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いくつになっても美肌がお好き
77歳になる夫の母から電話がかかってきた。年を重ねるごとに元気になるのではないかと思うほど、若々しい母は社交ダンスに海外旅行と人生を謳歌している。「この前、令子さんに送ってもらったLENAJAPONの化粧液ね、1週間ほど使ったら、友達が最近肌がきれいになったけれど、化粧品変えたの、って聞かれたわ」と、電話口の声がやけに弾んでいる。モニターテストのときは失礼ながら、もう対象年齢ではないと思ったので、お願いしなかったが、実際は対象年齢内だったようだ。いくつになっても女性は美肌つくりに余念がない。それにしても70代の母が実感してくれたのは嬉しかった。

「ダブル洗顔と書いてあったけれど、メイクは落ちるの」この種の質問は母だけでなく、何人もの友人からいただいた。メイクのいらない素肌づくりを目指していたので、メイク落としについては念頭になかった。「メイクをしている場合はメイク落としを最初に使ってから、洗顔石鹸でダブル洗顔してください。メイク落としが強い場合は洗顔を1回にしてもいいです。」そうだ、この一文をパンフレットに入れておくべきだった。

ダブル保湿についても同じような質問があった。「ダブル保湿って書いてあるけれど、1回目と2回目の間はどのくらいあけて化粧液をつければいいの」実際に自分で使っているときは1回目の後、歯磨きなどをして、肌に化粧液がなじんでから2回目をつけることが多い。つける間隔は自分の肌のコンディションとの相談なので、一概にはいえないと思い、わざと説明を省いた。しかし、これも現状把握不足だったようだ。昨今は化粧メーカーがTVや雑誌、CMなどを通して、丁寧になにもかも教えてくれるので、消費者が自分で判断しながらスキンケアをするという習慣はどうも少ないらしい。だから説明は微に細にわたっていなければならなかったのだ。

しかし、肌は生きものなので、年齢、季節、一日の時間によって、コンディションがちがう。それを自分で判断しながら、その時々にあったケアをしていけば、よりよい肌の状態がつくれるのではないか。そう考えてつくったのが今回のシンプルケアプログラムだったので、自分の肌と相談しながら、スキンケアして欲しいと思っている。

また、「ファンデーションのいらない素肌つくり」を謳っていると「ファンデーションをつけてはいけないんでしょ」「化粧液のうえに美容クリームはつけてはいけないんでしょ」など、予想だにしなかった面白い反応がある。化粧にこれはやってはいけないという決まりはない。むしろ、ファンデーションのいらないほどの素肌の持ち主であれば、その上にメイクをしたら、それこそもっと美しくみえるだろうし、TPOにあわせて「すっぴんの時とフルメイクの時」を楽しむこともできる。

私が目指しているのはそんな自由な発想ができる肌つくりなのである。なにかにしばられるのではなく、基本がシンプルでうつくしいから、選択肢が多くなる。すっぴんの自分もフルメイクの自分も楽しめるような肌。そんな肌を持っている自分が気持ちいい。ここまでこられたら、本望だと思っている。

自分の肌とはいくつになってもとことん付き合っていかなければいけない。それはまるで、毎日毎日、心の角質をとっていくようなものかもしれない。心のターンオーバーを早めて出来るだけ透き通った状態を保つこと。年齢を重ねるたびに、肌と心はますます似てくるようにも思える。気のせいかしら。
 2007/11/14 23:00  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

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プロフィール
蟹瀬 令子(かにせ れいこ)
上智大学文学部英文学科後、博報堂に入社し、コピーライターやコピーディレクターとして活躍。
1999年、「ザ・ボディショップ」を日本で展開するイオンフォレストの代表取締役社長に就任。
ケイ・アソシエイツ代表として、外資系企業、および国内企業のブランディング、マーケティングを手がける。2007年スキンケアブランド、LENAJAPONを立ち上げ現在にいたる。

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