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今、2011年のマーケット戦略などについて考えているが、当社の掲げているテーマに「幸せの定義」がある。それは、「今の生活者にとっての幸せとはどういうものか?」を考えようというものである。無論、個人差があるので相対的な価値観である。 1つは、物質的な豊かさや、経済的な豊かさによって作られる幸せであり、もう1つは、精神的な心のゆとりや時には健康であることなど、非物質的な幸福感である。両方の幸せがバランスよく手に入るのであればそれに越したことはないが、今の時代、多くの人にとって物質的な豊かさを手に入れることは難しくなりつつある。むしろ、他人よりも物質的に豊かであることにどれほどの幸福感を感じるかといえば、そのことにはあまり価値を感じないという人も少なくはないだろう。歴史や古典芸術などに関心を持つ、アートを身近に感じる、美術館などにいく、映画を見るなどなど・・・・。なにかモノを手に入れるのではなく、心に刻む財産とか、そのことによって得ることの出来る幸福感こそが、多くの人の共感を呼ぶ今の幸せだとしたら、そのこととあるべきファッションビジネスの関係を考えてみるべきだろう。 90年のバブル崩壊以降、さまざまなシステム化や低価格化、QR、SPAなど、ビジネスの方法は進化してきたのだろうが、その間、クリエーションが語られることが、それ以前と比べて少なくなってしまったように思われる。もしかすると、このような時代だからこそ、求められるものは、新しいクリエーション、新しい感性で新しい物語を語ることなのではないかと思う。 |





