
「こりゃあ、いい毛芯だな」
「軽いね」
「うちでも使ってみるか」
水曜夜。銀座・並木通りのとあるビルで、テーラー職人さんの勉強会が開かれました。
60年以上の歴史を誇る老舗の銀座テーラーが音頭をとって始まった集まりは、今晩で2回目。テーラー職人さんを中心に約20名が集まり、テーラー技術や素材に関する講習や情報交換を行ないました。
この勉強会は実に画期的なことなのです。テーラー職人が自分の技術の手の内を明かすことというのはほとんどありませんでした。料理人がライバル店のシェフに自分のレシピを見せるようなものですから。自分の首を絞める行為と考えられてきたのです。
しかし時代は変わりました。既製服文化に圧倒されて注文服の店数はかつての1割以下といわれてます。テーラー職人は高齢化してしまい、若い世代が続かない。まさに風前の灯火。「生き残るために皆さんで知恵を出し合いましょう」という銀座テーラー鰐淵美恵子社長の掛け声で、優れた技術や有益な情報を共有し、テーラー業界の復活の一助にしようという試みなのです。この道40年という大ベテランから30代の若手、さらにはテーラー職人を志す学生さんまでが熱っぽく技術談義に花を咲かせたのでした。
ところで、この勉強会の一部は来月放送のテレビ番組でも紹介されます。
その番組とは・・・