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ユニクロの8月国内既存店売上は前年比9.3%減と低迷し、3〜8月計も同6.4%減に終わった。新聞報道はその要因を長雨と猛暑などとやんわり逃げているが、本当の要因はチノブームを見誤ってのジーンズ偏重などの度重なるマーケティングミス、脱中国シフトによる品質神話の陰りである事は言うまでもない。 秋物の立ち上げを見てもジーンズ偏重は変わらないし品質感を疑う商品も消えていないから、この春夏の不振要因をまったく訂正できておらず、図体のでかい垂直統合型SPAゆえの開発期間の長さが変化対応力を損なっているのは明らかだ。ユニクロの開発射程(企画決定から店頭まで今や1年近くを要する)を考えれば、この春夏の反省が商品展開に反映されるのは再来年の春夏シーズンにずれ込みかねない。 不振を挽回すべくこの秋冬はヒートテックを四割増の7000万枚売る計画だが、イオンやヨーカ堂なども類似商品を大量投入する中、目論み通りに売上を伸ばせるとは限らない。むしろ、チノパンツやマウンテンパーカ、ムートンブーツなど、新たなパワーアイテムを加えるべきであろう。特定パワーアイテムに過度に依存するままでは、この秋冬も不振が続くのではないか。 ユニクロ不振の最大要因は開発射程の長期化による過度なプロダクトアウト体質がもたらす市場対応力の低下、コストが急上昇する中国からベトナムやバングラデシュへシフトする過渡期がもたらす品質神話の陰り、の二点に他ならない。とすれば不振の要因は本質的なものであり、その克服には2〜3年を要すると見るべきであろう。ユニクロは長い踊り場に入ったのではないか。 |





