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今日(10月13日)はファーストリテイリングの最低価格新業態“g.u.”のデビュー日でしたので、スケジュールの合間をぬって南行徳のダイエーまで行って来ました。 表参道から半蔵門線に乗って九段下で東西線に乗り換え、計40分ほどで南行徳駅に着きましたが、ディズニーランドの隣駅とは思えない殺伐とした駅前に出鼻を挫かれました。駅から安アパートが並ぶ緑のほとんどない住宅街を歩いて行くと、ダイエーの裏口に出ました。これがまたパッとしない寂れたアーバン立地で、駐車場にはチャリンコと安手の小型車が散見されるという夢のない風景。店内も相当に荒れ果てているのではと恐る恐る入ってみると、意外にキレイにリモデルしてあるのにビックリ。産業再生機構ってお金があるんだ。1Fには衣料テナントが並び、2Fにもダイエーの衣料売場が広がっているのに、またビックリ。食料品に特化したんじゃなかったっけ。NBのコンセも多いけど自営の平場もまだちゃんとあったのに、またビックリ。産業再生機構の発表とはずいぶん違うんだな。 肝心の“g.u.”がなかなか見つからない。ようやく2F奥の階段室の裏に見つけましたが、お昼時間だというのに大変な人だかり。特大の開店チラシに誘われて来たバーゲンハンターの人たちと解りました。朝の取材陣が一部まだ残っており、レポーター風のお姉さんに“g.u.”の服を着せてビデオカメラを回している一方、人込みに紛れてスーツ姿のおじさんもあちこちに。業界の関心が伺えました。 “g.u.”の店舗はカラーウォールやVPで化粧はしているものの、プレハブ同然の最低仕様。最近のモダンになった“SUZUTAN”や“しまむら”に較べれば特設バーゲン会場の域を出ていませんでした。“ユニクロ”よりはハンガー陳列がぐんと多いものの、定番ニットなどは“ユニクロ”みたいな台帳棚陳列、壁面にもアウターのフェイスアウト/スリーブアウトに混じって“ユニクロ”風なパンツの棚陳列が垣間見えました。 「商品の価格と品質は」という当然の関心に答えるなら、価格は公表通り“ユニクロ”の2〜3割安。開店目玉には390円のTシャツ、490円のジャージパンツ、590円のチェックネルシャツ、果ては90円のソックスやショーツ、キャミまでありましたが、レギュラー商品は総じて「安かろう悪かろう」というのが実感。デニムやチノのパンツこそ“ユニクロ”と大差ないのに安いという評価でしたが、ニットやカット、アウターは値段相応の代物。縫製こそ目立った破綻は見られなかったものの、素材は今時こんなものがあったのかと思うほど粗雑なものが多く、70年代の“Kマート”を思わせる程。でもパターンや色は“ユニクロ”より若々しいとの評価もあり、「貧困な30代ニューファミリーのための最低価格カジュアル店」というのが偽らざる印象でした。 南行徳のダイエーにはピッタリだと思うけど、もっとましな品質で大差ない価格のカジュアルチェーンもあるし、「意外にファッショナブル」とパブを仕掛けているものの感度では量販店のヤングカジュアル売場にとっても適わない。ベーシックからちょいトレンドまで様々な品質/仕様/面の商品がごちゃ混ぜされた店で、特設バーゲン会場としか言い様がない。 「下流社会」とか言われて最下層の生活をしている人も沢山いらっしゃるのかも知れないが、こんなに「安かろう悪かろう」なカジュアル業態が果たして日本社会に必要なのだろうか。どんなに生活が苦しくても少しは夢のある商品が欲しいのでは。はっきり言います。今日の日本社会に“g.u.”は不要です。 |




