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アイメッセージの大切さ
“急げども、散れば悲しき吉野の桜、もう一歩前へ”

本日お邪魔したクライアントのトイレでの張り紙の一句です。
 
 女性の皆様にはあまり馴染みが薄いかもしれませんが、男性の立ち姿の前には様々なPOPが貼られています。

 “今日もきれいに使っていただいて、ありがとうございます”

 これは、思わず仕切りなおしをせざるを得ない一文ですよね。一方で、“こぼすな”“散らすな”と言われると、放っといてくれと言わんばかりに短棒を振り回してしまうのは私だけでしょうか?

 広義では人事の領域、狭義では臨床心理学の分野にアイメッセージとユーメッセージがあるのをご存知ですか?アイメッセージとは“私は…と思う、感じる”という情報発信の仕方で、ユーメッセージは“お前は…だ”という情報発信のことを指します。

 思わずしょうもない振る舞いに駆り立てられかねないのはユーメッセージの方で、振り回した後にちょっと反省モードというのは、みなさん心当たりありますよね。

 一般に、アイメッセージは相手方の受容性を喚起しやすいという特徴があり、ユーメッセージは相手を追い込んで閉じさせてしまう傾向があると言われています。

 仲間や部下とのコミュニケーションでは、アイメッセージが有効な場合が多いと言われる所以はそこにあります。

 学生時代に住宅地図の作成のバイトをしていたときのこと、付き合っていた彼女を動員してヘルプをお願いして“このエリアからここまでをお願いできない?”とごく普通に言い回した私でしたが、後日その言い方が心地よかったと現在に至るまで25年を超える年月を共有するに至りました。

 おそらく、私の意思を押し付けたのではなく、彼女の主体性を喚起、尊重することができたことが功を奏したのであろうと、後知恵では分析できるのですが、当時はただの天然の私でした。

 管理職や上司という縛りの中で、本来、天然色としていい色をお持ちの皆さんが、異なる色で異なる権威を撒き散らしてはいませんか?
 
 アイメッセージは、言い方を間違えると単なる自己主張、独りよがりになりかねないのですが、相手のスイッチを入れてエネルギーをチャージするとても大切な魔法の杖ですよ。

 ところで、冒頭の一句は、前半はうまく韻を踏んでいるのですが、最後の収まりがよくありません。みんなで名句を完成させませんか?
 2007/12/07 00:24  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

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北村 禎宏(きたむら さだひろ)
ファッションビジネスコンサルタント
アパレル企業での実務経験とMBAの経営理論を融合させ、クライアントの問題解決やアドバイザリー機能を提供。
「アナログ」と「デジタル」、「実践」と「理論」のハイブリッド型コンサルティング活動を実践するとともに、教育・研修事業も鋭意展開中。

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