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いいことひとつー友人のN夫妻にふぐ料理をご馳走になった。N氏は日本でも屈指の若手(もういえないかも)経営者の一人でこと食べ物に関してはとことん極めている人である。この季節はふぐでしょ、というきわめて分かりやすい理由でお誘いを受けたのである。 「じゃ、蟹瀬さん、六本木の味満んでね」といとも簡単に連絡がきたのだが、こんな店にいったことはない。で、夫は朝からネットでお店の地図を探し、見つけた瞬間、まるで、ふぐを釣ったように大喜びをしていた。さそかし門構えの大げさな大料亭かとでかけたら、六本木の町の中に馴染み切った電信柱のようにひっそりと暖簾のかかったちいさな店であった。 カウンター席で頂くふぐ尽くし。これが最初から最後までベッピンさんそろい。「いやー、ココのふぐを食べたら他のは食べられないでしょ」とN氏。確かに。博多育ちで、ふぐにはうるさい私のはずであったが、「うまい」の連発であった。横でひれ酒を飲んでいる夫はもう上機嫌。明日への仕事のエネルギー充電ができたようだ。「ごちそうさまでした、次回は我が家がご招待しますね。うどんすきかすーどんでね。」なんて冗談を言いながら、N夫妻をわかれた。大人の会話も楽しかった、ちょっぴり素敵な一夜だった。 わるいことひとつー素敵な夜の味を反芻しながら、家につき、服を着替えようとして襟元をみたら、朝つけて出たはずのブローチがない。ない!「キャーブローチ落としちゃった」と思った瞬間、喜びはシャボン玉のようにプッツン。めったにつけないブローチだったのだが、なぜかこの朝はこれにしようとだしてきたものである。ずいぶん前に銀座ミキモトでなけなしのお小遣いをはたいてかったもので、白蝶貝と真珠と金細工のデザインが大のお気に入りだった。 朝つけるとき一瞬、これって落としやすいんだよね、と思ったら、その通りになってしまったのだ。そういえば、友人の小林照子さんが「蟹かに、引き寄せの法則ってのはね、これはイヤだと思ったところでとめてはいけないんだよ。これはイヤだと思ったら、これならいいんだけとと思わなくちゃ。そうするといいことがひきよせられるから」とおしえてくれたのはほんの一週間前のことだった。その通りになってしまったのだ。 落としたかもしれないと思ったところには全部連絡したが、そんなものあるはずがない。「落とさないようにタテにとめたはずだったのに」と唇をかんだが時すでに遅し。 お奨めの本「引き寄せの法則」をアマゾンで買ったのだが、枕元においたままにしているのがいけない。ちゃんと、読まなくちゃね。心の持ち方なんだろうけれど、今回のように悔しいことが起こると、モノにも心のつぶやきが聞こえる気になってくる。、「あなたは大事」っていってあげなくちゃいけなかったのね。なんておもったりする。「帰ってきてね、というと帰ってくるかな」引き寄せの法則をためしてみよう。今夜は心が浮上&沈没なり。 |






