|
||
国内最大のSCとして注目される“イオンレイクタウン”が10月2日、武蔵野線越谷レイクタウン駅前に開業します。商業施設面積218,483平米にジャスコ他565店を集積する巨大モールで、駅と繋がる“KAZE”、道路を挟んで2階のブリッジで繋がる“MORI”の2棟から構成されます。3層トライアングル型レイアウトを採る“KAZE”にはビブレやスポーツ/家電のカテゴリーキラーが核的に配置され、郊外SCと駅ビルのハイブリッド的構成。3層の細長いレイアウトの“MORI”はジャスコとオートモールを核にファミリー系やライフスタイル系などで構成されています。バロックジャパンのアズール・マウジー、ユナイテッドアローズのコーエンなど、ここが1号店となる新業態も注目でしょう。 確かに国内最大のSCとなりますが、果たして今時、こんな巨大SCが必要なのでしょうか?駅から“MORI”の端までは1000m以上あって歩くと15分はかかりますし(3層モールを一周するだけで1時間はかかりそう)、565店もあると玉石混交となって似たような店の重複が避けられません。“ららぽーとTOKYO−BAY”も商業施設面積188,000平米と巨大ですが中庭を囲んでほぼサーキット状のレイアウトになっていて頑張れば一周出来そうですが、全長1000mの直線的モールを歩き切るには相当の苦痛が伴うのではないでしょうか。結局は自分に必要な一画で買い物を済ませ、這う這うの体で退散する事になるのでしょう。駅に近い“KAZE”はともかく、“MORI”の駅から遠い区画や3階は回遊が危ぶまれています。巨大なスペースを埋め切るためにゾーニングも妥協を重ねたようですから、関連購買を効率的に(短い歩行距離で)済ませるのはちょっと難しそう。 巨大ゆえに広域商圏が必要で自動車30分圏の140万世帯/330万人を想定していますが、ガソリンが200円/Lに迫る今時、既存の巨大モールは皆、車商圏の縮小に苦しんでおり、相当に無理がある期待と言わざるを得ません。元々、足元/広域ともカーアクセスに難がある立地ですから、開店当初は物珍しさで広域集客出来るにしても、半年も経って落ち着けば商圏の収縮は避けられないでしょう。“MORI”の回遊が苦しい区画からは撤退店舗が出始めるのでは。 不況が深刻化し生活物価が高騰する中、生活防衛姿勢を強める消費者の購買半径は急速に縮小してコンパクトな近隣商業施設にシフトしているのに、企業の威信にかけて誰も求めていない巨大SCを作ったつけはいったい誰に回るのでしょうか。 |




