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フランスのライフスタイルに洗脳されているせいか、戸外でゆっくり食事をすることが好き。緑豊かな庭で朝食、あるいはワインとパンとチーズを持ってどこかにピクニック、といった生活にあこがれる。 そういう場面に欠かせないのは、心おきなく何でも話ができる友人の存在だ。 いよいよ本格的な夏がやってきたことだし、南仏みたいに外でごはんをしたい気分と思っていたら、久しぶりに友人のHさんからお誘い。我が家から歩いて5分強なのに、普段はそんな頻繁に会うわけではない。 バケットやチーズ、果物、いただき物の北海道の野わさびとそれに合うローストビーフなど、こまごまバスケットに詰めて、Hさんの家に夕方到着すると、ベランダにテーブルセットして待っていてくれた。 Hさんお手製のラタトゥユは、いろいろな夏野菜に豆類も入っていて絶品。おいしいワインが一段と進む。 大通りに面したマンションの5階だけあって、緑の風とはいかないが、だんだんに暮れなずんでいく都会の景色の中で、あれこれおしゃべりがつきない。 途中でろうそくを灯す。周りがすっかり暗くなったと思ったら、あっという間に5時間が過ぎていた。 私たち両方を知るセラピストのMさんに、この2人が知り合うなんて不思議と言われた位、Hさんと私はまったく正反対のタイプだ。 Mさん曰く、典型的な「右脳」人間(というより、単なる感覚派なのだが)である私に対して、Hさんは「左脳」人間。 大学はドイツ語専攻で留学もした才媛で、ずっとIT業界で仕事を続け、今は外資系IT企業の管理職をしている。私を引き合わせてくれたのは、彼女のドイツ留学時代からの友人である音楽家のKさんだった。 普段は夜12時まで会社にいることもザラという程、忙しい生活だからこそ、時にはこういう時間が必要なんだという。 企業で長年働いている女性たちを、私は心から尊敬する。 |



