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パリからベジャールの言葉
今年の夏過ぎから、私はSNSに参加している。
かの有名なミクシィではなく、母校のOBOGを中心とした小さなネットワークだが、メンバーの住んでいるところが国内外バラエティに富んでいるので、新鮮な情報に出会える。
わずらわしいことも少なくないが、思ってもみなかった発見もある。
最初、苦手だなあと敬遠していた人が、今では一番近しい存在に思えるなんていう変化もある。
パリに住む日本語教師Mさん。彼女の最近の書き込みには心動かされた。

天才振付師、モーリス・ベジャールが亡くなって、フランスでは連日、新聞や雑誌、テレビでさまざまなベジャール特集が組まれ、ジョルジュ・ドンの踊る「ボレロ」が何度もテレビで放映されているという。
加えて、かつてジョルジュ・ドンを愛し、彼が亡くなって一時は失意のどん底にいたベジャールの生前の言葉がすごい。
曰く、ベジャールは生涯80年の間、一人暮らしでなかったのは15日間だけ。自分にとって、誰かと一緒に暮らすということは向いていないのでしない、ときっぱり言いのけていたという。
「私は日中、仕事している間中は、誰かとコミュニケーションして過ごすから、家に帰ってからは、一人でいることが必要なのだ。一人になって自分と向き合う時間が必要なのだ」…

私は、10年後、20年後、30年後になっても、こう言い切ることができるだろうか。
一般には「孤独」というものがネガティブにとらえがちだが、「絶対なる孤独」というものの気高さに、私は深くこうべをたれる。

それはそうと、日本でもこういう文化的なテレビ番組をもっとやってほしい。
人の人生にぐっさり入り込んだようなものがどうして少ないんだろう。
年末年始、あのくだらないテレビ番組にまたうんざりしなくてはいけないかと思うと、たまらない。
 2007/12/06 14:44  この記事のURL  /  コメント(1)  / トラックバック(0)

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日本人にとって「孤独」という言葉はなぜかネガティブ。つるむのが好きな民族性だから?昨日の朝日新聞夕刊「Doraのドラ猫」コラムに”孤独とは私にとって友達のような感覚です。”とあった。

ただ、一人の時間を大切にすることと誰かと一緒に暮らすことは両立できることだと凡人の私は思う。
ベジャール氏はその天才ならではの、絶対的な個性が他人を自分の生の生活域に入れることを拒んだのかもしれない。それを自覚し全うし通した彼。
天才であり続けることを選んだが故の帰結だったのかもしれない…と超凡人の私は凡人の頭で想像するしかない。
Posted by:eriko  at 2007年12月07日(金) 10:51


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