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キャリアパーソンのベストスポット、ヘアサロン。
私は家で髪を洗ったことがない、というとみんなにビックリされる。正直に言うと家で洗うこともあるが、基本的にはヘアサロンで洗ってももらう。これはもう30年以上続いている。その始まりは極シンプルな理由からであった。「とにかく髪がきれいでスタイルが決まっていたら、メイクをしなくてすむ」と思ったからだ。ところが私の髪はクセ毛のうえに太くて多い。自分でいくら手入れをしても思ったとおりの髪型になった試しがない。そこで、贅沢は承知でヘアサロン通いを始めたのである。それは20歳のころだったと思う。ヘアサロンで洗ってもらうためにバイトもした。人に洗ってもらうことの心地よさは化粧品やジーンズを買うことよりも魅力的であった。

広告代理店に勤めるようになり、コピーライターという職業につくと、ヘアサロンは情報収集の場となった。サロンの中にはいつも最新の週刊誌、月刊誌がおかれている。だから、髪をあたってもらっている間はいろいろな雑誌から、最近のファッションやトレンド情報を得ることができた。美容師さんとの会話からは最近のお客様のトレンドや好みがわかるし、隣に座っているお客様と美容師さんの会話から、女性が抱えている家や会社での問題が見えてくる。マーケティングの専門用語でいえば、生きた定性調査ができるのだ。

子供が生まれてからは同じ年の美容師さんと育児談義に花が咲いた。相談相手の少ない東京では、心強い育児情報交換の場であった。また、疲れた時は休憩所にもなる。実際、髪を洗ってもらっている間に爆睡していることがよくあった。行きつけのヘアサロンは私的なデータバンクでもあり、お休みどころであったりするのである。実に助かる。

さらに最近、友人と話していて、おもしろいことを発見。私が髪を自分で洗わないというと、「だから、令子さんの肌はシワがすくないんだ」とその友人、とんでもない反応をする。「エステじゃないよ、ヘアサロンだよ」と私。「顔と頭はつながっているでしょ。頭をいつもマッサージしてもらって、頭皮を元気にしているとたるんでこないから、顔もシワがよりにくいんじゃないの」となんだか、わかったような、わからないような解釈。確かに一理あるような、ないような。

そういえば、知人の母上は70を越しているのにとんでもなくきれいな肌をしていらっしゃる。その母上もいつも髪はヘアサロンで洗うという話をきいて、ひょっとしたら、頭皮が若いと、肌も若い、という話は本当、のような気がしてきた。

いずれにせよ、ヘアサロンはどこから見ても、キャリアパーソンには効能大のお助けスポット。お気に入りのところをもっておくのが、キャリア成功の秘訣といえるかも。



 2007/02/22 11:25  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

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プロフィール
蟹瀬 令子(かにせ れいこ)
上智大学文学部英文学科後、博報堂に入社し、コピーライターやコピーディレクターとして活躍。
1999年、「ザ・ボディショップ」を日本で展開するイオンフォレストの代表取締役社長に就任。
ケイ・アソシエイツ代表として、外資系企業、および国内企業のブランディング、マーケティングを手がける。2007年スキンケアブランド、LENAJAPONを立ち上げ現在にいたる。

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