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ANAかJALかBAかーロンドン、モナコへの旅。
ロンドンからモナコへ、5月の連休にでかけた。モナコの海洋博物館でのTV撮影やロンドンでの視察など、仕事がはいっての渡航であるが、ひさびさに海外にでるので、なんとなく心が弾んだ。昨年はアムステルダムに出かける時ほとんどJALを利用させてもらっていたが、今回はANAにお世話になった。1年ぶりである。

以前ロンドン通いの時はANAがお気に入りだった。その理由のひとつはフライトアテンダントのサービスがすこぶるいいからだ。2番手をいくANAの一生懸命さが好きだった。食事も手を変え品を変え、空の旅を少しでも楽しくしようという姿勢が伺えた。ま、いいとこばかりでなく、ときどき料理が懲りすぎて滑っていることもあったが、この辺はお愛嬌として許容範囲といえよう。

久々にANAにのって逆に気づいたことがあった。不祥事続きで低迷していたJALがかなりサービスの回復をしてきているということだ。JALのサービスについては苦言を呈してきたが、ここにきて、ANAに負けず劣らず、謙虚に自社のサービスの見直しを始めている。そのためか、ずいぶん、心地よくなってきた。食事もおいしい。

そして、なにより素晴らしいのは、トイレがいつもキレイなことである。空の上ではトイレは男女共用だから、かなり気になる。特に男性の後はとびちっといて、まず掃除からはじめなければいけないことが多い。しかし、JALに限って、掃除をしなければいけないことはまったくといってない。おそらく、フライトアテンダントのみなさんが、なんども掃除にはいってくださっているからだろう。洗面や金属部分がピカピカに磨かれ、床も汚れが飛び散ったままにはなっていない。これはかなり精神衛生上いい。

一方、今回乗ったANAのトイレは汚れに悩まされた。毎回掃除から始まって、使用後に掃除をして出てきた。特に男性客が多いときは女性専用トイレをつくってください、といいたいほどだ。どうして、男性達はアンナに使い方が下手なんだろう。
お食事もよくなり、サービスも向上したと思っていたANAが今度はくすんで見える。本当にサービスって難しいなと感じた。

ロンドンからモナコまで2時間。BAの格安航空券をつかい、eチェックインで自分で席を選んで旅した。これが結構快適だった。ビジネスと格安エコノミーの違いは食事のみ。全席皮張りの椅子なので、すわりごこちに大きな差異はない。そして、たった2時間なのに、エコノミークラスにもサンドイッチと飲み物が出るから凄い。配られたパックの中身はサンドイッチ、デザート菓子、手拭にごみ袋。通勤飛行のような気軽さなのに、なぜか食事つき。新聞も乗る前のところにおいてある。必要な物は揃っていますよ。特別のサービスや笑顔を要求しなければ、というこの経営姿勢はこれはこれで、合理的でいいかもしれない。こちらも諦めがつく。

限られた空間での窒息しそうな時間。それをどう快適に過ごしてもらうか。それはとどのつまり、精神衛生の管理の問題ともいえそうだ。基本に戻ってサービスを考えると、意外に客の満足度は高くなるかもしれない。ヤッパ、基本でしょ。トイレでしょ。



 2007/05/11 01:11  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

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プロフィール
蟹瀬 令子(かにせ れいこ)
上智大学文学部英文学科後、博報堂に入社し、コピーライターやコピーディレクターとして活躍。
1999年、「ザ・ボディショップ」を日本で展開するイオンフォレストの代表取締役社長に就任。
ケイ・アソシエイツ代表として、外資系企業、および国内企業のブランディング、マーケティングを手がける。2007年スキンケアブランド、LENAJAPONを立ち上げ現在にいたる。

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