
「世界不思議発見」を見ました。この週の特集は「北米4000キロを旅する蝶」。ほぼ毎週番組を見てますが、この特集にはとっても興味を持ちました。メキシコに越冬に来る蝶がいる。この蝶は冬はメキシコで過ごし、3世代かけて北米各地へと散っていき、4代目で一気にメキシコに戻ってくるのです。そして樅の木に鈴なりになって羽を休め、交尾し雌だけが再び北米各地へと旅立っていきます。
この、3世代というのに驚きました。私達人は、主に自分が経験したことを元に記憶を形成していますが、祖先の知恵や経験がDNAに刻まれていることも実はどこかで知っています。でもこの蝶は、1つのルートを3世代かけて飛行するのです。それも彼らのDNAに刻まれているからなのでしょうが、このことが人に当たり前に置き換えられないのは何故だろう?と思いました。
この蝶を研究する人々にとっては、「DNAの記憶」はもはや神秘ではなく、目に見えないけれど私達人でさえも当たり前のように持っている能力なのです。人間は進化の袋小路に入ったと言われて久しいですが、この科学や文化が発達した今だからこそ、私達を取り囲んでいる自然からもっともっと多くを学ぶ時なのかもしれません。
人間よりも遙かに小さいこの生き物が、4000キロも飛行出来る事実に着目してエネルギー効率を研究している人もいます。体の約2倍の蜜で4000キロを飛んでいるそう。驚くべき力です。
他にもモルフォ蝶のあの鮮やかな青は、いわゆる色素ではなく構造からなる色ということに着目し、同じ構造の繊維を作りその構造に光が入り込むことによって発色する繊維を帝人ファイバーが開発したそう。

ミクロの研究が進み、様々な自然の形態が私達の生活に応用出来るようです。
思えば、液晶などすでに当たり前となってしまった技術を思い浮かべてみても、昔から人は自然の叡智を手にしてきたけれど、科学がそれを利用して初めて認識する傾向にあるようです。
けれど、私は一昨年南米ペルーを旅したときに、山中での道しるべは、どこからともなく舞ってきた蝶でした。彼らが飛んでいく方向を頼りに道を進んだ経験があり、その時は頭ではなく何か自分の中に眠っている別の能力と蝶とのコミュニケーションだった気がします。ペルーにいた間は天体の動きにも敏感でした。自然の流れを感じて生きる、それは私にとって今もっとも重要なこと。
ただ世界の遺産を見るよりも、これから起こることを予見させるような今回の「世界不思議発見」面白かったです
