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ファスト消費に流れるデジタル世代
 消費が低迷する中もお手軽なファストファッションやファストフードだけは好調で、マーケットの価格志向を反映していると言われますが、ファスト消費好調の要因は価格だけではないと思います。デジタル世代のファスト消費体質がその底流となっているのではないでしょうか。
 デジタル世代は団塊Jr以降のほぼ37才以下の人達で、CDやネット経由の圧縮されたデジタル音楽、デジカメや写メの圧縮されたデジタル映像しか知らず感性までデジタルに圧縮された世代であり、それゆえ表情豊かなアナログ商品や味わい豊かなアナログフーズにこだわらず、デジタルに圧縮されたファストファッションやファストフードで満足してしまうという見方です。風合いやフィットも確認せずにケータイでショッピング出来るファスト感覚はデジタルな感性に圧縮済みだからなのでしょう。
 バブル崩壊後の就職氷河期/非正規雇用の貧乏化社会でシリアスな日々を過ごしたという現実もデジタル世代の消費感覚に影を落としているのかも知れません。感性も経済も過熱したバブル期にアッシー/メッシーの華やいだ日々を過ごしたアナログ世代とは一変してしまったのも当然でしょう。貧乏化社会という冬の時代に低エネルギー消費で生きて行けるよう本能的に進化した?という見方も出来ますよネ。
 もちろん、デジタル世代でもパラサイトなど環境に恵まれた人々はリッチなアナログ感覚を継承しており、貧しくとも感性豊かに生きている人々も少なくないと思いますが、圧倒的多数はお手軽なファスト消費に流れているのが現実です。感性圧縮済みのデジタル世代に手頃なファストファッションで対応するのか、数少なくなったアナログ世代とその継承者に手の込んだアナログファッションで応えるのか、割り切りが肝要でしょう。 商売の対応はともかく、“ユニクロ”や“H&M”、“マクドナルド”や“ニトリ”で満足してしまうファスト消費文明が落日の日本を象徴しているように思うのはアナログ世代の偏見なのでしょうか・・・・
 2009/08/04 09:06  この記事のURL  /  コメント(0)

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プロフィール

小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。

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