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皆さーん、大変お待たせ致しました。 2007年の市場大予測・ケータイ(モバイル)編、早速行ってみたいと思います。 ちょっと長めなので、2回に分けて掲載させて頂きますね。今日は前編です。 1.今、ファッション系セレクト型サイトからお声がかかっていないのは、不人気ブランド!? 「ケータイ通販って売れるらしいね」「ネットより伸びが高いんだよね」ーーそういう威勢の良い話が昨年はあちこちで聞かれたのだが、まずは読者の皆様には冷静になって考えてみて頂きたい。 リアルの市場の様々な販路(百貨店、量販店、専門店等々)や、他の通販(カタログ通販、TV通販、ネット通販等々)と比べて、世間で話題のファッション系セレクト型サイトで売れている商品には、明らかに偏りがあることに気づくはずだ。 そう、そういうサイトが扱っているのは、リアルのセレクトショップや渋谷109、伊勢丹に入っている知名度の高い人気ブランドで、しかもヤングからヤングアダルト向けのものばかりなのだ。 その中でも、「アプワイザー・リッシェ」なんかは典型例なのだが、人気はあるのに売り場の数が少なく希少性が高いものの完売率は高い。 実はケータイ(モバイル)通販の世界において、そういうわが業界のヤング人気ブランドほど狙い目のものはない、というのはeコマースの業界では有名なのだ。ネット通販と違い、検索エンジンの精度がまだ高くないモバイルの世界で、詳しい説明もなくメールにブランド名のみを記しておくだけでお客様が飛びついてくれる、しかも、比較購買を慎重に行うことなく衝動買いを誘える商材だからである。 今や、モバイルコマースの有力サイトや、それに追いつき追い越そうと虎視眈々と動いている後発サイト、通販専業系の企業さんが立ち上げたヤング向けのサイト等のバイヤーさんの動きは非常に活発で、ちょっとしたブランドさんにはほとんどお声がかかっているな、というのがさくらの印象です。正直、両国の田舎に居てすら、その種の情報はいろいろ伝わってくるくらいですので。 更に言うと、eコマースの世界では、「ケータイ(モバイル)通販のファッション系サイトは既に過当競争気味、今後はコスメや食品など、他の分野に焦点が移っていく」と見られているようです。かなり、認識がわが業界とは違うのだ。 もちろん、今有力サイトに入っておられるブランドさんの売り上げはまだまだ伸びるだろうが、 ズバリ言って、今の時点でどのサイトさんからもお声が掛かっていない、ということは、自社が思っているほど人気のあるブランドではないか、もしくはミセス以上の年代向けだ、ということなのだ。 むしろ、黎明期には、「是非買い取りで」とか、委託でもかなりアパレル側にとって有利な条件で展開されていたものが、徐々にケータイ(モバイル)通販サイト運営者側が優位になっているのでは、と感じるような話もちょくちょく耳にする。 「雑誌掲載ブランド以外は不可」とか「ファッションショーに参加できるのは前回アクセス数の多かったブランドに限る」とか、まるでリアルの有力商業施設さんが掛け率や出店条件の交渉で強気に出てくる姿勢そのものではないか? もちろん、選別があるからそういう人気ファッション系セレクト型サイトはお客様に喜ばれる中身になっている、ということなのだが・・・。ここのゾーンは、黎明期のネット通販とは180度違って、弱者がおいそれと参入できるような世界ではなく、リアルの序列がそのままものを言う厳しい世界なのである。 2.年代を問わず支持率が高いのはやはり楽天さん こちらも、ファッション業界内に誤解があってはいけないので念のために書いておくけど、どんな勉強会に行っても、関連書籍を読んでも、10代から60代以上の男女を満遍なく網羅したアンケートで実際に買ったことがあるサイト名を挙げてもらうと、ダントツは楽天さんになります。 モバイル・コンテンツ・フォーラム監修『ケータイ白書2007』の中でのアンケートでも、ヤング向けのファッション系セレクト型サイトは、ベスト20の中には1つも入っていない。 3.これからの狙い目は、「U20(アンダートゥエンティ)」と「30代以上」 ヤング向けのファッション系セレクト型サイトさんの狙いは、「実店舗で人気のあるブランド」なのだ。ここの勝負は、戦う前に実は終わっている(笑)。 これからの狙い目は、「U20」と「30代以上」。 私が本業の方でお世話になっているコンサルタントの先生方が皆さん口を揃えておっしゃられることだが、ファッション業界というのは良くしたもので、世代が変わればファッション傾向が変わり支持されるブランドは必ず変わる。従って、今、ヤングで負けていても、次世代のピュアヤング向けのブランドを開発しそこで巻き返せばよいのである。 ここで可能性として考えられるのは、ケータイ(モバイル)通販側のサイトもネクストのジェネレーションと共に違うものが浮上するという可能性だ。ちょうど、リアルの世界でもある時期にパルコさん、ラフォーレ原宿さんなどが浮上していたが今はマルキューやルミネさんが優勢なのと同じことが起こりうる可能性は大いにあると私は思います。 後述するが、「U20」を今圧倒的に集客面で押さえつつあるのが、DeNAさんのSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)「モバゲータウン」だ。ここから通販、ズバリ言って「モバコレ」さんへの誘導を図れば、後はコンバージョンの問題のみである。 しかし、例えば「モバゲータウン」のライバルであるインデックス・ホールディングスさんのSNS「Gocco」の中で最近DeNAさん系の「モバオク」にリンクが貼ってあったように、DeNAさんの方も他社さんとアライアンスを組む、というやり方、可能性ももちろんある。それでマージンをもらって儲けたっていいんですからね。 話は戻るが、ケータイ(モバイル)通販の市場はこれまでコンテンツ市場の分野も含めて若年層に偏っているところがあったが、今後は30代以降を狙った商品がどんどん伸びてくるだろう。当面は楽天さんやポケットビッダーズ(auショッピングモール)さんなどへの出店、という形がやりやすいのではないか。 4.大手企業の勝手サイト(独自ドメインサイト)に注目を 顧客サイドではなく、もう1度アパレルサイドの立場に立って現状のケータイ(モバイル)通販市場を整理してみると、次のような形になる。 三角形の頂点の層…ヤング向けファッション系セレクト型サイトに商品を卸している人気ブランド(業界内強者)。 三角形のまん中の層…ブランドなのだが、そこまでの知名度はなく、リアルでもマルキューやセレクトショップに入っていたり、SPAにはなっていない、卸型のブランド。楽天さんなどのモールで販売。 三角形の底辺の層…あったか肌着などのキーワードに強い機能商品やニッチ市場をつかめる商品、ファクトリーブランド。 底辺の層については、後編で詳しく述べたいと思います。 まん中の層、というのが、ネット通販同様、かなり苦しいポジションなのだ。楽天さんは、構造的に儲かりにくいサイトなのだが、そこへの依存度が高い。実ビジネスの方でも、卸ならではの不安定さもある。 だが、現状ではヤングメンズの分野など、先駆者利潤が取れていると思う。競争が厳しくなる前にいかにモール内の人気ブランドになるか、ネット通販の成功者が去年くらいからどっとケータイへケータイへと走っている様相を呈しているだけに、これから1年が勝負時だろう。 一番上の層の中で注目したいのは、ワールドさんの「D-スタイル@WORLD」や、サマンサタバサさんの「サマンサタバサワールドウォーカー」など、アパレルや雑貨メーカー直営のサイトである。 小売業でも丸井さん、渋谷109さんなどヤング向けで勢いのあるところはこぞってサイトを立ち上げている。 これ、SPA(製造小売業)とか小売業の本質がわかっている賢い企業さんは、今後もポツポツこの方向に行かれるように思うのだ。面倒なことをeコマースサイト側にお任せする、というのも、中堅以下の企業さんなら合理的だと思うが、自分で売って見なければ、ビジネスのノウハウは決して身に付かない。 それ以上に、ブランディングということを考えると、絶対に自社発信が必要だ。サイトのデザインにしても、打ち出し商品にしても、メルマガの内容一つとっても、リアルとブレのない内容にしようと思ったら、自分でやらないと思うようにはならないですよね。 今年2007年は、こういう勝手サイト(独自ドメインサイト)が少しずつ増えてくることを期待していと思います(続きは明日以降に…)。 |




