だけの忙しい生活なんてごめんだが、人と群れないで常にわが道を行くという意味では、高島礼子演じる外科医に一番近いのかもしれない。
さて、あなたはどのタイプですか?
 2008/07/18 16:44  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

リルケの詩一篇
菩提樹の初花が (リルケ詩、片山利彦訳)

菩提樹の初花が
ひっそりと風に散り
私の心におおけなく早くも浮ふ幻
それは樹翳の緑に染んで座っている君の姿
初めての母の仕事にいそしんで
みどり児の肌衣縫う君の姿

針の手留めず歌う君のうたは
五月(さつき)の中へひびき入る

花咲け、花咲け、花咲く樹
親しい庭の奥で咲け
花咲け、花咲け、花咲く樹
わたしはここで待っている
こえなき夢の充ちるのを

花咲け、花咲け、花咲く樹
夏には実りが豊かだろう
花咲け、花咲け、花咲く樹
私は着ものを縫っている
太陽(ひ)の輝きも縫いこんで

花咲け、花咲け、花咲く樹
実りのときはやがて来る
花咲け、花咲け、花咲く樹
わたしの大事なあこがれの
意味(こころ)を告げよ、花咲く樹

君は歌う、歌いながら
その歌こそは五月そのもの

その樹の花は咲くだろう
どの樹々よりも際立って
君の縫うその着ものは
晴れ晴れとかがやいて
若い母に成る君の仕事は
樹の翳の住んだ緑に清まって
小さな肌着を作るだろう


30数年一人で続けてきた下着専門店を、最近閉店したSさん。
店を始める時の最初のイメージにあったというリルケの詩。それを書き写したメモをそっと私に渡してくれた。
ネットで調べたら、舞踏家・大野一雄がかつてこの詩を演目に踊っている。
 2008/05/23 00:11  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

手芸熱、冷めやらぬ
年に1度、東京ビッグサイトで開催される手芸の見本市、「日本ホビーショー」に久しぶりに行ってみた。
会場のお客さんの中心となるのは、通常の見本市のような業者ではなく、入場料1000円を払って入場する一般客。当然のことながら、女性でいっぱい。

手芸と一口でいってもその種類は幅広く、その時々で人気の手芸は刻々と変化している。
今年の一番の旬となっていたのは、スクラップブッキング。何のことはない、デジカメや携帯で写真を撮ることはすっかり定着したから、その思い出の写真に多様な飾りを施して、インテリアの装飾用にというわけ。
自分史の執筆とか、うちの父親が作っているワケの分からないスクラップとも、根は同じ。記録しておきたい、思い出を残したいという人々の欲求は永遠なのだ。
昔からクリエイティブな人はそれぞれ独自に楽しんでいたことも、ブームになると、カリスマ講師のもと、皆、お勉強のように習い始める。
家にあるものを利用するならまだしも、スクラップブッキング用にいろいろな材料が開発されている。こんなに世の中がエコ、エコとなっているのに、またたくさんのゴミが出る! 
もともと手先を動かすことの好きな私。何か作りたいといつも思っているが、これ以上、いらないゴミは出したくない。

古今東西、編み物、縫い物などは、女性の嗜みであると同時に、繰り返し作業が女性に必要な根気を育てると同時に、女性にとっては一つの現実逃避であり、無心で手を動かすことによって、日常の苦しみや悲しみを和らげてくれるものであった。
でも今や、手芸は女子供だけのものと思ったら大間違い。一般公募による「ホビー大賞グランプリ」は、何と64歳の男性の編み物の作品。編み物歴はまだ2年強だという。
男性がもっとどんどん参加したら、いい方向に変化していくに違いない。

それにしても、手芸関係の本はあんなにおしゃれになっているのに、日本のホビー業界は相変わらずチマチマした安物店の売場みたい(失礼!)。アメリカやヨーロッパとの一番の違いは、色がくすんで汚いことだ。
本来はファッションに近いはずなのに、手芸はファッションと一番遠く感じる。
昨今の手芸ブームをもっとおしゃれにするために、ファッション業界は何かできないだろうか。

今回の「ホビー産業大賞」(経済産業大臣賞)に靴下メーカー、岡本の「手あみ靴下コンテスト」が輝いていたが、こういうふうに産業界からも、人々の手作り熱を刺激する仕掛けをどんどん提案していただきたい。
でも、「手作り」と「産業」の折り合いをつけるのは難しい。産業になると、ちっともおしゃれじゃなくなるから。
 2008/05/09 21:34  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

| 次へ
2008年10月
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
月別アーカイブ
カテゴリアーカイブ
最新記事
最新コメント
なおなお
演奏会用のドレス (2008年12月27日)
上野君子
オンラインシアターの夜 (2008年11月24日)
N
オンラインシアターの夜 (2008年11月24日)
Eriko
CHANGE=変革 (2008年11月14日)
上野君子
CHANGE=変革 (2008年11月12日)
shizuko
CHANGE=変革 (2008年11月11日)
アパレルウェブW
ブログ1周年記念!? (2008年10月28日)
N美
コペンハーゲンの息吹 (2008年10月25日)
viola_vino
祝・ノーベル物理学賞 (2008年10月12日)
最新トラックバック
MOBILE ART (2008年06月30日)
服が捨てられない (2007年11月27日)

http://apalog.com/ueno/index1_0.rdf
更新順ブログ一覧
リンク集
QRコード
アパレル業界の情報満載の「アパレル携帯版」
右のQRコードで読み取ってアクセスしてください。こちらからも自分の携帯URLを送れます。 QRコード