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伊太利さんの奥様は、社交的で気さくな性格なので多くの友人がいます。 その11.のオープニングパーティーに出席した奥様の友人達の中で、雑誌のスタイリストをしている山田さんや、女優やタレントのコーディネイターをしている林さんなどから商品の貸し出しをして欲しいという話になりました。 Medivesのウエアーの他に、ポリネシア、カリブ、地中海などから直接仕入れたユニークな雑貨、アクセサリーなども販売商品としてだけではなく、プレスとして貸し出すことにしました。 ![]() そこでプレスルームが必要と考えた奥様は、白金の旗艦店には中二階のロフトがあり現在は倉庫として使っていることを思い出し、それを「Medivesデザイン図書館」という名のプレス用ショールームとすることにしました。 伊太利さんの奥様が気に入ったデザインの帽子、ネックレス、サングラス、イアリング、バンダナ、サンダル、時計、サンバイザー、袋サック、バッグ、ポーチなど、ありとあらゆる仕入れ商品を「売り物」としてではなく、「紹介アイテム」としてデザインコテージで紹介することにしたのです。12坪のスペースも、あっという間に商品でいっぱいになりました。 本来プロのプレスやスタイリストの人たちは、ラックに数多くかけられた商品を自分の頭の中で構成しながら一点一点選ぶことが出来ます。 しかし伊太利さんの奥様は、自分が素人なので、プレス用ショールームを「素人発想」で構成することにしました。 部屋の隅の2坪ほどのスペースに、撮影用の簡易セットとしてライティングなどを準備しました。さらに12体のマネキンに次から次へとコーディネイトをして、それをすべて写真に撮りました。 それらをスライドにしてコード化し、1シーズンに300以上のデータベースを図書館のように保管しました。、来客の方々にはそのスライドをお茶を飲みながら見ていただくのです。そして気に入った商品コーディネイトがあったら、そのコードの商品を裏のラックから持ってくるというシステムです。 ※ 早田のコメント 商品の貸し出しやプレス活動は、一見地味な作業のようですが、商品やブランドを露出する意味では確実な方法です。スタイリストさんやプレスの人たちにとっては、商品の良さもさることながら、必要なときに手際よくサンプルが手配できることがポイントなので、スライドなどビジュアルで確認しながら商品をセレクトでき、さらにすぐにストックが判る手法は、とても具体的で効果的といえます。 素人の発想なんです、と謙虚ですが、実はブランドや商品のイメージが分かり易い手法そのものがビジネスの視点では有効なのです。 注釈:この物語はフィクションであり、登場する人物、団体は実在のものとは関わりがありません。 |












