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NYあれこれ物語1

NYはチャレンジの街:
晩秋のNYに出かけた。突然の旅立ちだったため周到なる準備がないまま、JFK空港に降り立った。普段であれば迎車の手配が済んでいるところだが、荷物が少ないということもあり、イエローキャブで行くことにした。空港内で「タクシー?」と声をかけてくる白タクの運転手を尻目に、タクシー乗り場へ急いだ。驚いたことに、イエローキャブがずいぶんきれいになっている。思えば、NYは10年ぶり。変わって当たり前だ。ブロードウェイを抜けて、滞在先のホテルへ。街中の喧騒は相変わらず。寒さもNYだ。うきうき、わくわくするのはなぜだろう。なにかチャレンジを受け入れてくれそうな、そんな雰囲気を持った街、NY.20代のころ、ここでチャレンジ精神を叩き込まれて、今の私がある。今度は娘の番だ。NYで新しいチャレンジをする。彼女の夢に一歩でも近づくために、何でもやってみるがいい。若いのだから。彼女の姿を私は若きころの自分の姿と重ねて、懐かしんでいた。

サービスは天使の声で:
航空会社のマイレッジがたまっている。こんな時こそ、と思いアップグレードやら、特別無料航空券やら申し込んだが、遅すぎた。そこで、ネットでの申し込みから、電話での申し込みに切り替えて、人を通してお願いすることにした。厄介なのは、どの航空会社も自動応答とやらがやたら長くて、痺れを切らしてしまうことだ。それでもすこしでも運賃を節約したいので、ここは忍の一字で頑張った。

気持ちよくつながったのはJALであった。担当の女性の声が天使のように聞こえた。まあ、やさしく相談にのってくれる。どうしてもビジネスクラスでいきたのであれば、ビジネスセーバーを安全のために予約しておく必要がある。ここが判断のしどころであったが、思い切ってこの天使の声に賭けてみた。エコノミーセーバーを確保して、希望の便の空席待ちをしたのだ。出発ぎりぎりになって、携帯電話がなった。あの天使の声である。「アップグレードが取れました」 彼女の嬉しそうな明るい声にNY行きまで運を開きにいくような気分になった。

電話でのサービスの差は応対するものの声にでる。「ご希望に添えるよう、頑張ってみます」といっているのか、「こんな時期にいってきて、希望が叶うわけないでしょ、空席待ちだらけなんだから」といっているのかは言葉にしなくともそのトーンや言葉尻でわかってしまう。いくつかの航空会社に電話した結果、今回はJAL一本に絞って待つことにした。かつての栄光に浸ることなく、ひとりひとりが会社の再建にかけるその意気込み。それはエンドユーザーにもしっかり伝わっている。がんばってほしい。



 2007/11/29 00:39  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

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プロフィール
蟹瀬 令子(かにせ れいこ)
上智大学文学部英文学科後、博報堂に入社し、コピーライターやコピーディレクターとして活躍。
1999年、「ザ・ボディショップ」を日本で展開するイオンフォレストの代表取締役社長に就任。
ケイ・アソシエイツ代表として、外資系企業、および国内企業のブランディング、マーケティングを手がける。2007年スキンケアブランド、LENAJAPONを立ち上げ現在にいたる。

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