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先週の木金と月例の『販売情報交換会』を開催しましたが、今年は一部タイプ/ブランドを除き秋物の立ち上げが大幅に遅れており、例年なら7月末の会で秋物の売れ筋報告が上がり始めるところがまったく上がらず、現実の厳しさに一同、シュンとしてしまいました。夏物在庫を大量に抱えて在庫枠がパンパンなのに加え、今必要な物しか売れない御時世では晩夏プロパーに在庫を割くしかなく、本格的な秋物投入は8月に入ってからというブランドが大半の様です。 6月の販売成績は『6月の惨劇』で私が予測した通りになり、業界平均で既存店前比は85%前後まで落ち込んでしまいました。その分、7月は昨年の反動で二桁増になるはずなのですが、24日段階では都内百貨店は一桁半ばぐらいが多く、中には前年カツカツの店も。メンズは景気後退に直撃されてレディス以上に夏物在庫が積み上がっており、秋物立ち上げはまだディスプレイ程度。当然、売れ筋報告は新味のない夏物/晩夏物ばかりで、金曜のメンズ会はお通夜のようでした。もはや業界の活路は中国大陸しか無いという切羽詰まった情況で、大手流通業の幹部は中国転勤の悪夢が頭を掠めるとか。 アパログを見ると上海や広州で活躍してる方もいらっしゃるようですが、私はあんなイモラルでルールの怪しい国とは関わりたくない。北京オリンピックも勝手にやったらいい。滅び行く美しい日本と静かに沈んで行く方が私の美意識に適っている。斜陽の美学とでも言うのでしょうか。そんな週末は川本三郎の『荷風と東京』を読み返してしまいます。洋行帰りなのに江戸の昔を慈しんでモダンな東京を疎んじ、山の手人種なのに下町の鄙港に遊んだランティエの情念に共感するものがあります。 そう言えば一月ほど前の新聞に川本さんの愛妻、恵子さん(服飾評論家)が亡くなったという記事が出ていました。7つ年下の恵子さんを川本さんはきっと溺愛していたのでしょう。氏の悲しみは想像に余り在るものがあります。同じくらい歳の離れた我が家のルンルン妻がいつまでも元気であります様、つい祈ってしまいました。 |




