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日常の奥に潜む宇宙
「フェルメール」にも「ムンク」にも行きたいけれど、ご案内をいただきながら気になっていた友人、知人たちの個展のはしご。
木枯らし1号が吹いた翌日だけに気温も下がり、この冬初めてのウールのコートに身をくるみ、川崎から阿佐ヶ谷まで足を延ばした。。

絵、音楽、芝居など、いろいろな創作に接していつも思うのは、その表現者の素質や才能はもちろんのこと、それ以上に努力と鍛錬、つまりそれを作りあげるために要した膨大な時間だ。好きこそものの…とは言うが、「練習」というものが嫌いな私は、長年コツコツものを作り続けている人たちの姿勢に、ただただ頭が下がる。
マラソンにスケート、各種のスポーツもそう。私は、その練習の時間の重みに感動する。

JR阿佐ヶ谷の駅からパールセンターを永遠歩くこと10分。その突き当たりに画廊があった。
六角に立てられたインスタレーションの外側は、厳冬の夜の海のようだったが、その中に立つと、青く静かな水の飛沫に包まれ、穏やかな気持ちになった。

それにしても、普段、中央線沿線はあまり馴染みがないのだが、この商店街はすごい。
「ぶどうの木」や「鉢の木」といった菓子店がここから出たのは有名だが、とにかく多様な店がある。
どこにでもあるようなドラッグストアや100円ショップ、飲食チェーンもあるが、それらの間に、映画『三丁目の夕日』さながら、昔から何十年とあるような洋品店、焼き鳥屋さん、懐かしい魚屋さんなどが混在し、それらが不思議な調和で賑わいを見せているのだ。

日常的な空間の延長に、非日常的な宇宙が潜んでいる――これは日本のすごいところだと思った。
 2007/11/19 19:45  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

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