何故オリジナルブランドを立ち上げないの? (その5)
「消費者の本当の反応を知りたい!!」が第一歩


売場のバイヤーや百貨店の担当者から伝え聞くお客様の要望や反応というのは、間違った翻訳や、偏った情報であることが意外と多いものです。

それなのに、現場を知らないアパレルの幹部は決まって「売場担当者やバイヤーから売れ筋のフィードバックをもらって商品に反映させ、売れる商品作りに邁進する」という、建前論しか言いません。

本当に知りたいのは顧客が何故そのブランドや商品を良いと思って購入したのか、です。それらの反応を肌で感じ取るには、担当ブランドを購入する消費者と自ら接点を持つことが必要ですが、「生の声」に常に耳を傾けることは難しいものです。

オリジナルブランドの企画や生産ビジネスでさえ、このように、他人の話の受け売り、情報の聞きかじりなど、もっともらしい情報の披瀝がある中、他人のブランドの企画や生産ビジネスのOEMブランドともなれば、一番感じるストレスは、「ビジネスの実感が湧かないこと」でしょう。

自分がそのブランドビジネスと直接関わらないので、喜びや不満などの消費者反応は更にわかりづらく、隔靴掻痒の思いがいつもあります。


ブランドビジネスでは、真の消費者の声や反応だけがよりどころです。

しかし、OEMブランドのメーカーとして、他人資産のブランドに情熱を持つことが出来るでしょうか。

消費者の声を聞くのは難しいものの、自分のオリジナルブランドであれば情熱をもてるはずです。

もしあなたが真剣に消費者と対峙したブランドを提案するビジネスを望んでいるのであれば、明日からでも「自分のオリジナルブランド」を立ち上げる準備をするべきです。
 2009/07/01 17:32  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)


欧州カラーパレット
渋谷の東急百貨店本店の6Fで開催している「欧州カラーパレット」。

弊社でプロモーションを手がけているスプレンディー・ボディローブの他、
ヨーロッパ発信のカラフルなライフスタイル雑貨をカラー別に編集した
期間限定企画です。








その売場で、6/14(日)の午後、インテリアコーディネーターである橘田美幸さんによるトークショーが開催されました。





橘田さんは、個人宅や別荘などのインテリアを手がけたり、雑誌「Grazia」などのインテリア特集でフィーチャーされるなど、そのセンスに定評があるインテリアコーディネターさんです。
ご自分で高品質でこだわりのベッドリネンのブランド「Suite in Style」もプロデュースしていらっしゃいます。


今回のトークショーでは、橘田さんのご自宅での実例を交えて、キレイ色をインテリアに取入れるアイデアを教えて頂きました!





ポイントは、基本カラーを白、黒、焦げ茶などベーッシックカラーでまとめ、
インテリア各所に、同じキレイ色(上記の写真例の場合はピンク)の生花やオブジェ、キャンドルなどの小物をアクセントとしてを取入れること、だそう。


なるほど…!

それによって、空間全体に統一感が生まれますよね!



橘田さんが紹介されている本です
インテリアをセンスアップする217のテクニック」(別冊Grazia)
 2009/06/17 12:16  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)


何故オリジナルブランドを立ち上げないの? (その4)
ビジネス設定権の有無が問題だ!

某量販店のOEMブランドのシャツを生産しているメーカーがあります。
上代の設定権はバイヤーなので、どんなに良い商品を開発しても最終的な価格
で妥協せざるを得ない場合が多々あります。

メーカーとして10,000円を超える新しいシャツ企画の提案をしても、最終的には価格設定権(ゴリ押し?)があるバイヤーに「どうしても7,900円で売りたいので・・・。」と言われれば、その意向に沿ったビジネスで妥協するほかありません。

発注の数量も勿論相手次第です。始めは5型で5000枚のスケールの販売
計画の商談で生産計画を組んでいても、売場や担当者が変わると、最終段階
で「不透明なので、とりあえず各型を300枚づつで展開して、売れ行きの状
況を見てからにしましょう。」という掌返しの取組みはザラにあります。

取引先という立場では取組みや商談や構想などは、アッという間に反故にされてしまいます。(それを「仕方無い…」と認めてしまう事自体が問題なのですが)

ビジネスのスケジュールも企業の担当者次第で工場や原料、すべてが他人の
判断待ちです。昨今は、後出しジャンケンのように、売れるという確信の持て
る企画しか発注しない担当者もいます。

つまり、時間の余裕をもって「納期から逆算して3ヶ月前に発注しましょう!」という約束をしても、最後の最後まで結論が出ず、結局、1ヶ月前バイヤーから「何とかなりませんか?」と言われ、メーカー側にスケジュールのしわ寄せ来るのです…。

そんな状況を、「考え方やスケジュールについて来られるメーカーだけが生き残る。」などとうそぶくバイヤーさえいます。



多くのメーカー経営者がオリジナルブランドを志すのは、利益もさることながら、「担当者に振り回されるばかりで、最終的に何の成果も残らない」と、その安直な考えのビジネススタイルに嫌気がさしているからです。
プロのビジネスマンが独自のオリジナルブランドを目指すのには、そんな背景があるのではないでしょうか。

あなたはオリジナルブランド構築を目指す気持ちになれますか
 2009/06/15 12:31  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)


何故オリジナルブランドを立ち上げないの?(その3)
ブランドが資産という考え方

ブランドとは商標です。商標を使った売上げや利益がビジネスの結果の全て
と言えます。

ライセンスブランド、
OEMブランド、
オリジナルブランド

と、形態は異なりますが、商標権=ブランドの資産という考え方として大切です。

例えばAというライセンスブランドは、いくら利益を上げても、市場で有名
になっても、契約が満了すれば延長が無い限り、商標権のあるオーナーにその
認知度や実績は帰属します。

ライセンスビジネスは、契約中に如何にロイヤリティーに見合う利益を効果的に
上げるか、ということが一番のポイントです。

ある程度の知名度があるブランドAが、さらにイメージを上げる為に巨額の宣伝販促をしても、契約期間内にリターンを得られない場合、

「せっかく知名度を上げて、これから儲けようとする時に契約が満了につき、商標権の返還…!」

ということになりかねません。

一方、オリジナルブランドBは、独自のブランド戦略で自分の資産を殖やしていく、という考え方です。そのオーナー(商標を持っている企業や個人)の戦略やスケジュール、スタンスで育てていくのです。

他人のライセンスという資産と比較して、自分のブランドは知名度や認知度がゼロからの出発となるので、市場や消費者に到達するまでに時間がかかります。

しかし、一度知名度が上がると、契約という時間の制限が無いので、自分の子供を育てるのと同様に将来が楽しみになります。



「期間満了があり、ロイヤリティーというコストはかかるが、市場導入が比較的易しいライセンス」

か、

「知名度が上がるまでに時間はかかるが、一生の資産として育てるオリジナルブランド」


…あなたはどちらの方法で資産を殖やしますか。



 2009/05/22 11:10  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)


何故オリジナルブランドを立ち上げないの? (その2)
1つの特徴でブランドは出来る


某パジャマメーカーの社長が、

「うちは、バーバリーなど有名ブランドのパジャマやローブのOEM生産をした実績があり、一流の商品を作る自信はあります。ですから自社ブランドを作ろうと思えば商品はなんとでもなるのですが、それをどう立ち上げたら良いのかが分からないんです。初めから商品を伊勢丹にでも並べてくれるのなら簡単なのですが(笑)。」

と語ります。

一方、「バスクリン」で有名なツムラに勤める友人は、

「入浴剤に使う9種類の生薬を香りと一緒に繊維に練り込める技術ができそうなので、それをバスローブにしたらどうだろう!」

と意気揚揚と語ります。

彼は、せっかく入浴剤で温まっても、冬の寒い時期はお風呂上がりにすぐ湯冷めしてしまうところに目をつけました。特に年配の人達向けに絶好の商品が出来れば大ヒット間違いなし・・・と言うのです。

アイデアはどんどん膨らみ、ブランド名を「ローブ・デ・バスクリン」と仮定。

ロゴは当然、入浴剤と同じデザイン。売場のポップも全て入浴剤のパッケージと同じデザイン。ターゲットは「湯冷めを嫌う男女」。コンセプトは「温もりを化学で包むバスローブ」。

…と、企画アイデアがエスカレートしましたが、結果としては残念ながら実現しませんでした。


さて、

上記の2つの企画のどちらがブランドになるでしょうか?



・ ・ ・ ・ ・



…それは、後者の「ローブ・デ・バスクリン」です
 
「ローブ・デ・バスクリン」企画は、素材やデザイン、カラー、サイズ、上代など、本来の商品や生産の企画に相当することは何も決まっていません。また、非アパレル企業なので商品に関する一切の経験と実績知識もありません。それでも、自社ブランドになる可能性は大きいのです。

ポイントは、
・「バスクリン」「ツムラ」というネームに既に知名度がある。
・「湯冷めし難い」というメッセージが分かり易い。
・入浴剤と同じロゴ、カラーにすると一貫性がある。
・「湯冷めを嫌う人」という明確なターゲット。
・売り方や販促に従来のバスローブとは異なるユニークさがある。

など、まだ商品は見えなくてもブランドの考え方は非常に明確で、他社のバスローブと比べて圧倒的に差別化できるニュース性があります。

これが自社ブランドへの第一歩です。プレスリリースを流すと、きっとメディアから問合せが殺到するでしょう。

そうです。

商品サンプルを作る以前に、ニュースになるブランドの特徴やメッセージを作ることでブランドの第一歩は始まるのです。
 2009/05/15 17:01  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

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プロフィール
早田 敬三(そうだ けいぞう)
株式会社レナウン初代ミラノ駐在員として、ライセンス、現地生産企画のオペレーションを担当。帰国後、婦人企画、新規開発、紳士ブランド開発なども経験。
1998年Michael St John氏Venticinque Italia srl.社(本社ミラノ)をパートナーとして株式会社アドスインターナショナルを設立。
イタリア企業の日本市場進出のマーケティングコンサルタント、国内企業のブランド再構築プロデュースを手掛ける。

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