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TOYOTAは織物から始まった!
鬼の会の翌日、昭和毛織の伊藤さんにご案内頂き、名古屋駅近くにある産業技術記念館を見学した。

【世界のトヨタは尾州で織機造りからはじまった!】

トヨタさんが、織機を作っていたことは知っておりましたが、正直、自動車がメインの展示場であろうと余り期待せずに行ったところ驚きました。
今はやりの「工場萌え!」ならぬ「織機萌え〜!」の世界です。広い工場のような館に所狭しと並んでおりますが兎に角その数に仰天!また、長いレポートに御付き合いください!

【 産業技術記念館とは・・・】
この記念館は1994年にトヨタグループ13社の共同事業として創設者である豊田佐吉が明治44年に自動織機の研究開発のために創設した試験工場の跡地をトヨタの「モノづくり」の歴史的原点とした象徴的な場所である。

【 環状織機 】
この館のシンボル展示である!
一見、ジャージー用の丸編み機に似ているが中心部に綜絖や筬がありシャトルが回転運動する豊田佐吉が19カ国で特許を取得した夢の【丸織機!】であるが、実用としては使われなかったようだ。
しかし、素晴らしいアイデアである。
これを改良し実用化できれば島精機さんのホールガーメント並の特許になりそうです。。。あるいは、ミラニーズのように希少価値のテキスタイルができそうですが。。。どなたか。。。



再々の説明で恐縮ですが、トヨタグループのルーツは繊維機械事業であり、豊田織機である。その中でもとりわけ有名な【無停止杼換式豊田自動織機】通称【G型】から世界のトヨタが始まったと言って過言でない。

【無停止杼換式豊田自動織機】


この広い記念館の中は、大きく分けて、その繊維機械館自動車館の2つに分かれる。

繊維機械館の見どころは、先の織機や紡績機を中心にアナログから今日のデジタルハイテク機に至る機械化の歴史変遷を見たり触れたりできるので、通常の工場見学では見れない場所やメカニズムをわかりやすく係りの方が親切丁寧に教えて頂けるのも特徴です。

【紡績の基本は、まず糸車の手紡ぎ から。。。係りの女性は新人研修のようですが、説明しながらも見事に紡いでおりました!】




ガラ紡!日本独自の技術である紡績機、デザイナーブランドの方などに昔から人気がある!こちらは手動式ですが動力式も展示されてます。】



ジェニー精紡機、1764年(英)やはり1人手動型ですが複数の紡車を操作できるのでミュール紡績機に取って変わるまでイギリスの家内工業では長らく主役であった。】



ウォーターフレーム精紡機、現代の精紡機に受けつながるローラドラフト原理はこの機械から始まったようです。】




ミュール精紡機、細い糸が引けるためイギリスの綿紡績で爆発的な普及をした。】


その他、紡績機は、リング紡績、スーパーハイドラフト、オープンエンド(空紡)まで、何でもある〜!
また織機もこれ以上に沢山の種類、亜流種もあるのでさすがに全部を見るのは厳しく、後半は疲れてきました〜!さすがにトヨタさんですね!



【左:空引機、そらびきばた・・・中国より伝わった緞子(どんす)などの紋様を織るために上にもう1人のヒトがすわり、ソウコウを上げ下げするアナログのジャガード織機です。日本では1300年も使われたそうです】

【中:エアージェット織機の糸が飛ばされるところを見れる!】

【右:最新鋭、豊田エアジェット、コンピュータージャガード織機JAT710−J型】

  

蒸気機関 スイス、スルザー社製 当時の動力は蒸気機関が中心】

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

■繊維機械館は2時間も見ただろうか。。。さすがにやや飽きてきたところで、自動車館に辿りついた!

【トヨタスタンダードセダンAA型乗用車】
最初にお目見えしたのは、やはりトヨタ自動車のシンボルで
1936年完成したトヨタ初の乗用車だ!

価格は当時、名古屋渡しで3350円。フォードやGMより400円安かったそうだ。



【自動車館の一望】



【メインボディの自動溶接ラインと溶接ロボット】



【トヨタ生産方式・・・ジャスト・イン・タイム】



自動車館も終盤にパネル、ビデオを中心のコーナーがあった。
トヨタさんが世界に誇る【看板方式】や【カイゼン】など生産性向上啓蒙の数々である!
実は懐かしい思い出が読みがり、以前に在籍していたアパレルでは、1985年頃、一業種一社でトヨタさんが開発された通称、看板方式から進化させた生産ロジック?NPS( NEW PRODUCT SYSTEM)を導入し業務改善運動の真っただ中であった。

【必要なものを、必要な時に、必要なだけ造る】をうたい文句に生産性改善運動のようなものですが、当時の講師先生は、「アパレル、繊維産業」は、無駄、無理、ムラの象徴産業で、ロスが多すぎます!と指摘されました。
モデル縫製工場には、当日の裁断分しか送らないなど試してみましたが、皮肉にも出荷の手間が増えたり運賃が上がったりで結果サプライヤーさんにご迷惑掛けてしまいました!
ところで、その後この教えはアパレル業界に生かされてますかね???

と言う事で、こちらの記念館は、まだまだご説明できない多大な資料をお持ちです。
是非、皆さんも尾州へのご出張の際に一度はお立ち寄りください。

【オマケ:おみやげコーナーでガラ紡で造られた”びわこ”と言う名前のエコロジーふきんをい買いました。洗剤なしで食器がきれいになるそうです!】
 2008/02/16 19:08  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

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プロフィール
中谷 重明(なかたに しげあき)
有限会社インターセンス主宰
アパレル時代はSPAブランドを中心に通算約50ブランドのテキスタイル担当として素材開発、調達、取り組み等のオペレーション業務を経験。今後とも「アパレル」「リテール」側の視点に立った素材開発と産地特有のモノ造りの接点でお役に立ちたいと思います。

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