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オランダに滞在していた私の元に講演依頼のメールが届いた。依頼主は東京にある短期大学。ココでは一昨年の10月に一度講演をしている。働くことについてもう一度講演をしてほしいというのである。同じテーマで話すのは気が引けたが、生徒が違うので、という説明に納得した。「私にとって仕事とはーYES, I CAN からのスタート」 初めての仕事は誰だって、自信がない。だから何でもYES,I CANと機嫌よく引き受ければ、次にもっといい仕事がやってくる。「私に向いていない」だって? ばか者。そんなことがいえるほど経験があるのかな。「私はこんな仕事をするために入社したわけではありません」ナニッ、まだ給料ドロボーの立場なのに、なにをおっしゃるおとといおいで。なんてことを1時間半くっちゃべった。 講演の前に、おしゃべりをするなら居眠りしてください。みんなの邪魔にならないようにと学生諸君にお願いした。昨今は携帯がピーピーなったり、その携帯で話していたり、まったく授業にならないらしい。しかし、ヤッパリ、おしゃべり学生はいた。ずーと、ずーと、おしゃべり学生3人。ノンストップぶりに注意する気も失せた。 講演後、おしゃべり学生の存在に恐縮なさっている担当教授から、おもしろい話を聞いた。「こんなにメモを取ったの初めてだよ」とこのおしゃべり学生が感激していたというのだ。おしゃべりをしているから、人の話を聞いていないと思っていた私は、その平成の宇宙人ぶりに驚いた。そういえば、私達もラジオのパックインミュージックなんて番組を聴きながら受験勉強をしていると親に驚かれたものである。昭和の宇宙人と呼ばれたこともある。 平成の宇宙人はとにかく、静かにしていられない。コレは持病に近い。電車の中でもiPOTを聞き、携帯をいじる。こんな若者を育てたのは、実は私達世代が作り出した便利な商品に起因するところが大きい。だから、彼らの無礼ぶりには、多少なりとも責任を感じる。 ま、少しは私の話を聞いてくれたのだったら、いいか、なんて、妙に納得をした。それにしても、世の中が便利になるのに比例して、非礼な人々が増えるのは困ったものだ。 |






