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セレクトショップやブランドビジネスで“こだわり”や“完成度追求”が言われて久しいが、最近は逆に“こだわらない”事を売り物にするアバウトなマーケットが急成長しているようだ。その多くは「速い、安い」を第一要件とするファースト商品ビジネスだが、こだわる者、こだわらない者の明暗が逆転していたりして考えさせられる。 アバウト商品の代表格は“部品のゆるやかな集合体”として知られるアメ車だが、その分、エンジンもボディも大きいわりにお手頃価格になっている。アパレルの世界でも安手なカジュアルの多くは“ゆるい”つくりで、その分、素材やパターンは適当で済む。“ゆるい”から着心地が楽ちんでうけているものを、こだわって素材やパターンを追求すれば着心地が窮屈になり魅力が損なわれてしまう。そんな馬鹿を真剣にやっているのを見ると身につまされる。アメ車の個性はアバウトでゆるいところに在り、ベンツまがいに完成度を追求しては魅力が損なわれてしまうからだ。 アバウトだから魅力、あるいはこだわらないから「速い、安い」が実現している商品は結構多い。それを何が何でも“カイゼン”してしまうのは如何なものか。郊外SCの成功組と失敗組を見ていると、“アバウト”組と“こだわり”組の明暗に見えるのは勘ぐり過ぎであろうか。 |




