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それは7月29日(土)のこと。家族が小さな手術をするというので、某私立病院にお世話になることになった。入院期間が短いことや付き添いが必要なこともあり、贅沢ながら個室を予約。その日の午前中にたくさんの入院荷物を運び込んだ。「ココは王さんが入院していますよ」とタクシーの運転手さんに教えられ、へーそうなんだとなんだか嬉しくなった。王さんに会えるわけではないが、「同じ屋根の下」って感じがいい。めったにないチャンスに「結構運がいいかも」なんて思ったりした。 荷物を運び込んでひと段落したら、麻酔の説明が待っていた。看護婦さんの詰め所に時間を聞きにいった時のこと、中年の男性が元気に廊下を行ったり来たりしていらっしゃる。後ろに二人の付き添いの方。ああ、元気なリハビリだこと、と行き過ぎようとしたら、ナ、ナント、あの王さんである。まさかの出会い。まだ術後間もないはずなのに、何事もなかったように「元気にお散歩」というイメージであった。直接存じ上げているわけではないのに、「お、お、お、王さん」と叫んでしまった。その声を聞いた王さんはあのいつもの笑顔で、ニコッと頭を下げてくださった。ナボナはお菓子のホームラン王です、と笑っているあの同じ王さんの笑顔である。感激、感動の一瞬であった。 それにしても、強靭な精神。リハビリである。日本の王さん、世界の王さんは精神も世界級。今まで、ほとんど野球には興味がなかった私であったが、すっかり王さんのファンになってしまった。生き方が凄いではないですか。病人であるはずの王さんからエネルギーをもらった気がした。やせたご様子もなく、がっちりと体格の良いそのお姿は、王ファンをきっとよろこばせるに違いない。 今日もお散歩タイムになると廊下から、あの低い声が聞こえる。お散歩時間にはお邪魔をしないように、こちらは病室にこもっているのでお姿はみえない。でも王さんのお散歩に出会えて、なんだか未来が明るくなる気がした。ヤッパリ、王さんって凄い。どんなことにも真っ向から向かっていく。ありがとうっていいたい思いであった。お会いして5日後、無事退院された。おめでとうございます。 PS.これも夏の思い出。でもヤッパリ王さんに会えたことは今でも幸運の神様に会ったような気がしている。 |






