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「今、何時ですか?」
家から駅に向かう途中。ある一軒家の玄関先で、一人の老女がよく立っている。そして、私を見ると、必ずこう声をかけてくる。
「今、何時ですか?」
時には、手に時計を持っていることもある。
「はい、何時ですよ」と答えると、「ありがとうございます」と、深々と頭を下げる。
時には涙ぐむほどうれしい様子を見せる。

時々、急いでいる時などは、わざと目を合わせないようにして急ぎ足で通り過ぎるのだが、罪悪感を覚えるから、なるべく丁寧に答えるようにしている。
いつもその老女の家族の姿はない。家の前だから放っておいても大丈夫と、わざと人と接触する機会を作ってあげているのかもしれない。

今日もいた。
「1時20分ですよ」と答えたが、「にじゅっぷん」という意味がどうもよく飲み込めなかったようで、怪訝な顔をしていた。

私も、毎日毎日、時間を気にしながら、1年が過ぎてしまった。
この場に及んでも、あれもしなきゃ、これもしなきゃと、気持ちだけあせっている。
今、何時ですか?

 2008/12/20 23:50  この記事のURL  /  コメント(1)  / トラックバック(0)

テレビの買い替え
最近、ちょっと気になっているのが、テレビの買い替えである。
我が家のテレビは、「88年下期製」なので、すでに購入してから20年も経っている。テレビが20年持つというのは稀有なことらしい。
家電の新製品に総じて興味のない私は、何でも壊れないと次のものは買わない主義で、非常に物持ちも良い(エコ的とは言えないが)。
このテレビもどこも問題ないので、まだまだ使えるのだが、そろそろ「地デジ」切り替えも迫ってきた。
それ以上に、ここのところブルーレイ 内蔵のテレビがいろいろ発売されていて、さすがの私も気になり始めたのだ。
「これからテレビを買うなら絶対ブレーレイ」などと、物色に行った量販店の販売員にも太鼓判を押された。
通常のハイビジョンに比べると、5〜10万円近く高い。それでもブルーレイの方か。
DVDプレイヤーを持っていない私は、きれいな画面で映画が見たいし、それならいっそのことブルーレイタイプまで飛躍しようかという魂胆なのだ。操作が簡単そうなのも魅力だ。
ああ、どうしよう。
こういう時に、冷蔵庫も洗濯機もと、次々に壊れたりしないといいんだけど。



 2008/12/09 22:02  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

CHANGE=変革
誕生日とクリスマスには必ずカードを送ってくれる母から、昨日、1日遅れでカードが届いた。
いつも何らかの引用文がある。

神が置いて下さったところで咲きなさい
仕方がないと諦めてではなく、「咲く」のです
「咲く」ということは自分が幸せに生き、他人も幸せにするということです
決して嫌な顔、退屈気な態度を見せないで生きることなのです


考えてみると、私はいつも変化にあこがれて生きてきた。
保守的な考え方を意識的に嫌ってきたところもある。
でも、本当に自分を変革しようとしてきたのだろうか。
オバマ氏当選の演説を聞きながら、私も「変革」の1年にしなければと思った。

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 2008/11/05 22:55  この記事のURL  /  コメント(3)  / トラックバック(0)

最終に間に合わない
また、やってしまった。
六本木の国立新美術館で開かれていた「独立展」の最終日。午後6時の閉館に間に合うように、5時前に美術館に到着した。
独立美術協会に属す画家のCさんが送ってくれた招待状を入口で差し出そうとして、ふとチケット売り場の上を見ると、独立展のポスターの上に、ど〜んと「終了しました」の文字。
え!そんなはずが…。 「小さくですが、その招待状に書いてあるはずです」と係員。
こんな小さい字は読めない!

六本木は近くて便利だし、いつでも行けると思ってのんきに構えていたのが良くなかった。2週間の会期はあっという間。行こう行こうと思っているうちに最終日が来てしまったのだ。
月曜日の昨日は、朝からバタバタ、わさわさしていて、家を出るのがすっかり遅くなってしまったというわけ。
後悔しても始まらない、Cさんにはお詫びの手紙を出そう。気を取り直して、ちょうど同館でやっている「巨匠ピカソ展」を観ることにした。独立展の招待状で100円割引にしてくれた。

セルフマネージメント力抜群(?)と言われる私だが、こういうことは多々ある。最終ぎりぎりで飛び込んだつもりで行くと、もう終っていたということが。

教訓。
招待状やチケットの類は、老眼鏡をかけて、隅から隅までチェックすべし。

 2008/10/28 10:12  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

金曜の夜は上野へ
仕事帰り、すでに夕方5時を回っていたが、上野の国立西洋美術館へ行ってきた。
今日は金曜日、週に一度だけ、夜8時まで開いている。
いや〜、快適。昼間より断然客数は少ないから、ゆっくり観ることができる。
それに夜遅くまで開館しているせいで、警備が行き届いているから安全でもある。

しかも、今日は運よく、学芸員による「スライドトーク」(40分)まで、無料でじっくり聞いてしまった。
絵を観る前にいろいろ話を聞いてしまうと、先入観ができて良し悪しだが、今日の場合はほとんど知識のない画家だけに、前もっていろいろ勉強できて良かった。

さて、「ヴィルヘルム・ハンマースホイ」。実に良かった。
静寂な世界。
自分が住む家の中と、奥さんの後姿を書き続けた画家。
無駄なものをあえて描かない、がらんどうの空間に、かすかに差し込む光が美しい。
緑がかったグレー、茶色がかったグレー、変化に富んだ豊かなグレー。それを白という色が効果的に引き立てているのがよくわかる。

この画家、52歳(!)で亡くなったという。
最近、人の亡くなった年齢が気になるようになってきた。


 2008/10/24 22:38  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

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