
英国大使館で行なわれた「ロンドンカット展」に行ってきました。
ロンドンのサビルロウ(「背広」の語源の通りですね)のテーラーが一堂に会し、ビスポークの歴史を振り返る趣向です。会場となった大使公邸の4つの部屋には、それぞれテーマに沿った展示がなされ、サビルロウの伝統と技術の厚みを知ることができます。日本とのかかわりも古く、明治時代の総理大臣の礼服、皇太子時代の昭和天皇や白洲次郎の採寸表なども展示されていました。同展は19日から伊勢丹新宿店に会場を移し、一般公開されるのでスーツに興味のある人はぜひ見に行ってください。
ところで私が展示物以上に感心したのは、英国からやって来たテーラー関係者のスーツの着こなしと佇まいですね。ビスポークというのは生身の人間が着ることで初めて生命が吹き込まれるのだと再認識しました。恰幅のいいオジサンたちだけれども、仕立てのいい背広姿に色気がある。彼らが公邸のティールームで何気なく紅茶を飲んでいる姿が、実に絵になるのです。残念ながら日本人では、どんなにオシャレな人でもなかなかこうならない。(H)
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