コレクションブランドがこだわりを実現するためにたどり着く場所・・・どこだと思いますか?それは八王子です!
八王子は、古くから養蚕や織物が盛んな地域。八王子市内には現在も多くの繊維・織物関連の企業が立ち並んでいます。
メイドインジャパンの高いクオリティときめ細やかな対応のもと、デザイナーの強いこだわりを実現させている、熱い職人魂をもった八王子の企業をご紹介します!
■ 株式会社あずま


まずお邪魔したのが、糸の製造を行うあずまさん。
通常、2本の糸を同じ方向にねじって撚り上げる「撚糸」の他に、1本の糸を芯にして、2本の糸を右と左から巻いて撚り上げる「カバリング」という技法で糸の製造を行っています。
写真では、一番下のグレーの糸が芯糸、上のふたつが左右から巻きつける糸。下から撚り上げ、完成した糸は上部で巻き取ります。
あずまさんでは月700キロの糸を生産しているそう。
カバリングの糸は、伸縮性があるため、ストッキングなどの糸として使われており、斜行をださないようにするためには、撚りのバランスが難しいとか。
■吉田繊維


これまでに何千種類というオリジナル糸を制作しているのが「吉田繊維」。手編みや手織り向けの糸や加工糸を取扱っており、多品種小ロットの在庫は常時2000種類以上とか。
毎シーズン30〜50の新商品を作るという吉田さんは、常に流行色などを勉強しているそう。壁一面に敷き詰められたサンプルからは、吉田さんの熱い情熱を感じました!
■有限会社 大恵


生地は、編んだだけ、織っただけでは製品にならない、ということをご存知でしょうか?何度も洗って、乾かすことを繰り返して、生地に風合いを加えて初めて製品として縫製に進むことができるのです。
大恵さんでは、そんな生地の整理加工・仕上げを行っています。
乾燥では蒸気を飛ばすため、工場内はサウナ状態!真夏のお仕事を想像するだけで、頭が下がります。

生地の素材や厚さによって、洗いのかけ方や乾かし方を工夫し、起毛させたり、縮絨(しゅくじゅう)加工をして生地を縮ませたりして質感を生み出す技術は職人技。
例えば、写真の左側は加工前の鹿の子のもの。右は縮絨加工を施したもの。まったく別の生地のようですが、加工によってここまで生地を変えることができるのです。
■ことぶき繊維加工株式会社


プリント加工のことぶき繊維加工さんは、ほとんどの作業を手作業で行うことにより、なめらかな仕上がりと、小ロット対応を可能にしているとか。
プリントをするには、まず、生地を台に張り付け、模様を転写した版をあてて上からインクを刷り込んでいきます。
色の数だけ版が必要で、同じ製品を何枚も作るのに、一番大変なのは、プリントがずれないように台に生地を貼る作業だそう。


プリントが終わったら、生地を乾燥させ、多色の場合は、別のインクを刷り込み、乾燥させる、という作業を繰り返して、きれいなプリントが誕生します。
■中山メリヤス株式会社


メリヤス編みの中山メリヤスさんでは、日本では数少ない「ワ−ペット」と「ワルテックス」という機械を備えています。


「ワルテックス」はパイプ1本1本に糸を通して編む機械。現在は部品の一部が欠けており、稼働できないそうですが、右の写真は、「ワルテックス」で編んだもの。高度な図案を美しく仕上げています。
■有限会社大原織物


マフラーから服地、ファッショングッズまで、幅広く対応可能な製織の大原織物。
ドビーからジャガードまで対応可能で、織り機は、耳付の高級な生地ができる「シャトル」と、一回一回糸を切って織り上げていく「レピア」の2種類。
図案をコンピューターに読み込んで織り上げていくという大原織物さんは、きめ細やかな対応と小ロット対応で、コレクションブランドも信頼を寄せています。
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今回行ってきたのは、八王子ファッション協議会主催による工場見学。八王子がこれだけ繊維業の盛んな街だとは知りませんでしたが、普段なかなか目にすることのできない工場を見学し、低迷が続く繊維業界の中ではありますが、日本の技術の高さを実感することができました。
これからも、八王子を、日本の繊維業界を応援していきたいと思います!!
▼八王子ファッション協議会
http://www.hfc-net.org/index.html
2008-07-28 at 11:22 午前
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