|
||
ずいぶん長い間、書いていない気がします。いえ、実際は卒業した大学の今年の入学生向け学内報に寄稿したり、二人の本について、専門誌に宣伝をかねて書いていたりするんです。 そうそう、生き物文化誌学会というのが奈良であるというので行ってきました「子供の遊びと文化」というテーマだったのですが、とても面白かったです。何が面白かったか。そうですね、日本や世界のおもちゃを集めるのが趣味だった方が、博物館までつくってしまったということや、奈良で、わらべ歌を伝承しようと、お年寄りのところをたずねては、口伝えに1曲1曲集めた曲が350曲以上になり、それを子供の合唱団が歌ってくれたことなどなど。忘れかけていた、懐かしいあのころを思い出す旅でもありました。 ♪兎追いしかのやま♪を子供のころに歌いながら、♪兎美味しいかのやま♪と思い込み、「ああ、かの山という山ではおいしい兎が獲れるんだ。兎を食べる人がいるんだな」、と子供心に残酷な歌だとおもっていました。わけもわからず歌っていたんです。日本語ってむずかしいですね。 今、童謡やわらべ歌、日本の小学唱歌を復活させようという動きが活発になっています。でも若い子供より、昔若かった子供のほうが熱心ですね。きっとその時の情景が浮かぶからでしょう。今の子供達はレンゲソウの広っぱで花の冠を作ったり、おたまじゃくしのいる小川に落っこちたりすることはめったにないでしょうから、♪春の小川はさらさらいくよ♪と歌っても情景が浮かばないから面白くないんですね、きっと。感情も入らないし。 もうずいぶん前、由紀さおり姉妹の童謡コンサートに行ったときのこと、会場からリクエストをとることになり、そのとき一緒にきていた当時小学生の娘が勇気をふりしぼって「四季の歌」をリクエストしました。すると、由紀さんはにっこり笑って、「あら、それは童謡ではないから」とやんわり、そして、次の方のところへいってしまわれた。その時の娘のビックリした様子は今でも思い出すとおかしい。『歌は世につれ』と時代とともに歌が変わることをいったのは古賀政男さんでしたっけ。童謡も変わっていく。およげたいやきくんは歌謡曲か童謡か。古きよき時代の童謡を認めながら、新しい童謡をも仲間にしていく。そうすると、呼吸をするように自然に童謡を口ずさむ子供達が増えるかもしれない。 大人の経験した童謡だけを子供におしつけるのではなく、今の子供の童謡をいっしょにうたう。それも時には大切なんだな、なんて、ことをおもったりする1日勉強会でした。 |






