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2010年09月08日

三越銀座店に潜入





8日午前、三越銀座店の内覧会へ潜入。

一部で報道されているように“伊勢丹流”の売り場改革がなされたようだ。一般的な店舗ごとの「壁」がなく、平場のような開放感のあるスタイル。専門紙や一般紙、テレビ局の記者が大挙して取材している光景は、館の注目度が高いことがうかがえる。

度々登場する、弊社の流通N野デスクによると「伊勢丹との統合後、初の大型プロジェクト。三越としては、絶対に成功させなければいけない。初年度は630億円の売り上げを計画しているよ。あ〜カメラマンとの待ち合わせに間に合わない。先に行くよ〜」とのこと。

「そうそう有楽町西武撤退の後は、ルミネだよね?」
それは今回、関係ないですよ。N野デスク・・・。

インポートブランドの構成を見ると、既に同地区へ直営路面店や松屋銀座店に入店しているブランドも多く、バッティングが懸念される。「百貨店ごとに顧客も違うし、商品構成も分ける。限定品を販売する。同じブランドでの競合はない」(あるブランドの関係者)。なるほど・・・。

その後、好調ブランドの「ステラ・マッカートニー」の店舗へ。
コレクションでの評価が高く、さらにプロパー消化率の高い数少ないブランドだ。「松屋銀座店にも店舗があるのですが、それほど気にしていません。もともと都内に店舗は少ないですから」(店長らしき女性)。既存店の売り上げは絶好調ですよね、と誘導尋問的に質問すると「いや〜、それほどでもありません。(自分の名刺を見た後)売り上げは秘密」と笑顔で言われてしまった。惜しい。

今まで不思議とインショップが少なかった「ジバンシィ」(レディス)も入店。
店員によると「バッグの品揃えは都内随一。ナイチンゲール(バッグの名前。伝記に登場する著名人物ではありません)も多くの品番がありますよ。まだバッグの売り上げ比率は小さいですが、この店舗の推移に期待しています」。

全体的に明るい店員さんが多い。
大手アパレルのショップも見たが、首脳陣や名物プレスの方がずらり。

みんな気合い入ってるな。
(市)


2010年09月08日

顧客を離すな

7日夕方、松屋銀座店へ行くと、シャンパンやソフトドリンクが振る舞われていた。

勉強不足で恐縮だが、どうやら顧客を招いての先行販売会のよう。
創業85周年を迎え、こうしたイベントを増やしているのだろうか・・・。

本音をいえば、今週末にリニューアルオープンする三越銀座店を意識した販促だろう。顧客を「取り込み、離さない」という意思の表れ。露骨に見えるが、これも地域一番店を死守するための策。心で感心しながら、1階の売り場を回る。

1階に新規オープンした「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」にも人だかりが。
「日本初の常設売り場だよ。話題になっているし、銀座マダムに好評だろうね」。こう語るのは、ココを取材したという流通N野デスク。チョコも取材する敏腕デスクは、食の分野にも詳しくなってきた・・・。

2階のインターナショナルブティックでもシャンパンを配っている。
「クリスチャン・ルブタン」の靴を選びながら、シャンパンをひと口・・・。さらに「バレンシアガ」のバッグを見ながら、ふた口・・・。次は「ランバン」へ。優雅なひと時だ。

興味があった「モンクレール」のインショップへ行くと、試着するマダムが多数。
阿部千登勢がクリエーションを担当する「モンクレール・エス」が豊富に揃うこともあって、10万円以上のアイテムが好調に売れている。男の自分がレディスの売り場をウロウロ、店員が怪訝な顔をしている。笑

三越銀座店のリニューアルオープンは9月11日(土)。

集客では松屋との相乗効果も望めるが、焦点は売り上げだ。
(市)

2010年09月06日

伊勢丹メンズ館雑感

6日午後、取材後に伊勢丹新宿店メンズ館へ。

既に冬物コートなどの重衣料が所狭しと並べられている。
なかなか壮観だ。

先シーズンあたりからだろうか、(2階の)ドメスティックブランドがさらに充実している。
ハイストリート系というか、ラグジュアリー系ストリートというか。「ビズビム」「コスミックワンダーライトソース」「ベドウィン・アンド・ザ・ハートブレーカーズ」などは、外国人観光客(たぶん)が商品を見ている。そういえば・・・半年前は「ホワイトマウンテニアリング」も目立っていたが。

そこに東コレブランドの「ファクトタム」「ジョンローレンスサリバン」「アトウ」などが売り場に差し込まれている(今は東コレをやってないが)。う〜ん、それにしても東コレブランドはシルエットが細い。大きいサイズを用意しているようだが、ベースとなるサイジングが細い。

その後、3階のインターナショナルデザイナーズのコーナーへ。

H&Mとのコラボが明らかになった「ランバン」の売り場にも、外国人観光客(たぶん)が。為替変動により、価格を下げたと思われる「ジバンシィ・バイ・リカルド・ティッシ」のコーナーに行くと、新デザインのメンズショルダーバッグがあった。

革の質感が良く、手にとって見ていると「この間も、売り場に来てくださいましたね」と声を掛けられた。前はジャケットを見ていただけ。なにも購入していないのに、顔を覚えられていた・・・。

恥ずかしいというか、接客の極意というか。
(市)

2010年08月26日

デザイナーの行く末

もうすぐ1年。

ヨウジヤマモトの破たんから1年を迎えようとしている−−。

昨年10月某日、取材を終えて会社に戻ろうとした時、ヨウジ社から連絡があった。「緊急記者会見を行うので来てほしい。社長をはじめ、弊社代表の山本耀司も出席します」。

同社が民事再生法適用の申請を行ったことは、弊社からの緊急メールで知った。
しかし、記者会見は予想外の出来事。会見に向かう途中、「デザイナーズブランド業界は、どうなってしまうのか。厳しい市況に耐えられないブランドが、いくつも出てくるのではないか」と真剣に考えた。

この間も長引く不況やデフレの波、プライス重視の価値観。
デザイナーを取り巻く環境は依然として停滞している。ヨウジ社だけではなく、閉鎖を余儀なくされたメゾンもある。

ヨウジ社の場合、早期にスポンサーが見つかり、再生への道を歩んでいる。
しかし、これは特異な例。簡単にスポンサーが見つかる訳もない。

周知の通り、多くのデザイナーには、支援者や企業、投資ファンドなどがバックについている。百貨店での売り上げ低迷に加え、国内需要の低下、リーマンショック後の世界的な景況悪化で、これらの支援者が手を引いた実例もある。非常にシビアだが、営利目的なので、これもファッションビジネスの現実だ。

ある業界関係者が「デザイナーを育成しようとする、気概のある経営者やバイヤーはいなくなった。不況で自分の会社が危ないのに、他人の面倒を見る人はいない・・・」と淋しそうに語っていたのを思い出す。

あれから1年。

状況は、何一つ変わっていない気がする。
国内需要が減る中で、オンライン販売などへ進出するデザイナーも増えたが・・・。やはり、リスクは大きいが、海外市場へ打って出るしかないだろう。

欧米向けというより、アジア市場を見据えたクリエーションで。
(市)

2010年08月16日

負けられない

先週、N野流通デスクと1面連載の件で打ち合わせ。

銀座界隈の流通事情について話すが、メインはなんと言っても銀座三越の“大増床”リニューアルになりそう。店舗面積は現在の1・5倍、自主編集売り場の拡充や雑貨アイテムの強化、さらに上層階には銀座を意識した公共スペースも設けるという。注目のオープンは9月11日だ。

「(銀座における)ファストファッションとラグジュアリーブランドの状況はどうなの?銀座三越は、百貨店では久々に大きな話題だね。最近の話題はファスト系ばっかりだったから、派手にいったほうがいいのかな〜」(N野デスク・・・満面の笑顔)。
デスク、そこは自己判断に任せます。笑

ちなみに「売上高ベースで、現在の地域1番店は銀座松屋。同店舗は年商560億円なので、増床後はこれを上回るのが絶対条件だね」(N野デスク・・・今度は真剣モード)。

この大増床で、1番の座を虎視眈眈と狙う銀座三越。
そういえば、三越と伊勢丹が経営統合したのは08年。経営統合後、初の大規模プロジェクトなので『絶対に負けられない戦いがそこにはある』(テレビ朝日から引用)ということになるのだろう。

一時の喧騒が収束したファストファッションと売上回復に手間取るラグジュアリーブランド。

銀座では今後、規模感で圧倒する百貨店が有利になるのか。
(市)


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