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つきたて餅のしあわせ
元旦に餅をついた。といっても杵と臼を使って本格的についたわけではない。活躍したのはナショナルの新製品ホームベーカリー。「蟹瀬さん、こんどのパン焼き機はおもちもできて便利よ」と編集者の友人に勧められて購入したものである。ちょっと前までのホームベーカリーのイメージは狭い我が家にわがもの顔でドデーンと鎮座して、夜中にドスンドスンと音を出しては勤勉ぶりを主張するだけの代物だと思っていたが、いやはや、最近の技術の進歩は今までのイメージを払拭するものであった。1斤のパンが焼けるタイプは縦長のスマートなデザインで、お仕事中もとても静か。さらに、日清製粉とのコラボレーションでおいしいパンの粉が開発されており、その粉とイースト菌(これもついている)をいれるだけで毎朝、おいしいパンが焼ける。我が家はもっぱら、この粉に大好きなレーズンを足して、焼きたてレーズンパンを楽しんでいる。

パンといえば、絶品の食パンを売る店がある。溜池の交差点から六本木通りを六本木方面に歩くと、右側にオレンジ色の小さなビルがみえてくる。その1階にあるパン屋さんNAGANOがその店である。絵本の中にでてくるような町のちいさなパン屋さんだけれど、「おいしいパンをつくるぞー」をいう気合が店全体に流れていて気持ちいい。働いている人も家族的で何とも言えず温かい。知る人ぞ知る地域店だと思っていたら、時々黒塗りの車が店の前にとまっていたりするから、遠方からのファンもいるようだ。もちろん夕方には売り切れてしまう。総菜パンもおいしいが、やはり、食パンは絶品。NAGANOのパンがある朝は家族が笑顔になったりする。そんな笑顔をみていると、ハッピーってホントに小さなところに隠れているんだなと思ってしまう。

2008年の元旦はつきたての餅をいれたお雑煮で迎えた。「わお、つきたてっておいしいね」「うん、柔らかくて、なかなかだよ」と餅が笑顔を運んできた。ナショナルのホームベーカリーがついた餅は、取り出すのが大変だったという一点を除いては合格点以上であった。
できたてを食べる贅沢。楽しく暮らすって、そんなにむずかしいことではないかもしれない。お正月早々、幸せであった。感謝。


 2008/01/08 17:10  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

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プロフィール
蟹瀬 令子(かにせ れいこ)
上智大学文学部英文学科後、博報堂に入社し、コピーライターやコピーディレクターとして活躍。
1999年、「ザ・ボディショップ」を日本で展開するイオンフォレストの代表取締役社長に就任。
ケイ・アソシエイツ代表として、外資系企業、および国内企業のブランディング、マーケティングを手がける。2007年スキンケアブランド、LENAJAPONを立ち上げ現在にいたる。

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