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私が尊敬するe製造業の会代表の村上肇さんが、先週、メールマガジン「村上肇のビジネス知恵の輪」や同会のブログ等で、非常に気になる情報を発信しておられた。
電脳卸、今夏ドロップシッピング(drop shipping)をはじめる。(4月18日付メールマガジンの見出しより)
電脳卸さんと言えば、リンクシェア・ジャパンさんや、A8ネットさんなどと並ぶ、日本におけるアフィリエイト・サービス・プロバイダーの大手企業の1社だ。その同社がこれから始めようとしている「ドロップシッピング(dropshipping)」というサービスとは、一体どういうものなのか?
ネットで検索してみると、このサービス、やはりアメリカ発のものらしい。日本でも昨年11月頃から、アフィリエイターの間などでは少しずつ話題になり始めていたようだ。
英語版のWikipediaに、それぞれドロップシッピングという言葉の意味についての解説のページがあったのでご関心のある方は是非お読み頂きたいが、いわゆるアフィリエイトとの大きな違いは、次の点にあるようである。
・在庫リスクは製造業者もしくは卸売業者が持つにも関わらず、商品の小売価格決定権は、ドロップシッパー(ドロップシッピングを行う業者)が持つ。
このビジネスモデルは、アフィリエイトのように、製造業者もしくは卸売業者が設定した手数料収入よりも、ドロップシッパー側の才覚によっては相当に大きな収入が得られるにも関わらず、在庫リスクが全くドロップシッパー側にはない、という、日本人の感覚からすると全く信じられないようなものなのである。
しかし、アメリカでは、日本と違い、メーカーや卸売業者よりも小売業の持つパワーが強く、在庫を買い取る代わりに小売上代を小売業サイドが自由に決定する、その代わり期末返品なんてものもなし、というのはごくごく当たり前のビジネススタイルである。「ドロップシッピング(dropshipping)」という言葉の意味を直訳すると、「荷落ち」という風になるのではないかと思うが、何らかの事情があってまっとうな方法で流通させにくい商品、例えば、キズ物、予定された納期から大幅に遅れたもの、ハンパ物、旧モデルのため既に高い価格では売りづらくなってしまったものなどを、販売力のある販売代行業者にうまく売ってもらおう、という発想が出てくるのは非常に納得のいくところだ。 もう一つ考えられる手法としては、デル・コンピューターではないが、メーカーで在庫を持たなくとも受注を受けてからクイック生産できる体制を持っている企業ならば、そもそも「在庫リスク」などという問題そのものがほとんど存在しないのだ。既に日本国内にも、こういう発想でドロップシッピングに参入し話題になりつつある新興企業さんも存在するので、そちらについては後程ご紹介したい。 なお、英語版のWikipediaには、「卸売価格は消費者には開示しない仕組みになっている」趣旨のことが書いてあった。この点については私も疑問に思っていたのだが、成程、よいルールだなぁ、という気がする。卸値がわかってしまうと、「なんだ、そんなに安いの」とか、「どうせなら直接消費者に売ってもっと安くしてくれればいいのに」といった要望が出てきて混乱をきたす可能性が大きいでしょうからね。電脳卸さんはどのようなルールを作られるかわかりませんが、そもそも、小売りの手間隙を省くための仕組みなのだから、そういう線引きはキチッとしておいた方が良いように思います。 この、「ドロップシッピング」が、ファッション業界内でどの程度浸透するかだが、アフィリエイトの時と同じで、家電などと違って恐らく出足は鈍いのではないかと予想している。 そもそも、日本のファッション業界においては、アパレルの力が強く、百貨店やファッションビル等、リアルの小売業大手に対しても有力ブランドのプライスコントロールは徹底している。放っておいても高く売れるものを安くして、ブランドイメージを傷つける、という戦略に出ることは考えにくい。 但し、わが業界の悲しき問題点は、「売れ残り在庫」がかなり多く出てしまう、というところにある。今、ほとんどの有力ブランドやセレクトショップなどのPB(プライベート・ブランド)は、アウトレットの存在なくして売り場の鮮度を保つことは不可能な状況になってしまっている。また、大手商社系のネット通販、モバイル通販会社に対して、在庫処分に悩む業界内の要望からアウトレット通販サイトが作られるようになった、というような現実すらあるのだ。 オークションサイトだって在庫処分に使われているケースは多々あるのだから、このドロップシッピングという新手法も、ブランドイメージを傷つけないようなドロップシッパーが出てくれば、それをうまく活用することは可能だろう。もっと言うと、既存のファッション系ネット通販モール、モバイル通販モール業者自身がドロップシッパーになってしまうというのもあり得ると思う。 もう1つは、この「ドロップシッピング」という新しい仕組みを利用して、販売力に乏しい製造メーカー、工場発のブランドとドロップシッパーが組み、ネット発の新しいブランドを創出する、ということも大いに可能なのではないか。 村上肇さんは、「この仕組みが製造業にとって新しいビジネスチャンスになる」ということを力説しておられた。いつもながらに、その先見性は非常に素晴らしいと思いながら読ませてもらった。私もこの仕組みについてネットで検索しながら感じたのは、これまたアメリカ発の「セールスレップ」に似ているところがある、ということである。 ファッション商品の場合は、今、雑誌メディアと有力な店舗の店頭については、資金力の潤沢な企業でなければ押さえることがかなり難しく、規模の小さな製造メーカーがここに有利な取引条件で参入することは事実上絶望的だ。しかし、ネット、そして、今後検索エンジンと検索連動型広告が発達してくるであろうケータイ通販に関して言えば、小さな会社が努力次第でネット発、ケータイ発のピュアプレイヤーとして、人気を博する可能性は大いにある。ものすごく難しいことではあるんだけれどね。 1人では難しいことだからこそ、タッグを組んで!その可能性の扉が、今、開かれつつあるのではないか、という風に、私は見ております。愛知県のニッター・(有)シライさんの「プライベート・グレース」に続くようなファクトリーブランドが彗星のごとく現れるかも。ピンときた皆様、是非是非トライなさってみてはいかがでしょうか? もう1つ、先程書いた、ノー在庫でクイック生産できる仕組みとドロップシッピングの組み合わせ、ということでは、ファッション系では既に「ClubT」という非常にユニークなサイトが立ち上がっている。 既に多数の著名サイトが参画しておられるようですね。軽いノリで楽しく参加できるいい仕組みだと思うんですが。 しかし、こういうサイトを見ていてつくづく思うのは、趣味でデザインやる人はともかく、プロとして本気でやろうと思う人はIllustraterで簡単にデザインできるようなものしか創作できないレベルじゃ、とてもとても生き残りは難しいだろうなぁ、ということ。やはり、ネット上でコンテンツとして流通しえないものとか、映像でも絵でも音楽でも、独自性が強いもの、作りこんだものじゃないとすぐに無数のライバルに追いつかれちゃうでしょうね。ほんと、梅田望夫さんの『Web進化論』ではないですが、クリエーター受難な時代だなぁ、と感じてしまいます。 |





アフィリエイトASP「電脳卸」を運営する
株式会社ウェブシャークがいよいよ
ドロップシッピングサービスを始めましたね。
その名も、
<< 電脳卸 drop shipping (ドロップシッピング)>>
うん!そのまま!!
★「drop shipping(ドロップシッピング)」... [ReadMore]